2015年に松山英樹選手はこれまでのトレーニングを一新し、更にハードなトレーニングを始めました。そこには彼の悔しい思いが隠されています。
日本のプロゴルファーは筋力が下
松山英樹選手の意識を大きく変えた言葉として下記の有名なものがあります。
日本のプロ野球選手と米ツアーの選手の筋力は同等。しかし日本のゴルファーは、そこからはるかに下
とあるトレーナーに言われた言葉なのですが、この言葉が的を得ており松山英樹選手は悔しさを覚えました。
この言葉が引き金になり驚異的な肉体の改善に取り組んでいったのです。
下半身のトレーニングを徹底的におこなう
松山英樹選手のトレーニングは徹底的に下半身を鍛えるというものです。自分の体重を支えコントロールする為に下半身の筋力は必要不可欠です。
何よりもお尻の筋力アップに力を注いでいるようです。下記で紹介するダンベルスクワットやダンベルデッドリフトも大きな負荷をかけて取り組んでいます。
吐くほどのキツイトレーニングメニューをこなす
松山選手のトレーニングは追い込み方トレーニングで、サーキットトレーニング中は幾度か吐きそうになったようです。
トレーニングジムからホテルに戻るのもままならない程のハードトレーニングをし、強靭な肉体を作っているのです。
大会には疲れを残さない
ハードな筋トレをおこなう松山英樹選手ですが、やみくもにトレーニングに励んでいる訳ではありません。続く大会に疲れを持ちこさないように計算してトレーニングをおこなっています。
トレーニングをコントロールすることもゴルファーには必要ですね。
松山英樹選手のルーティーン
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多くのトップアスリートが自分のルーティーンを持っているように、松山英樹選手も自身のルーティンをもっています。
- ラウンドスタート(ティオフ)より3時間半前に起床する
- ホテルのジムでウォーミングアップ
十分に体をあたため、汗を流してからコースに出かけます。このルーティンは肉体づくりの為というより怪我防止のウォ―ミングアップのようです。
いくら早いティオフでも朝は1時間半のトレーニングを欠かさずに行います。体が土台になるスポーツなだけに地道な日々の努力が大切なのですね。
松山英樹選手のトレーニング内容
ここからは実際に松山英樹選手がおこなっているトレーニング方法を紹介します。
ランニングマシンと自重トレーニング
松山英樹選手のトレーニングは基本的にサーキットトレーニングです。
ランニングマシンで有酸運動おこなった後に負荷の少ない自重トレーニングをおこない、更にまたランニングマシンで走るを繰り返します。
変形ジャンプスクワット
ジャンプスクワットは通常、膝を曲げ上体を戻す際にジャンプをするトレーニングですが、松山英樹選手は更にハードな変形のジャンプスクワットを取り入れています。
- 腰を下ろし背筋を伸ばす
- 腰を落とした状態をキープしながら足を前後にうごかす
- 腰を落とした状態をキープしながら足を左右に開いて閉じる
- 上記の動作をフルスピードで1分間続ける
松山英樹選手はサーキットトレーニングを取り入れているので、このトレーニング後少しのインターバルを入れすぐに次のトレーニングへ移行しています。
ダンベルスクワット
ダンベルスクワットは、名前の示すようにダンベルを両手に持って行うスクワットの事です。
- 両手にダンベルを持ち肩幅程度に足を開く
- お尻を後ろに引くように膝を曲げる
- 太腿とお尻で重りを支える意識でスクワットをおこなう
自重のスクワットと比較すると重心の位置が下部に変わるので、少し前傾気味におこなうのがポイントです。下記動画を参考にしてみてください。
ダンベルデッドリフト
ダンベルデッドリフトは、通常バーベルで行うデッドリフトをダンベルに持ち替えて行うトレーニングです。ジムに行かずとも自宅で手軽に出来るのではないでしょうか。
- ダンベルを両手に持ち体の前に置く
- お尻をつきだしながら腕をのばしたままダンベルを持ち上げる
- 膝が伸びたらゆっくり下ろし繰り返す
お尻をターゲットに行い場合は、膝を伸ばし切らずにダンベルを持ちあげましょう。下記動画で詳しく解説をしています。
ペットボトルをジャンプでかわす
ハードなトレーニングの締めくくりとして取り入れているのはペットボトルをジャンプでかわすトレーニングです
ペットボトルを床に置き、両足ジャンプで前後飛びや左右跳びを繰り返します。
どこでも出来て、効果的に下半身を鍛えることが出来るので是非真似してみたいトレーニング方法ですね。
松山英樹選手はフォームを整え体幹も鍛えている
松山英樹選手のトレーニングをみると下半身を集中的にトレーニングしていますが、体幹部分も並行して鍛えていることがわかります。
体幹トレーニングはブレない体を生む
丸山茂樹プロは松山英樹選手のプレーをみて「これだけ(軸が)曲がらない選手はいない」といっています。彼の体の強さは体幹部分の強さにあるのです。
体幹部分のトレーニングを取り入れることは勿論ですが、それ以外でも松山英樹選手が大切にしていることがあります。
筋トレではフォームを崩さないことが大切
松山英樹選手は、かなりハードなトレーニングをおこなっていますがただ回数をこなしているだけではありません。
彼は筋トレのフォームも大切にしており、フォームを正しく正すことで体幹部分にも強く働きかけるトレーニングを実施しています。
またトレーナーが後方から骨盤を支え、スイング時の骨盤角度と同じ角度を維持しながらスクワットをおこなっています。より実践的に筋肉を使用出来る状態にしているのです。
松山英樹選手はトレーニングで世界をつかんだ
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松山英樹選手の数々のエピソードを見てみると、もともとメンタル面は強い選手のようですが、吐くほどのトレーニングをおこなうことでフィジカル面だけでなくメンタル面もかなり強化されているようです。
松山英樹選手は先人とは違った視線でゴルフ界を見つめ、トレーニングをおこなうことで世界をつかんだ選手といえます。
飛距離を伸ばし軸を強くしたいなら、彼のように下半身に重きを置いたトレーニングがおすすめです。動けるデブこそゴルフ界では最強の肉体の持ち主なのです。