白井健三選手のような素晴らしい肉体を作るには、より実践的なトレーニングが必要です。
体操選手は特異性の原理を大切にすると言いましたが、具体的にいうと必要な筋肉は体操競技の練習でつけるということです。
もし体操のゆか競技が強くなりたいのなら、ゆか競技の練習をひたすらおこなうことで必要な筋肉やスキルが身につくのです。
とはいえ、自宅が体操教室という白井健三選手のような恵まれた環境の人は少ないですよね。自宅で出来る実戦に近い体操用の筋トレを紹介します。
腹筋は様々なスポーツで必要とされますが、体操に必要な腹筋は「閉める」ことがポイントです。
下記動画ではゆりかご腹筋を詳しく解説しています。
体操選手は技から起きる際もブレない体幹と足の力が必要です。こちらもより実践に近い形でトレーニングをおこないます。
下記動画では背倒立から片足ジャンプを含む9種のトレーニング方法が紹介されています。
倒立歩行も体操選手にとって基本のトレーニングになります。
まずは倒立をバランスよくキープ出来るようにしましょう。下記動画では倒立失敗時のおりかたも含め丁寧に解説しています。
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白井健三選手といえば、見事なゆかの演技が魅力的です。自身の名前が付いた難易度の高い技も有名です。
ゆかの他に跳馬でも彼の名前の技が幾つかありますが、今回はゆか技にフォーカスをあてていきます。
シライ・グレンは後方伸身宙返り4回ひねりで2013年に発表された技です。
世界体操選手権で決めた技に自身の名がつけられています。胴大会でベトナムのグエン選手も同技を決めシライ・グレンという名が付きました。
前方伸身宙返り3回ひねりも世界体操選手権で命名された技です。
2015年には豊田国際体操競技大会で後方伸身2回宙返り3回ひねりを決めシライ3と命名されています。
もはや神業とも呼ばれる最高難度Hの大技です。このような体操のひねり技を上達させるにはどのような練習が必要となるのでしょう。
タックジャンプは体操教室でも取り入れられている基礎的なトレーニング方法です。
出来るだけ着地時間を短くして膝を高くもち上げながらジャンプします。出来るだけ高く飛びあがります。
下記動画で動きを確認しましょう。
シライ・グエンをめざす第一歩は、後方伸身宙返り1回ひねりを綺麗に決めることからはじまります。
トランポリンで宙返りをする際に片方の肘を後方へ引き、肩を引き寄せることで回転を生みます。
フォームが整うまでしっかり練習をおこないましょう。下記動画では床での練習も解説されています。
上記はひねりの回数を増やしていきたい人におすすめです。また、初めてひねりを練習する際は、宙返りを加えずに床の上で真上にジャンプしひねりを練習する所からはじめていきましょう。
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白井健三選手は幼い頃から厳しい練習をこなしてきました。そんな体操漬けの毎日ですが、競技で勝つためには「安定した生活」が必要だと語っています。
意地悪なことをしない、穏やかな気持ちで過ぎすなどそういった人間力の高さこそが質の高い演技に繋がると感じています。
彼の素直さこそが最大の武器なのかもしれません。