惜しくもミスしてしまいましたが、実は「平行棒」も内村航平選手が得意とする種目のひとつなのです。
それでは「平行棒」についても、種目の内容を確認してみましょう。
演技は平行棒にぶら下がったところから始まり、終末技で着地するか、演技者が途中で棄権するまで行われる。この際、片方の棒に両手でぶら下がるか、別々の棒に片手ずつをかけ棒の間にぶら下がるかは自由である。平行棒にぶら下がった時点から演技が開始するのであり、この際自力で飛びつくのは無論のこと、ロイター板や補助者の助けを借りることも許される。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/平行棒
競技中に落下する危険が高い「平行棒」は、一気に得点を下げてしまう可能性があります。
落下してしまったにもかかわらず決勝に出場し、メダル獲得まで至ったのは素晴らしい快挙ですね。
内村航平選手はこの「平行棒」において、2013年の世界選手権で金メダルを獲得しています。
つまり、オリンピックでもメダル獲得の可能性はあるということ!
総合
得意とする種目が多い内村航平選手はやはり、全ての競技の得点を加味した「総合」での実力が最も期待できます。
2度も金メダルを獲得しているため、世界中が彼に注目しているといっても過言ではないでしょう。
「総合」「ゆか」「鉄棒」「平行棒」、4つのメダル獲得も夢ではありません。
いったいどれだけのメダルが獲得できるのかワクワクしますね。
「伝説の男」と称賛
ベルニャエフ、内村2連覇を"やゆ"したメディアに一喝 – LINE NEWS https://t.co/xVbUSpMuyk
僅差で逆転負けしたにもかかわらず、内村航平に代わりメディアを一喝した、オレグ・ベルニャエフに賛辞の声。 pic.twitter.com/JUDCjmdYAW— LINE NEWS (@news_line_me) August 11, 2016
前述したように、2016リオデジャネイロオリンピックにおいて数々のドラマが巻き起こった内村航平選手。
予選でのミスから快進撃を繰り広げ、「鉄棒」では負傷しながらも優勝を果たしました。
2位とは僅差で逆転勝ち
オレグ・ベルニャエフ選手が優位な中で、わずか0.1ポイント差による逆転優勝となりました。
競技終了後の2位のオレグ・ベルニャエフ選手のインタビューが興味深い内容だったたので、ここでご紹介したいと思います。
彼は内村航平選手について、こう語っています。
「世界最高にクールだ」
0.1ポイントというあまりの僅差に、記者会見では「判定」に対する意見を求められる場面もありました。
ところがオレグ・ベルニャエフ選手は、悔しさよりも、内村航平選手との激戦で味わった感動を語ったのです。
「伝説の男と戦ったなんて、世界最高にクールだ」
そう彼は称賛しました。
「伝説の男」という表現は日本国民からしても、とても嬉しい表現ですね。
2020東京オリンピックでもやはりこの2人のトップ争いが見られるのでしょうか?
今回もぜひ勝ち抜いてほしいですね。
内村航平選手の状況
#体操 の世界選手権最終日(3日)は種目別決勝後半が行われ、男子鉄棒で内村航平選手が銀メダル。男子跳馬では白井健三選手が銅、女子床運動は村上茉愛選手が銅メダルを獲得しました。 https://t.co/ILYfx4Hdc5 #がんばれニッポン pic.twitter.com/bP284al45g
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) November 4, 2018
ここまで、内村航平選手の実力やオリンピックに向けて寄せられる期待のお話しがメインでした。
現在彼は2020東京オリンピックに向けて、どのような取り組みを見せているのでしょうか?
2017年頃から新たな困難と向き合っているようです。
2度のケガを経験
2017年に開催された世界体操競技選手権で、内村航平選手は棄権しました。
大会実施中に負ったケガが原因です。
足首を痛めてしまい、前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)損傷と診断されたとのこと。
その後も2018年には練習中のケガにより、その後の2018世界選手権における個人「総合」での大会出場を断念してしまいました。
オリンピックへの出場の可能性は?
2019年3月現在、彼は団体「総合」と個人「鉄棒」において2020東京オリンピックの出場資格を獲得しています。
万全ではない状況にもかかわらず着実に出場資格を得ているのは、やはり素晴らしいです。
しかも、彼の得意とする「鉄棒」で成果を残しています。
どんな状況でも安定したパフォーマンスができる内村航平選手の魅力が発揮されていますね。
悔しさを露わに
左足首痛め棄権した内村航平「けがをするのは下手だから」 https://t.co/LXnHJzGBJZ pic.twitter.com/Hb6wcnrsF6
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 3, 2017
オリンピックへの出場資格を得た内村航平選手。
ところが、内村航平選手自身は大会での競技内容に満足できていない様子です。
実際に団体戦の結果は銅メダル、個人「鉄棒」の結果は銀メダルで、目標とする金メダルには及びませんでした。
「連覇」という言葉の重みを感じますね。
オリンピックにかける思いが人一倍強いからこそ、悔しい気持ちも大きいのでしょう。
チャンスはまだまだある
オリンピックの出場資格を得るチャンスは以下のとおり、まだまだあります。
- 2019年世界選手権個人総合予選
- 2020年個人総合ワールドカップ
- 2019年世界選手権種目別決勝
- 2018-2020 種目別ワールドカップシリーズ
内村航平選手であれば、個人総合や「ゆか」の出場資格も得られるはず。
リオデジャネイロオリンピックで見せつけた逆境を乗り越える姿を、もう一度発揮してくれるのではないでしょうか。
一刻も早くケガを乗り切れるよう、私たちも精一杯応援しましょう!
連覇にかける思い
【ALL FOR 2020】「東京五輪は一生に一度」 あと500日、キング・内村選手は体操人生をかけて挑もうとしています。
#Tokyo2020#内村航平https://t.co/XPaSo6gnSj— 毎日新聞オリパラ取材班 (@mai_spo_gorin) March 12, 2019
2020東京オリンピックでは個人総合3連覇が期待されます。
団体においては2連覇。
いずれの功績も、内村航平選手の支えなくしては成立しません。
だからこそ、彼のオリンピックに向ける思いも強いのです。
そして何より、今回のオリンピックは日本にとって特別な意味合いを持っている点にも注目しましょう。
開催国で金メダル獲得
今回の2020東京オリンピックは、いうまでもなく自国である「日本」で開催されます。
幾度となく日本がメダルを獲得してきたオリンピックの中でも、特別な意味合いを持つ大会なのです。
そして、日本でオリンピックが開催されるのは2度目。
実は過去に日本で開催されたオリンピックでも、日本代表は素晴らしい快挙を遂げています。
1964東京オリンピック
かつて1964東京オリンピックでは、体操競技の個人総合で遠藤幸雄選手が金メダル、鶴見修治選手が銀メダルを獲得しました。
団体総合でも金メダルを獲得。
日本は長きに渡って体操競技のトップで活躍している国なのです。
だからこそ、日本で開催される2020東京オリンピックには大きな意味があります。
最後に
2020東京オリンピックで内村航平選手は4度目のオリンピック出場を果たします。
実に16年間にわたって日本の体操競技を盛り上げてきたのです。
高校生ながらに決断した上京から始まり、今や日本代表をまとめあげるキャプテンにまで成長しました。
まさに日本が誇る素晴らしい選手ですね。
困難を乗り越えて金メダルを獲得
2020東京オリンピックに向けてまず懸念されるのはケガの影響。
身体を酷使するアスリートにとって避けては通れない問題ですが、今回のオリンピックにかける思いが強いからこそ焦りも生じてしまいます。
「粘り強さ」が魅力の内村航平選手は、今度はどんな感動を与えてくれるのでしょうか?
今後も目が離せません。