クライミング用のビレイ・ラッペルは安全に関わるとても重要なギアの1つです。初心者や経験の浅い人では特にその選び方や選ぶときの注意点が分からないという人も多いことでしょう。
そこで今回は、クライミング用のビレイ・ラッペルの選び方や選ぶときの注意点と安全な使用について詳しくご紹介します。ぜひこちらの内容を参考に安全に登山を楽しむための自分に最適なギアを選ぶ参考にしてみてください。
「ビレイ(belay)」について再確認しておこう!
初心者であればよく耳にする「ビレイ」「ビレイヤー」という言葉の意味を「何となくこんなこと」とおさえている人もいるのではないでしょうか?実はビレイはロープクライミングでとても重要な意味と役割を担いますのでこちらで再確認しておきましょう!
「ビレイ」とは”安全確保”のこと
「ビレイ」の意味は”安全確保”のことをさします。もしかすると「地上でロープ操作を担う人」ととらえている人もいるかもしれませんが、実はクライマーの命を預かる非常に重要な役割を担うのです。
この”安全確保を担う人”のことを「ビレイヤー」とよびます。
初心者でも目指すことはできる?
「クライマーの命を預かる”安全確保”の役割」ときくと「初心者は無理」と考える人もいるはずですが、実はポイントを抑えて取り組めば初心者でも十分に取り組むことができます。
初心者が取り組むべき重要事項
経験豊富なビレイヤーから適切な「”安全確保”の方法を学ぶこと」です。
具体的には「適切なギアの使用方法」や「クライマーが落下したときに必要な対応方法」などを学ぶことで初心者でもビレイヤーになることはできます。
上達のためには経験豊富なビレイヤーから指導を受けながら練習あるのみです!
安全なビレイ・ラッペルの選び方
ビレイデバイスはクライマーがフォールした場合に安全確保するためのギアの1つです。現在は手軽かつ確実な機能性から「ATC(エアートラフィックコントローラー)」が主流となっています。
初心者でビレイデバイス選びに迷ったときには「ATC」を選ぶようにしましょう。
ビレイデバイスの種類
ビレイデバイスには以下の種類があります。
- V字スレッド(ダブル)
- V字スレッド(シングル)
- チューブ型
- セカンドビレイ
初心者が使用するビレイデバイスとしては、ロープセットの方向を選ばなくてもよい「チューブ型」や穴が1つの構造で分かりやすくて確実に操作が可能な「V字スレッド(シングル)」がおすすめです。
ビレイデバイスを使用する前の注意点
ビレイを安全に行うための前作業としてビレイヤー自身の準備をすることも大切です。
まずはロープの摩擦熱による手指の火傷を防ぐために「グローブ」を装着しましょう。
さらに長時間ビレイをする場合には、首や肩の痛みを防ぐために開発された「ビレイ用メガネ」を装着することをおすすめします。
安全な使用方法
どんなに機能性が高くて高品質のビレイデバイスをそろえても安全に確実に使用できなければ意味がありません。そのため、こちらではビレイデバイスの安全な使用方法についてご紹介しましょう!
ビレイデバイスはクライミングの際にクライマーの墜落を最小限に抑え、クライマーを降下させるために必要な器具のことであり、ロープの制動器のことです。
具体的には、ビレイヤー自身が体に装着して使用します。ビレイデバイスの使い方自体は、難しくはありませんが正確な使用方法で細心の注意を払いながら使用する必要があるのです。
ビレイデバイスの機能について理解する
ビレイデバイスの種類は上記でご紹介しました通りです。ビレイデバイスは種類によって機能や担う役割が異なりますので、使用する前に使用する予定の機能をきちんと理解しておきましょう。
適切なロープの太さを使用する
ビレイデバイスによっては、ロープの太さに制限があるものがあります。ビレイデバイスを安全に使用するためにも、きちんと使用可能なロープの太さについて確認してください。
ロープセットの方向性を確認する
ビレイデバイスによっては、ロープセットの方向性を選ぶものがあります。この方向性を間違えるとビレイデバイスの機能を十分に果たすことができないため、製品情報を確認してそれぞれのロープセットの方向性を確認しておいてください。