カヌー

【オリンピック/カヌー】メダルが期待される注目の日本選手を紹介!海外での武者修行でオリンピックでの勝利を掴む!

 

オリンピックのカヌー競技では、カネディアンとカヤックで種目が区別されています。

日本にはカヌー競技専用競技場がなく、競技はすべて普通の川で行われているので、一般の人が観戦するのには適した環境になっていません。

そのため、カヌー競技を見たことある人はほとんどいないのではないでしょうか。

そういった事情もありカヌー競技は、日本ではあまり注目されていないかもしれません。

そんな、カヌー競技後進国の日本ですが、二人の日本人が海外で武者修行をするなど、東京オリンピックに向けてさまざまな試みが始まっています。

ぜひこの機会に、皆さんにカヌー競技の素晴らしさを知っていただきたいと思います。

カヌー競技を知っていますか?


あなたは競技としてのカヌーを知っていますか?

カヌーなら、湖で乗ったことがあるよとか、漕いだことがあるよ、という人もいらっしゃるかもしれません。

でも、競技としてのカヌーを正確に知っている人は、あまりいらっしゃらないのではないでしょうか。

オリンピック競技としてのカヌー競技

まずは競技としてのカヌーをご紹介しましょう。

「スプリント」は、決められた距離のレーン(水路)で、複数の艇が一斉にスタートして最短時間で漕ぎ、着順を競う競技です。

「スラローム」は、流れの上流または下流から吊るされたゲートを通過する技術とスタート地点からゴールまでにかかった所要時間の両方を競います。

引用元:東京都オリンピック・パラリンピック準備局https://www.2020games.metro.tokyo.jp/taikaijyunbi/taikai/syumoku/games-olympics/canoe/index.html

オリンピックの種目としてのカヌー競技は比較的古く、1936年のベルリンオリンピックかに正式種目となっています。

カヌー競技がオリンピックの正式種目となったのは、1936年ベルリン大会です。1948年ロンドン大会からは女子種目も追加されました。1972年ミュンヘン大会からは男女のスラローム種目が新たに追加されました。その後、1976年モントリオール大会から競技から外れましたが、1992年バルセロナ大会からスラローム種目が復活しました。
引用元:東京都オリンピック・パラリンピック準備局https://www.2020games.metro.tokyo.jp/taikaijyunbi/taikai/syumoku/games-olympics/canoe/index.html

スプリント

静かな水の上で横一列に並んだボートが、一斉スタートして着順位を競う競技です。

静水面で1人乗りから4人乗りまでの艇にのり、一定の距離( 200m、500m、1000m)と水路(レーン) を決めて複数の艇が一斉にスタートして最短時間で漕ぎ、 着順を競う競技です。そのほかリレーや5,000m、長距離などもあります。
カヌースプリントはカヤック部門(K) とカナディアン部門(C)に分かれています。
引用元:公益社団法人日本カヌー連盟:https://www.canoe.or.jp/disciplines/sprint/

日本では、欧米のように流れが静かで川幅が広い川がありませんので、残念ながら競技人口はあまり多くはありません。

スラロームのようにテクニックが重視されず純粋に体力勝負になる競技は、日本人も含めたアジア人には不利な競技です。

スラローム

流れの上流からもしくは逆に下流から吊るされたゲートを通過する技術とスタート地点からゴールまでにかかった所要時間の両方を競います。スキー競技と同様に1艇ずつスタートし、ゲートに接触したか、非通過のゲートが有るか否かによる減点ポイントと所要時間が計算され順位が争われます。
引用元:公益社団法人日本カヌー連盟:https://www.canoe.or.jp/disciplines/slalom/

スプリントと違って急流を使う競技で日本でも開催が容易なこと、船の操作などに微妙なテクニックと持久力が必要なことなど、かなり日本人好みな競技です。

実際、毎年NHK杯全日本カヌー・スラローム競技大会が開催されていてNHK-BSでライブ中継されるなど、日本でも一定の人気があります。

カネディアンとカヤック

カヌーはオールを使って漕ぐ競技です。

そのオールの片方だけに水かきがついているのがカネディアン両方についているのがカヤックと2種類に分けられています。

オリンピックでも、カネディアンとカヤックと2種類に種目が分かれます。

オリンピックでのカヌー競技の状況

カヌー、カヤック

オリンピックでのカヌー競技についてちょっと見てみましょう。

残念ながら、日本はカヌー競技では後進国です。

しかし、世界的に見ると意外な国が先進国になっていてびっくりします。

各国のオリンピックでのメダル獲得数

オリンピックのカヌー競技で一番メダルを獲得しているのはドイツです。

メダル獲得数の国別一覧
順 国・地域 金 銀 銅 計
1 ドイツ ドイツ (GER) 32 18 20 70
2 ソビエト連邦 ソビエト連邦 (URS) 29 13 9 51
3 ハンガリー ハンガリー (HUN) 25 29 26 80
4 スウェーデン スウェーデン (SWE) 15 11 4 30
5 東ドイツ 東ドイツ (GDR) 14 7 9 30
6 ルーマニア ルーマニア (ROU) 10 10 14 34
7 フランス フランス (FRA) 8 9 19 36
8 スロバキア スロバキア (SVK) 8 6 4 18
9 チェコスロバキア チェコスロバキア (TCH) 7 4 1 12
10 ニュージーランド ニュージーランド (NZL) 7 3 2 12
引用:wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%8C%E3%83%BC%E7%AB%B6%E6%8A%80#%E3%83%A1%E3%83%80%E3%83%AB%E7%8D%B2%E5%BE%97%E6%95%B0%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%88%A5%E4%B8%80%E8%A6%A7

日本のメダル獲得数はどうなっているかというと、残念ながら、金メダルと銀メダルはゼロで、銅メダル1個の獲得のみとなっています。

日本選手の活躍状況

日本の銅メダルは、前回のオリンピック、2016年リオデジャネイロオリンピックで、羽根田卓也選手が獲得したものです。

羽根田選手の銅メダルは日本人初のカヌーでのメダル獲得ということだけではなく、アジア人で初めてカヌー競技でオリンピックメダルを獲得としたという快挙でもありました。

東京オリンピックで日本選手期待の男子カヌー・スラローム選手

東京オリンピックで期待できる日本選手を見てみましょう。

スプリントは日本での競技人口は少なく、残念ながら注目の選手がいない状況です。

ということで、スラローム選手の注目選手のご紹介、まずは男子からです。

スラロームにはカネディアンとカヤックがありますが、両種目一緒にご紹介します。

羽根田卓也選手(カネディアン)


2016年リオデジャネイロオリンピックのスラロームの銅メダリストで一躍有名になった羽根田卓也は、東京オリンピックでもメダル獲得が期待されています。

スポーツ一家に生まれる

羽根田選手は愛知県豊田市のスポーツ一家の家に生まれ、7歳のときには器械体操を始めているという、まさにスポーツエリートです。

高校卒業後に単身スロバキアへ

高校卒業後にカヌー強豪国の一つであるスロバキアに単身留学しています。

スポーツ一家に生まれ、7歳のときに器械体操を始め、9歳のときに元カヌー選手だった父の影響でカヌーを始める。朝日丘中学校から杜若高校に進学し、高校3年で日本選手権を制した。高校卒業後、カヌーの強豪国スロバキアに単身渡り、2009年にコメンスキー大学体育スポーツ学部に進学。その後、同大学の大学院に在籍し、修了。
引用元:Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E6%A0%B9%E7%94%B0%E5%8D%93%E4%B9%9F

言葉もぜんぜんわからない国への単身の留学なんて、羽根田選手の強い思いがわかるエピーソドです。

世界で健闘中

大学在学中の2008年に出場した北京オリンピックでは予選14位の成績を獲得した後、リオデジャネイロオリンピックでの銅メダルなど、世界選手権やアジアカップでの躍進が続いています。

18歳でワールドカップでスラローム男子カナディアンで日本人初となる決勝進出。オリンピック初出場となった2008年の北京オリンピックでは予選14位。2012年のロンドンオリンピックでは7位入賞。2014年の世界選手権では5位、同年のアジア大会では金メダル、2015年の五輪テスト大会では銀メダル、2016年6月のワールドカップでは日本人初の3位の成績を修めた。

引用元:Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E6%A0%B9%E7%94%B0%E5%8D%93%E4%B9%9F

ついに銅メダル!

そして、リオデジャネイロオリンピックで、ついにカヌー競技アジア人初となるメダルを獲得しました!

2016年8月のリオデジャネイロオリンピックでは準決勝を6位で突破し、決勝では97.44点で3位となりカヌー競技では日本人初の銅メダルを獲得した。

引用元:Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E6%A0%B9%E7%94%B0%E5%8D%93%E4%B9%9F

スロバキアと日本の友好の架け橋としても

現在はミキハウスに所属し、2020年の東京オリンピックで最高の成績を収めるべく、日夜スロバキアでトレーニングに励んでいます。

リオデジャネイロオリンピックでの3位入賞は、羽根田選手の状況を一変させました。

スロバキアで練習している選手ということで、スロバキアのメディアにも多数出演しています。

スロバキアは日本では知名度が低い国ですが、羽根田選手の銅メダル獲得をきっかけにして両国の友好関係が進みました。

2017年11月にはスロバキアカヌー連盟会長や選手、コーチの代表団が日本政府の招きで訪日し、カヌー分野での国際協力関係をさらに進めました。

足立和也選手(カヤック)

羽根田選手がカネディアンの日本の雄とすれば、カヤックの雄足立和也選手でしょう。

神奈川県出身でありながら山口県体育協会職員として勤務し、勤務の傍ら山口県でカヌーの練習を続けています。

国内で武者修行

大学在学時に関東を中心に活躍していましたが、もっとカヌーに没頭したいとのことで、当時山口県萩市でカヌーの指導をしていた市場大樹さんの家に転がり込み、アルバイトをしながらカヌーの練習を続けました。

その甲斐あり、今や日本のカヌー・スラロームのカヤック部門のトップとして活躍しています。

     
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