羽根田選手の活躍ばかりが目立つスラロームですが、足立選手も密かに闘志を燃やしているに違いありません。

東京オリンピックで日本選手期待の女子カヌー・スラローム選手

続いて女子選手のご紹介です。こちらもカネディアンとカヤックを一緒にご紹介します。

八木愛莉選手(カネディアン)


女子で一番の注目の選手は、八木愛莉選手です。

カヌー・スラロームのうち、東京オリンピックから採用になる女子カナディアンシングルの選手です。

八木愛莉(やぎ・あいり)
1994年11月29日生
神奈川県相模原市出身

3歳でカヌーに出会い、中学1年から本格的にカヌー・スラローム競技を始める。
高校1年からカヤック・シングル種目(両端ブレード)のJr.日本代表として国際レースに参戦。
大学1年時の肩の手術をきっかけに、カナディアンシングル種目(片側ブレード)に転向。競技力UPの為には強豪国が多い欧州でのトレーニングが必須と考え、2015年スロバキア渡欧。
早稲田大卒業後の2017年4月から、拠点をスロバキアに移して、3年後の2020東京五輪でメダル獲得を目指す。
(女子カナディアンシングル種目は、2020東京五輪より正式種目入り)
引用:日刊スゴい人!http://sugoihito.or.jp/2017/04/15232/

こういった努力の結果、2016年のワールドカップで最高順位24位と確実に実力をつけてきていおり、女子カヌー界期待の星です。

練習資金に四苦八苦

そんな八木選手も、一時期は活動資金が枯渇しかなり苦労しました。

スロバキアへ拠点を移すための活動資金を得るため、自らヤマハ発動機スポーツ振興財団の助成事業に応募し2015年度、2016年度の2回にわたり助成金を獲得したり、クラウドファンディグにより資金援助を募ったりとしてきました。

残念ながらクラウドファンディングは目標金額には届かず、資金援助を得ることはできませんでした。

現在はANAグループに所属

2017年4月に航空会社であるANAのグループ会社であるANA Cargoに入社することにより、現在は経済的な問題から開放されました。

ちなみにANA Cargoへの入社は、ANAが日本オリンピック委員会が行っているアスリートの入社支援ナビゲーション「アスナビ」を活用したためです。

竹下百合子選手(カヤック)


竹下百合子選手は、2008年の北京オリンピックの代表、北京オリンピックでは4位入賞という、女子歴代の最高順位になりました。

年齢は30歳と他の選手と比べて若干お姉さんですが、その実力は今でも健在で、今も代表メンバーの常連選手です。

年齢的には最後のオリンピックになる可能性大ですが、だからこそ北京の4位を上回る結果への期待が高まります。

カヌー代表には珍しい兄妹選手がいる


カヌーの東京オリンピックの注目選手には、なんと兄妹の選手がいるんです。

スラロームの矢澤亜季選手と矢澤一輝選手は、なんと兄妹です。

兄妹で代表選手というのは、とても珍しいことです。

しかもお兄さんの職業が、とてつもなく異種な仕事という特徴もあります。

矢澤亜季選手


妹の矢澤亜季は、日本選手権やNHK杯で何回も優勝するなど、日本の女子カヌー・スラロームの第一人者です。

東京オリンピックでのメダル獲得も期待されています。

矢澤一輝


兄の矢澤一輝選手は、カヌーの実力もさることながら、最大の特徴はその職業です。

本業はなんと、長野の善光寺に所属する僧侶です。

日本に多くのアスリートがいますが、僧侶のオリンピック選手は彼ぐらいではないでしょうか。

スロバキアで日本人の武者修行


カヌー後進国の日本、今は羽根田選手と八木選手が、カヌー先進国のスロバキアで武者修行をしています。

なぜスロバキア?

スロバキアは、オリンピックでのメダル獲得数で8位です。

ただし、東ドイツは現在は存在していないので、実質的には世界7位といっていいでしょう。

スロバキアは、実は知る人ぞ知るカヌー競技の先進国なのです。

人口は少ないけどカヌー強豪国な理由


人口わずか540万人の国が世界の先進国でいられるには、それなりに理由があります。

例えば、カヌー専用の競技場の存在や、各地にあるカヌーチームで青少年から選手を育成しているなどが挙げられます。

日本ではカヌーの練習は川を使いますが、オリンピックなどの国際競技のほとんどは人工コースで行われるため、人工コースで練習することは国際競技で勝つためにとても重要なことです。

世界的にも人工コースのカヌー練習場は少ないため、スロバキアには世界のトップクラスのアスリートが練習のため集まります。

世界のトップアスリートを身近で感じることができるのも、スロバキアで練習できるメリットです。

カヌー競技先進国のスロバキアは、練習方法などの論理も発達していて、日本のような根性論的な練習ではなく、カヌーを論理的に勝ち抜く方法が確立していることもスロバキアで練習するメリットです。

東京オリンピックに応援に行こう!

国内外への武者修行選手あり、兄弟選手ありで、実はかなり個性的なカヌー・スラロームの日本代表の東京オリンピックは、ぜひ会場で応援しましょう。

スプリントとスラロームの競技会場は異なる

カヌー・スプリントは、直線の距離を競う競技なので、カヌー・スラロームと根本的に会場の構造が異なります。

東京オリンピックのカヌー競技会場は、スプリントとスラロームで場所が異なっています。

スプリントはボート競技と同じ会場になり、建設費の高騰などで有名になった東京港中央防波堤内側及び外側埋立地間の水路に新しく整備される「海の森水上競技場」になります。

スラロームは葛西臨海公園で開催


スラロームは、都立葛西臨海公園内に新設されるスラローム競技場になります。
競技会場を間違えないように注意しましょう。

葛西臨海公園はJR京葉線から徒歩圏内ですから、スプリントの競技会場と異なりとても交通の便が良い場所にあります。

ぜひ多くの方にカヌー・スラロームを応援してもらいたいと思います。

まとめ

カヤック

オリンピックのために頑張っているのは、皆さんがよく知っている競技ばかりではありません

様々な競技のアスリートが、自分の国で行われるオリンピックでメダルを、よりよい順位を得ようと頑張っています。

そんな競技の一つであるカヌー競技を皆さんにも理解していただき、ぜひ、東京オリンピックで超満員の競技場を実現して選手を応援しましょう。

  

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