続いて、前回の2016リオデジャネイロ大会でも銅メダルを受賞した、50km競歩も見てみましょう。

  • 2位:荒井広宙(自衛隊・30)
  • 4位:勝木隼人(自衛隊・28)
  • 5位:丸尾知司(愛知製鋼・27)
  • 7位:野田明宏

こちらも10位以内に4人もの日本選手がランクインしています。

2016リオデジャネイロ大会でも銅メダルを受賞した荒井広宙選手はなんと2位。

これはかなり期待ができるのではないでしょうか。

20kmと50km、ダブル優勝の可能性は高いです。

走高跳も上位にランクイン

走高跳でも、日本選手が1名10位以内にランクインしています。

  • 6位:戸邉直人(26)

日本は走高跳におけるオリンピック入賞経験がなく、もしメダルを獲得した場合は歴史的瞬間となり得ます。

戸邉直人選手は2019年時点で2m35cmという記録を叩き出し、日本記録を更新。

日本の走高跳を先導する選手といえます。

10000m女子も目が離せない

10000m女子においては10位以内に2名がランクイン!

かつてマラソンでメダルを何度も獲得した日本の陸上女子に、もう一度勝利の風が吹くかもしれません。

ランクインしたのは以下の選手です。

  • 6位:堀優花(パナソニック・22)
  • 7位:松田瑞生 (ダイハツ・23)

いずれの選手も、現在もなおタイムが伸び続けている点で期待ができます。

日本は連携プレーが強い

リレー

IAAFの世界ランキング上位の競技以外にも、日本人が活躍できる競技があります。

日本人は複数人で取り組む連携プレーも得意なのです。

4×100mリレーはメダルが狙える

2020東京大会で有力な競技のひとつは、4×100mリレーだと思います。

正確なバトンパスと選手個人個人の粘り強い走りが、日本の強味です。

2008北京大会及び2016リオデジャネイロ大会で日本は、4×100mリレーにおいて銀メダルを獲得。

中でも2016リオデジャネイロ大会決勝でのタイム37秒60は日本新記録となるほどでした。

そして、2017年の世界選手権では銅メダルを獲得。

常に世界上位をキープし続けている今、金メダルは目前といえます。

次は2019年9月から行われる世界陸上競技選手権大会で、その実力が発揮されることでしょう。

今注目の選手をピックアップ

ここからは、2020東京大会での活躍が注目されている選手をさらに詳しくチェックしてみましょう。

20km競歩:池田向希

東洋大学に通う池田向希選手は、2019年現在で20歳です。

国際主要大会で初の日本代表に選ばれた彼は、2018年5月に開催された第28回世界競歩チーム選手権でなんと優勝。

みごと世界一となったのです。

彼の快挙は世界的にも評価され、前述したようにIAAFの世界ランキングでは1位を記録しています。

世界の強豪相手に粘り強い勝負を仕掛け、着実に成果を出している彼は、今の日本における競歩を先導している貴重な存在です。

50km競歩:荒井広宙

前回の2016リオデジャネイロ大会で50km競歩において銅メダルを獲得した荒井広宙。

日本人初の快挙ということもあり、一躍有名となりました。

2017年の世界陸上ロンドン大会では銀メダルを獲得。

2019年のIAAF世界競歩チーム選手権大会では優勝しました。

これらの成果からも見て分かるように、彼は現在もなお世界のランキングトップを前進し続けています。

4×100mリレー:桐生祥秀

桐生祥秀は2017年に日本人史上初の9秒台を叩きだしました。

彼が残した記録は9秒98。

第86回天皇賜盃日本学生陸上競技対校選手権大会の決勝において、追い風が吹く不利な状況でこの成果を残したのです。

また、彼は「陸上に興味の無い人をも引き込む」という意思のもと、陸上部を持たない日本生命にあえて所属しました。

自分の意思をしっかりと持ちつつ着実に成果を出す彼は、今脚光を浴びている選手です。

4×100mリレー:山縣亮太

桐生祥秀の次に9秒台を記録するのではないかと期待されているのが山縣亮太。

彼の最高タイムはなんと10秒00。

本当にあとわずかの差ですね。

このわずかの差を競い合うからこそ面白いのが陸上競技ともいえます。

彼は10秒0代の記録を何度も叩きだし、安定した走りを見せるのが魅力です。

きっとこのわずかな壁を突き抜け、素晴らしい結果を残してくれることでしょう。

4×100mリレー:飯塚翔太

飯塚翔太は2016リオデジャネイロ五輪を含め、実に2回のオリンピック出場経験があるベテラン選手。

先輩としてチームを先導する存在となり得るでしょう。

186cmの大柄な体は、陸上競技においてとても有利。

今まで日本の陸上の最前線で活躍してきたのは、持ち前の体格を生かしたプレーがあってこそです。

彼の今までの経験がきっと2020東京大会でも活かせるのではないでしょうか。

最後に

リレー

2020東京大会においては陸上での活躍がかなり期待でき、応援する側もきっと楽しめる結果になるのではないでしょうか。

また、今回ご紹介した競技の中から、2つの日本人の強味を読み取ることができます。

粘り強さ

もともと日本はマラソンにおいて優秀な成績を残し、現在は競歩において確かな力を発揮しています。

競歩という競技は前述したように「フォーム」を保つ必要があり、とても厳格な基準です。

こうした「粘り強さ」が必要な場面において、日本人の特性が十分に活かされるのではないでしょうか。

連携プレー

どうしても個人プレーでは高い数値が出せない日本ではありますが、4×100mリレーといった複数人による連携プレーでは世界上位に食い込むことができます。

これは紛れもない「協調性」の表れ。

粘り強く協調性のある性格は、国民性から生まれた武器といっても過言ではないでしょう。

ぜひこの日本らしいアプローチで世界の頂点に立ってほしいですね。

  

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