日本柔道は長年「お家芸」として数々の世界大会、オリンピックなどでメダルラッシュを期待され、選手もそれに応えてくれていました。
今回の東京オリンピックでも出場する全ての選手にメダルのチャンスがあります。是非期待したいですね。
今回はその強い代表選手争いを制し晴れて自国でのオリンピック選手として出場できる選手を予想して紹介したいと思います。
東京オリンピックから新たな団体戦が採用
2020年の東京オリンピックからは今までの男女別5人制の団体戦ではなく、男女3人ずつの計6人で行われる「男女混合団体戦」が導入となることが決まっており、今から話題騒然となっています。
柔道世界選手権では2017年ブダ大会から男女混合団体戦が導入済み
オリンピックでは初の試みとなる男女混合団体戦ですが、柔道世界選手権では2017年のブダ大会から導入になっており、この時に日本は優勝を果たしています。
翌年2018年のバクー大会でも優勝と2連覇を果たした日本代表。東京オリンピックでも金メダルとなるでしょうか。
男子柔道100kg超級:小川雄勢
https://twitter.com/tvtokyo_judo/status/1099733215416221696
バルセロナオリンピック男子柔道代表小川直也の息子
小川雄勢選手は、1992年に行われたバルセロナオリンピックの男子95kg超級で銀メダルを獲得した小川直也さんの息子さんです。
28年の時を経て、父子オリンピックメダリストとなるのでしょうか。楽しみです。
135kgの超重量級で払い腰が得意技
小川雄勢選手は身長190㎝、体重135kgと日本人離れした超重量級で世界と対等以上に渡り歩いています。
払い腰を得意技とし、学生時代は国内柔道のタイトルを総ナメにしたほど他の選手を圧倒した柔道展開でした。
2018年世界柔道選手権団体戦で優勝
先に述べたように、2018年バクーで行われた世界柔道選手権の男女混合団体戦で見事優勝を勝ち取っています。
団体戦では100kg超級の選手が相手選手のウエイトと比較して、どれぐらい上回っているかも試合運びを占う上で重要です。
小川選手には個人戦ではもちろん、東京オリンピック初の男女混合団体戦にも出場してその活躍を是非見てみたいものです。
男子柔道60kg級 高藤直寿
https://t.co/wpF7M2yZZn
柔道男子60キロ級で高藤直寿選手は、敗者復活戦から勝ち上がり、銅メダルを獲得しました。(日)#Rio2016 #リオ五輪 #柔道 #高藤直寿 pic.twitter.com/woFdRJkvWw— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) August 6, 2016
全国小学生学年別柔道大会40kg級の初代チャンピオン
高藤選手は7歳の時に柔道を始め、小学5年の時に全国小学生学年別柔道大会でその年に新設された40kg級で優勝し、初代チャンピオンとなりました。
翌年は同大会の45kg級で優勝し2連覇を達成。
中学3年の時には全国中学生柔道大会で優勝、高校2年の時にはインターハイで優勝するなど、学生時代からその多才ぶりを発揮し注目されていました。
大学時代は金メダルの嵐
2012年に東海大学に進学した高藤選手は、入学すぐのグランドスラム・モスクワでいきなり優勝を遂げると、グランドスラム・モスクワやグランドスラム・東京でも金メダルを獲得。
2013年に行われたグランドスラム・パリではオール一本勝ちで金メダルに輝くなど、その名を世界に轟かせる大躍進を遂げます。
世界柔道大会でも2013年・2017年・2018年に金メダル、2014年に銅メダルを獲得していて、今柔道界で最も恐れられている日本選手の一人といっても過言ではないでしょう。
得意技は小内刈、巴投げ、肩車(直車)
高藤選手の得意技は小内刈・巴投げ・肩車ということですが、肩車は相手の下半身を持って投げる技。
近年下半身への攻撃は危険を伴うという見解で禁止されてしまいましたが、高藤選手はこの困難にも柔軟に対応し「下半身を持たないまま肩車のように投げる技」を開発してしまいました。
その技は今までにない技なので開発した選手が名前をつけて良いことになっていますが、高橋直寿の「直」の字を取って「直車」と命名したそうです。
新しい技も開発し、東京オリンピックでも大活躍をしてくれるでしょう。
男子柔道73kg級:大野将平
#FlashbackFriday @Olympics champion @sono0203 🇯🇵 on his way to victory at the Junior World Championships in 2011 in Cape Town!
Watch ONO start his 2019 season at #JudoDüsseldorf2019 🥋 next week! pic.twitter.com/EC6jyvaz64
— #JudoRussia2019 🥋 (@IntJudoFed) 2019年2月15日
高校2年次にインターハイで優勝
7歳の時に柔道を始めた大野選手ですが高校に入るまでは華々しい結果は残せず、中学3年に全国中学校柔道大会の団体戦で5位入賞が最高位という結果でした。
ところが高校に入るとその頭角を現し、高校2年にはインターハイ73kg級で優勝を果たしました。翌年3年次では怪我の影響でほとんど力が出せず、東京都予選で敗れています。
大学2年次に大躍進
大野選手は2010年に天理大学に入学しています。この当時全日本代表チームの監督だった篠原信一さんに目をかけてもらったことがきっかけで大学2年の時に大躍進を遂げます。