ラグビーは人数も多く、選手が常に走ったりぶつかったりしているため、ポジションがよくわからないという人も多いです。ですがラグビーのポジションには明確な役割分担があります。
それぞれのポジションによって合う体格や運動能力などがありますので、自分にあったポジションを見つけましょう。ポジションの特徴と体格に合ったポジション、人気の花形ポジションについてご紹介します。
これからラグビーを始めようと思っている人も、ラグビー観戦に興味がある人もぜひチェックしてみてください。
ラグビーは位置によってポジションが分けられる
ラグビーは前方・後方によってポジションや役割が変わります。それぞれの持つ役割を大きく捉えて見ていきましょう。
前方の8人は「フォワード」
ラグビーでフィールド前方に位置している8人は「フォワード(FW)」といいます。スクラムやラインアウトなどのセットプレーで大きな役割を果たします。セットプレーのとき以外にもタックルなど選手が密集している場面でパワー重視のプレーをするポジションです。
後方の7人は「バックス」
後方に構える7人は「バックス(BK)」といいます。密集地帯で力を発揮するフォワードと違い、フィールドを広く使ってランやパスなどでゲームメイクをするのがバックスの役割です。パワーはもちろんですが、ランの技術やスピードが求められることが多いです。
またキックの得意な選手も多く、またトライを決めることの多いポジションです。
ラグビーのポジション紹介・フォワード編
フォワードと一口にいってもポジションが8つに分かれており、それぞれが持つ役割が異なります。どのような役割を持っているのかをチェックしましょう。
フォワードは3列に分かれている
フォワードは前から3列に分かれています。最前線の3人がフロントロー、2列目の2人がセカンドロー、3列目の3人がバックローといいます。
フロントロー
フォワードの最前線は左プロップ(背番号1)・フッカー(背番号2)・右プロップ(背番号3)が並びます。スクラムを組む場合にはこの3人が最前列に立つため、体が大きく強靭で体重の重い人がフロントローになることがほとんどです。
フッカーはボールの扱いに長けた器用な人であることも求められます。
セカンドロー
セカンドローは左ロック(背番号4)と右ロック(背番号5)の二人です。左ロックはラインアウトのキャッチャー役を担うことも多いため、長身の選手がなることが多いです。
スクラム時にはフロントローを後ろから押し込む役割を担うため、パワーのある選手が好まれます。
バックロー
フォワードの最後尾には左フランカー(背番号6)・ナンバーエイト(背番号8)・右フランカー(背番号7)が並びます。スクラムの最後尾から押し込む役だけでなく、走力・スタミナ・スピードが必要になるポジションです。フランカーの運動量がチームのパフォーマンスに関わるといわれるほど重要なポジションです。
ナンバーエイトはフォワードの中でも特に重要なポジションで、チームで最も身体能力に優れた選手やエースが務めることが多いです。フィジカルの強さ、スピード、パスの技術のほか、一瞬の状況判断でゲームの流れを読む能力などが求められます。
ラグビーのポジション紹介・バックス編
バックスもフォワードと同様、大きく3つに分かれています。前方にいるのがハーフバックス、2列目にスリークォーターバックス、最後尾にいるのがフルバックと呼ばれます。
ハーフバックス
ハーフバックスはタテに2人が並びます。前がスクラムハーフ(背番号9)、後ろがスタンドオフ(背番号10)です。どちらのポジションもゲームを作る働きが求められます。
スクラムハーフはスクラムのときにボールを取り出す働きがあり、俊敏性が求められるため小柄な選手が務めることが多いです。パスやキックなどのスキルの高さが必要です。
スタンドオフはまさにチームの司令塔役で、スクラムハーフから出されたボールを展開し、チームメイトに指示を出す役を務めます。全体の流れを読み、味方が最も能力を発揮できる位置にパスを供給するゲームメイカーです。
頭の良い人、戦術理解度の高い人がスクラムハーフになる傾向があります。
スリークォーターバックス
スリークオーターバックスは左ウイング(背番号11)・左センター(背番号12)・右センター(背番号13)・右ウイング(背番号14)の4人です。
基本的にウイングは最もスピードのある選手が務めます。相手のタックルを振り切る速さだけでなく、自陣深くから敵陣深くまでかなり長い距離を走ることになりますので、スタミナに自信がないと務まらないポジションです。