アメフト選手とボール

ラグビーとアメフトの違いって何?相違点を整理して徹底解説!ルールはもちろん歴史やちょっとした豆知識までご紹介

 

楕円球のボールを使用したりプレイ中にタックルをするなど、一見すると似ているスポーツがラグビーとアメフトです。

しかし試合時間やチーム人数、得点方法などラグビーとアメフトには数多くの相違点が存在します。

そこで今回はラグビーとアメフトの相違点を分かりやすく整理しながら徹底解説していきます。ルールや歴史の違いを始めラグビーとアメフトに関する豆知識も一緒にご紹介します。

ラグビーとアメフトの違い

ラグビーとアメフトにはどのような違いがあるのでしょうか。プレイ中の防具やボール、チーム人数などの基本的な相違点から紹介していきます。

防具・装備

ラグビーとアメフトを比較してすぐに違いが分かる点が防具や装備です。

ラグビーは基本的にジャージ・パンツ・ソックス・シューズを着用するだけで防具を装着することはできません。

マウスガードの着用は認められていますが、義務となっているのはU-13からU-19のプレイヤーです。

アメフトはルール上ラグビーよりタックルの許容範囲が広いため、身体を守るために防具着用が義務となります。

アメフトでは以下のようなアイテムを着用する必要があります。

  • フェイスマスク付きのヘルメット … チームで同色・同じデザイン
  • マウスガード … ホワイトや透明のものはNGで色付きでなければならない
  • ショルダーパッド
  • ヒップパッド
  • サイパッド(サイガード)… 太ももをガードするパッド
  • ニーパッド … 膝を保護するためのパッドは1.3cm以上の厚さがなければならない
  • ジャージ・パンツ … 装着するパッドを全てしっかり覆うことができるユニフォーム
  • ソックス … チームで同じデザイン、同じ長さでなければならない
  • スパイク

ボール

ラグビーとアメフトのボールはどちらも形状が楕円ですが違いがあります。

ラグビーボールはアメフトのボールより大きく重いという特徴があります。またラグビーボールの色はホワイトベースとなっていますが、アメフトはブラウンベースのものが使用されます。

  • ラグビーボール … 400g〜440g
  • アメフトボール … 397g〜425g

さらにアメフトのボールには縫い目があるので、その縫い目に指をかけて投げる点が特徴的です。

ゴールポスト

ラグビーとアメフトではゴールポストも異なります。ラグビーのゴールポストは「H」型ですが、アメフトでは「Y」型です。

アメフトの「Y」型はポールが1本ですが、エンドラインでのプレイに支障をきたさないような構造となっています。

フィールド(グラウンド)

ラグビーとアメフトではルールが定められた国が異なるため、フィールドの長さを表す単位も異なります。

ラグビーはメートルで表示されますが、ゴールラインが70m以内、タッチラインが100m以内となります。そして両サイドに10m〜22mのインゴールを設ける必要があります。

ラグビーの国際試合は70m×100mと定められています。

アメフトの場合はヤードで表示されます。エンドラインが53.33ヤード(48.76m)、サイドラインが100ヤード(91.4m)となり、両サイドに10ヤード(9.14m)のエンドゾーンがあります。

チーム人数

ラグビーのスクラム

ラグビーとアメフトではフィールド上でプレイするチームの人数も異なります。

  • ラグビー … 15人
  • アメフト … 11人

ラグビーは15人がそれぞれのポジションとしての役割を持っていますが、サッカーのように一人で攻撃もディフェンスも行うことが可能です。

一方アメフトは野球のようにオフェンス、ディフェンスがあり交代しながらプレイします。

さらにキッキングなどのキックチームも存在し、試合状況に合わせてフィールドでプレイする選手を決定していきます。

選手の交代制限

ラグビーは8人まで選手交代することが可能ですが、ベンチに下がった選手はその試合に戻ることはできません。

アメフトは状況によってオフェンス、ディフェンス、キックチームなどが交代しながらプレイするスタイルです。そのため選手交代の制限がなく何度でもフィールドに戻ってプレイすることができます。

ラグビーとアメフトの相違点:ルール

次にラグビーとアメフトのルールの違いについて紹介します。

得点方法

ラグビーではゴールラインを超えてから地面にボールを置かなければ得点になりません。このプレイがトライとなり5点を獲得することができます。

有効なトライで得点すると同時にコンバージョンキックを得ることができ、成功すると2点が追加となります。その他にもべナルティゴールやドロップゴールで成功すると3点が加算されます。

アメフトではエンドゾーン内にボールを持って入った時点でタッチダウンとなり6点を得ることができます。ラグビーのように地面にボールを置く必要はありません。

タッチダウンをすると「TFP(トライ・フォー・ポイント)」というキックまたはタッチダウンで得点を追加できるボーナスが与えられます。キックが成功した場合は1点、タッチダウンでは2点を得ることができます。

その他にもフィールドゴールで3点、またセーフティ(オウンゴール)があるとディフェンスチームに2点が入ります。

試合時間

ラグビーとアメフトの相違点の中でも大きく違う点の一つが試合時間です。

ラグビーは前半と後半に分かれておりそれぞれ40分間となります。サッカーのようにラグビーにはロスタイムもあります。

一方アメフトは1Q(クォーター)15分の節が4つあるので合計時間60分として試合を行います。1Qと2Qが前半、3Qと4Qが後半となり、前半と後半の間にハーフタイムが設けられています。

ラグビーと違いアメフトにはロスタイムがなく、必要な場合はプレイごとに時間を止めていきます。そのため試合の合計時間は60分となっていますが、実際には2時間近くかかかってしまう場合もあります。

日本の大学生リーグでは1Qが12分、合計時間48分となります。

パスの仕方

ラグビーでは前にパスを出してしまうプレイは反則となります。ゴールラインまで横または後方にしかパスを回すことができないため、走る距離が長くなります。

アメフトでは各プレイごとに一度だけ前方にパスを出すことが可能で、上手投げで遠くにボールを投げることができます。

タックルの仕方

ラグビーゲーム

ラグビーにもアメフトにもタックルというディフェンスプレイがありますが、タックルの仕方にも相違点があります。

ラグビーはボールを所持しているプレイヤーにだけタックルすることができますが、肩より上へのタックル行為は反則です。反則がなければタックルしてもプレイが中断されることはありません。

アメフトにおいてもタックルはボールを持っているプレイヤーに行います。

しかし攻撃を阻止する場合やディフェンスプレイヤーへブロックする場合に限り、ボールを持っていない選手にタックすることが可能です。

アメフトではボールを所持しているプレイヤーがタックルされてしまうとそこでプレイ終了となります。

監督からの指示

ラグビーとアメフトでは監督からの指示においても違いがあります。

ラグビーではゲーム中に監督が直接プレイヤーに指示やアドバイスを出すことができません

ゲームの流れが把握できる場所で観戦しながら、選手の交代が必要な場合はベンチのトレーナーにトランシーバーで伝えています。

プレイヤーの自主性を重んじるという概念がラグビーの伝統にあるため、選手たちが考えて判断しながらゲームを行うことが尊重されます。

アメフトでは装着しているヘルメットにスピーカーが搭載されています。マイクはないので選手が話すことはできませんが、スピーカーを通して監督やコーチからの指示を受けています。

ラグビーの歴史

ラグビーというスポーツの起源には諸説ありますが、イギリス中部に位置するラグビーという街のラグビー校が発祥の地だといわれています。

サッカーの派生がラグビー

ラグビーパス

イングランドにおいて最も古い名門私立中等教育学校(パブリックスクール)であるラグビー校で、1823年サッカー(イングランドではフットボール)の試合が行われていました。

その試合中に、ある青年がボールを手に持ったまま敵側のゴールに向かって走ったことが現在のラグビーの起源だとされています。

ラグビーが生まれるきっかけとなった青年の名前は「ウィリアム・ウェッブ・エリス」といいますが、ラグビーワールドカップの優勝カップは「ウェブ・エリス・カップ」と命名されています。

アメフトの歴史

アメフトは19世紀の後半にイギリスからアメリカにラグビーが伝わり、主に大学同士で試合が行われて発展したスポーツです。

アメリカが生んだ爆発的人気のスポーツ

イギリスから伝わってきたラグビーはルールが曖昧だったことから、アメリカが独自にルールを定めることになりました。そこで新しく生まれ変わったスポーツがアメリカンフットボールです。

最初の大きなルール改定を働きかけた人物が「アメフトの父」といわれるエール大学の「ウォルター・キャンプ」です。

アメフトはアメリカで人気の高いバスケットボールや野球よりもさらに支持されているスポーツです。アメリカで実施された近年の世論調査では、最も好きなスポーツの第1位にアメリカンフットボールが選ばれています。

ラグビーとアメフトに関する豆知識

ラグビーとアメフトのルールや歴史についての違いを解説してきましたが、最後にちょっとした豆知識も紹介します。

楕円のボール

アメフトよりもラグビーの方が先に誕生していますが、ラグビーボールの形はなぜ楕円なのでしょうか。

ラグビーボールが楕円球である理由は諸説ありますが、信憑性の高い理由としてその昔、豚の膀胱がボールとして使用されていたという説が挙げられています。

豚の膀胱を膨らませて表面に革を貼りボールとして使用していたということですが、膀胱は膨らませても完璧な丸球にはならず楕円に近いものだったといわれています。

ラグビーの「トライ」

ラグビーで「トライ」すると5点取得することができます。「トライ= Try(試す)」となりますが、ラグビーでのトライにはどういった意味があるのでしょうか。

昔は「トライ」を決めても得点にはならず、その後のキックが成功すれば勝つというルールだったそうです。

そのため「トライ」は「勝ちにつながるキックを試すことができるチャンスを獲得した」という意味になるようです。

アメフトの花形人気ポジション:QB(クォーターバック)

アメフトの中心的な花形ポジションといえばQBです。QBの役割はボールを投げるだけでボールをキャッチすることは行いません。

QBはケガなどに見舞われないよう練習時には特別扱いされています。まず間違えてQBをタックルしないようQB選手は他のプレイヤーと異なる色のジャージを着ています。

QBがケガや故障をしてしまうとチーム全体に影響するため、徹底した管理下で練習が行われます。そのため突き指を始め、指のケガを避けるためにもボールのキャッチは許されていません。

またQBの身体管理がいかに重要視されているのかが分かる話があります。アメリカのNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)に加盟するチームのQB選手が休暇中にバスケットボールで遊んでいたそうです。

ところがバスケの最中にケガをしてしまいました。バスケットボールは指のケガが起こりやすいため、契約書には「バスケットボールは禁止」という項目がありました。

休暇中とはいえ禁止であるバスケットボールをしてしまったこのQB選手は、契約違反でチームからペナルティを受けることになったそうです。

まとめ

ラグビーとアメフトの違いについて相違点を整理しながら徹底解説しました。似ているようにみえる2つのスポーツですが、実は全く異なるルールのもと試合が行われています。

各プレイヤーがサッカーのように攻撃と守備ができるラグビーと、それぞれの役割が完全に分かれているアメフトではさまざまな面で相違点があることが分かります。

ルールや歴史の違いの他にも、ラグビーとアメフトのちょっとした豆知識があるとそれぞれのスポーツをより楽しく観戦することができるでしょう。

       

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