また、オリンピックで活躍することで、馬術に対する関心も深くなることが期待できるでしょう。
法華 津寛
【オリンピックもう一つの物語】
馬術、法華津 寛選手。初出場は1964年の東京オリンピックで、北京とロンドンでは出場選手中最年長。71歳は日本人最年長オリンピック選手→https://t.co/9O2X9Rjdas#日本人最年長 pic.twitter.com/XfK9MeePIK— 【公式】ゲッティイメージズ・スポーツ (@GettySportJPN) July 20, 2016
2012ロンドン大会で出場した法華津寛選手。
なんと71歳でのオリンピック出場となり、注目を浴びました。
これはオリンピック史上3番目の高齢出場なのだそうです。
「年齢なんて関係なく活躍できる」ことを証明した選手といえますね。
日本国民は法華津寛選手の出場に圧倒され、一躍メディアにも取り上げられました。
ちなみに彼が出場したのは馬場馬術です。
武田 麗子
美女ライダー武田麗子、棄権で涙止まらず 馬術 – 馬術 : 日刊スポーツ https://t.co/hAzsgiRz88#rio2016 #リオ五輪 #馬術 #障害飛越 #武田麗子 #美女ライダー
— 日刊スポーツ五輪 (@nikkan_Olympic) August 17, 2016
2016年リオ大会に出場した武田麗子選手。
前回の2012年ロンドン大会から出場しており、その馬術に取り組む熱心な姿のみならず、抜群のルックスが日本国民を夢中にさせました。
2020東京大会でもぜひ出場して、日本に馬術の魅力を届けてほしいですね!
オリンピック育成強化選手
2020東京大会に向け、日本では各競技で「オリンピック育成強化選手」が選抜されています。
これは、その名の通りオリンピックでの活躍が見込まれる選手を選出する制度。
「東京2020馬術競技強化対策事業」の一環で行われており、海外で練習するなど、世界で活躍するためのサポートが受けられるのです。
また、馬術部門の選定においては公益社団法人日本馬術連盟が審査し「強化選手」が決定されます。
つまり、厳格な審査を通過した選手はそれだけ可能性を秘めた期待のホープであるということ。
2020東京大会に向けて選ばれた2名の選手に迫りましょう。
大田 芳栄
大田芳栄選手は (社)東京乗馬倶楽部に所属する女性の騎手です。
愛馬の名前はパーチェ。
数々の日本国内の大会で優勝を経験している彼女は、2018年にはアジア競技大会にも出場しました。
惜しくもメダルを逃しましたが、「強化選手」に指定された彼女は、馬術の本場ドイツで練習に取り組んでいる最中です。
海外での練習経験は世界に通用する力を付けるきっかけになるのではないでしょうか。
照井駿介
[産経]愛馬「アリアス」と息ぴったりも経験の差出る…馬場馬術個人決勝、照井4位 https://t.co/pJ4RLp3D8x 馬場馬術の個人決勝は、照井駿介(ドレッサージュ・ステーブル・テルイ)が得点率74・735で4位、高橋正直(伊香保バーデンファーム)は69・195で9位だった。照井は3位に1点差… pic.twitter.com/fgGIck0xC3
— ニュース速報(一般紙系) (@FastNewsJP_) August 23, 2018
乗馬クラブを経営する一家に生まれた照井駿介選手は、幼少期から馬と触れ合ってきました。
中学になる頃には本格的にプロを目指すことを決意。
そこから彼の乗馬における活躍が始まりました。
進学した大学の馬術部では全日本学生馬術選手権大会で優勝するほどの実力を発揮。
そして、照井駿介選手はみごと「強化選手」に指定され、愛馬アリアス・マックス号とともに、海外で2020東京大会に向けた練習をに取り組んでいます。
そんな中、2018年のアジア競技大会では馬術団体において金メダルを獲得。
個人でも4位という素晴らしい成績を叩きだしました。
惜しくも個人でのメダル獲得を逃してしまいましたが、初めてのシニア大会にしてこれだけの成果が残せるのは、世界と戦える実力を持った選手である証拠です。
アジア競技大会での活躍
[朝日]42歳大岩、総合馬術で2冠 熱中症?も乗り越え自信に https://t.co/kIMHxACaMJ (26日、アジア競技大会・総合馬術)総合馬術の日本男子の主将で42歳の大岩は、個人と団体の2冠。初日の馬場馬術の競技後に熱中症のような症状が出たが「馬も選手も頑張った」と喜んだ。馬場馬術と2日目… pic.twitter.com/RF0Hr1sR3M
— ニュース速報(一般紙系) (@FastNewsJP_) August 26, 2018
先ほど「アジア競技大会」という言葉が出てきましたが、これは4年に1度行われるアジア最大のスポーツ祭典。
その中の馬術競技において、日本は素晴らしい功績を残しました。
二冠優勝
2018年アジア競技大会でなんと日本は、団体と個人の両方で金メダルを獲得しました。
あまり報道はされていませんが、実は日本はアジアでかなり強い国なのです!
ちなみに、団体が優勝したのは馬場馬術。
個人が優勝したのは総合馬術です。
大岩 義明
#ジャカルタ #アジア大会 #馬術 の大岩義明選手が、総合馬術団体と個人で2冠を達成しました。 pic.twitter.com/yZCuWhKsqo
— 東京新聞写真部 (@tokyoshashinbu) August 26, 2018
2018年アジア競技大会の総合馬術個人で優勝した、大岩 義明選手と愛馬のバートエルJRA。
団体での優勝にも貢献しました。
2019年時点で43歳になる大岩 義明選手は、日本の誇るベテラン騎手。
アジア競技大会では日本代表の主将を務めました。
彼がアジア競技大会で優勝するのは実はこれで2度目。
実は3大会ぶりの優勝なのです。
4年おきに開催される大会なので、9年ぶりの達成ということになりますね!
この勢いをぜひ2020東京大会まで届けてほしいものです。
馬術の強豪国
Some of our favourite photos from the action at yesterday’s Longines FEI World Cup™ Jumping North American League! pic.twitter.com/zvT6gWqkHy
— Longines Equestrian (@LonginesEq) September 19, 2016
アジアにおいてトップレベルの実力を発揮している日本。
オリンピックではアジアを越えて、世界の強豪と戦う必要がありますね。
メダルを獲得するうえでは、突破しなければならない強豪国があります。
馬術の起源を辿ることで強豪国の強味が見えてくるでしょう。
ブリティッシュ式
現代における馬術を大きく分類すると「ブリティッシュ馬術」と「ウェスタン馬術」の2つに分類される[1]。「ブリティッシュ馬術」はヨーロッパ発祥の馬術であり、それに対して「ウェスタン馬術」は新大陸におけるカウボーイ乗馬を起源とした馬術である。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/馬術
上記の2種類の分類のうち、オリンピックの馬術競技は「ブリティッシュ乗馬」…つまりヨーロッパが起源です。
ヨーロッパでは古くから親しまれている競技で、男性が礼儀作法や美を学ぶ「たしなみ」としての要素もあるのだとか。
ゆえに、起源であるヨーロッパの実力は確かなものといえます。
ドイツ
馬術の強豪国はズバリ、ドイツです。
ドイツは日常生活において人と馬が共存しており、当たり前のように馬に乗るようになるのです。
幼い時から身に着けた乗馬のテクニックが、馬術という競技に活かされているのでしょう。
また、馬の血統にもこだわっており、ハイスペックな馬が育てられているのも強い理由の一つです。
そう考えると、なかなか手ごわい相手ですね。
日本の「強化選手」は強豪ドイツへ渡り、そのスキルを得る努力をしています。
最後に
日本においてはまだ一般的な競技ではない馬術ですが、近年では日本はアジア大会で活躍を見せています。
今の勢いならば、アジアの枠を越え世界でメダル獲得を叶えることもできるかもしれません。
1932年ロサンゼルス大会での金メダルを再現できるよう、応援しましょう!