テレビCMやネット広告などで、私たちは日々さまざまな成分の名前を耳にします。
なんとなく効果があるんだろうなという認識はありつつも、正しく理解していないことも多いですよね。
今回紹介する「コンドロイチン」も、よく耳にする成分のひとつです。
コンドロイチンとはどんな成分なのか、その効果や副作用などについてまとめました。
コンドロイチンとは
軟骨中に多く存在
正確には「コンドロイチン硫酸」のことを指すコンドロイチン。
生き物の体内では、軟骨や粘液、結合組織に存在しています。
その中でも、軟骨においては重量の約3割を占める重要な構成物質となっています。
コンドロイチンが多く含まれる食品
コンドロイチンはフカヒレやうなぎなどに多く含まれる成分です。
医薬品やサプリメントとして使用する場合、鮫の軟骨がよく用いられます。
そのほか、オクラや山芋など、粘りに特徴のある食品にもよく含まれています。
軟骨の重要な役割
軟骨とは
生き物を形作るのは骨。
骨も細かく分類するとさまざまな種類があるのですが、その中でも弾力性のある骨が「軟骨」です。
鳥の軟骨は居酒屋でも定番のメニューですよね。
軟骨は耳介のようにそれ自体が身体の部位を形作っていることもあれば、関節軟骨のように骨同士の摩擦を防いだり、体重を支える緩衝材のような役割を果たしたりします。
そんな軟骨の主成分のひとつが、コンドロイチンなのです。
※耳介:耳の中で外側に露出している部分のこと。一般的に耳と言われる部分。
関節炎の原因は
コンドロイチンは通常、体内で生成されます。
ただし、年齢とともにその生産量は減少します。
そうなると、軟骨も十分に生成されなくなってしまいます。
軟骨は関節と関節をつなぐ部分に存在しますが、それがすり減ってしまうと、骨同士が直接ぶつかってしまい、痛みを感じるようになります。
これが関節炎、いわゆる膝の痛みの原因のひとつと言われています。