センターも同様には走って突破するポジションですが、フィールドの中央寄りにいるため突破力が求められますし、タックルで相手を潰したり味方へのアシストをしたりすることが多いです。そのため、スピードに加えてパワーやディフェンス力も求められます。
フルバック
ディフェンスの要であるフルバック(背番号15)は押し込まれたときに陣地を取り返すため、キック力やキックのコントロール性が求められます。また相手のキックを処理したり、広い範囲を守るためのディフェンス能力も絶対に必要なポジションです。
ポジショニングの良さで相手の攻撃の芽を摘むという選手も多いです。
体格や運動能力によって活躍できるポジションは違う!
ラグビーでは15のポジションでそれぞれの役割があるため、体格や運動能力、判断力などさまざまな要素をチェックしつつ、自分にあったポジションはどこなのか見ていきましょう。
パワーに自信がある人は
パワーに自信がある人はフォワード向きだといえます。特に体が大きい人ならフロントローで強さを発揮できます。また長身の人ならロックを務めればラインアウトのときに有利に働きます。
スピードに自信がある人は
スピードに自身がある人はバックス向きだといえるでしょう。スリークオーターバックスは俊足の選手を揃えることが多いです。フィジカルに自信がある場合にはセンター、ランの技術がある人はウイングでその能力を発揮しましょう。
パスに自信がある人は
パスの精度やより良いパスコースを見つけるのがうまいという人はスクラムハーフやスタンドオフ、ナンバーエイトといったフィールド中央のポジションがよいでしょう。ただしこれらのポジションは判断力や流れを読む力なども必要になります。
ランもパスも得意という場合にはセンターで活躍できるでしょう。
キックに自信がある人は
キックが得意な場合はバックスに向いているといえます。キックは局面を変える重要な要素の一つです。パントキックで直接ゴールを狙うこともあれば、陣地を取り返すためのロングキックや相手の裏に味方を走らせるショートパントなどを使うこともあります。
フルバックはロングキックを蹴る機会が多いですので、キックの技術や能力は欠かせません。また守備時にはウィンガーでもキックをする機会が多いです。
小柄な人ならこのポジション!
小柄な人はスクラムハーフを務めることが多いです。
日本代表の田中史朗選手(166cm)を始め、海外の有名選手でもスクラムハーフの選手は170cm前後の小柄な選手が多いです。スクラムから出されたボールを地面から拾いすばやく展開しなければならないので、小柄な選手の方が有利になります。
またパス・キック・ランなど何を選択すれば最適なのかを考える素早い判断力、瞬間的に相手をかわして突破するアジリティの高さやステップなどを磨いていきましょう。
ラグビーの花形ポジションといえば
ラグビーの中で花形のポジションといえば、フィールド中央部にいるナンバーエイトやスタンドオフです。ナンバーエイトはエース級の選手が務めることが多く、スタンドオフは司令塔タイプが務めることが多いです。
ナンバーエイトがフォワードの支柱になる
ナンバーエイトはパワーもスピードも高いレベルで備えている人が適正です。世界中のチームを見渡しても、身体能力が高くスピードや力強い突破力、パスなどにも秀でている人が多いです。
また窮地に立っていてもなんとかしてくれるのではないかという精神的な支えになっている選手が多く、最も信頼されているポジションであるといえます。
スタンドオフのリーダーシップ力がゲームを分ける
スタンドオフはスクラムから出たボールをスクラムハーフから受け取り、パスなどで展開していく司令塔的な働きを行います。
そこから味方の動きを引き出すような長短のパスを出す必要があるため、コントロールやスピードなど高いパススキルが必要になりますし、味方の動きや試合展開、フィールド上での選手の配置などを読むための判断力も必要です。
また味方に対する指示を出す働きもありますので、フィールド上の監督的な役割をします。
とにかく目立ちたい!という人はウィングがおすすめ
ラグビーの試合において最も目立つ瞬間はロングランからのトライだといってもいいでしょう。素人目に見ても相手のタックルをかわしてスルスルと走り抜ける姿は非常に目立ちますし、そのままトライまで持っていくことができるのは非常に大きな戦力になります。
スピードやフットワークに自信があるという人はウイングでプレーするのがおすすめです。
まとめ
ラグビーというと「足の速さ」「体格の大きさ」「パワー」といった点が非常にクローズアップされますが、ポジションによっては小柄な選手でも十分に活躍できます。あるポジションでは活躍できなかった選手が別のポジションでは大活躍できるようになった、ということもよくあります。
自分がやりたいポジションを選んで必要なトレーニングをすることも大切ですが、同時に自分の適性に合ったポジションを選ぶということも大切なポイントです。各ポジションの特徴をしっかり捉えて自分にあったポジションやトレーニングを選択していきましょう。