アメリカのNFLの選手が使用していることも知られており、毎回低酸素室のあるジムにいくよりもはるかに低コストです。
低酸素マスクの選び方
低酸素マスクの中にはあまり効果が得られないものもあるため、選ぶときに注意が必要です。
「スポーツ選手が使用している」「口コミ評価が高いもの」「有名なメーカーのもの」などを選ぶのがポイントです。
価格が安すぎるものは十分な効果を得られないことも多いので注意してください。
また、メーカーの公式サイトを利用して購入するのもおすすめです。
低酸素トレーニングの正しい方法
低酸素トレーニングを安全に行うために、正しい方法も知っておきましょう。
低酸素環境で活性化したヘモグロビンは3日程度その状態を持続するため、週に2回程度で十分です。
少なくとも週に1回のペースで行うのがよいでしょう。
東京都内にある低酸素トレーニングを行えるスタジオでは、1回のトレーニングを30分と定めています。
アスリートや大会前などは1回30分のトレーニングを週4回以上行うとより高い効果が得られます。
行うトレーニングはランニングマシーンなどの有酸素運動が多いですが、筋トレやサーキットトレーニングでもよいでしょう。
低酸素トレーニングの効果を高めるポイントはこれだ!
低酸素トレーニングの効果を高めるためのポイントを見ていきましょう。
専門家の指示通りに行う
低酸素トレーニングを行うジムでは専門のトレーナーがついていますので、トレーナーの指示通りに行いましょう。
走るスピードや休憩・水分補給などの指示を受けながら、安全かつ効率の良いトレーニングを行うことができます。
血中酸素濃度を測りながら行う
低酸素トレーニングを行う場合は血中酸素濃度を測りながら行いましょう。
指に取り付けて動脈血酸素飽和度(SPO2)を測る「パルスオキシメーター」と呼ばれる機械を使います。
低酸素トレーニングを行っているジムでは必ずSPO2を測りながらトレーニングを行います。
通常時のSPO2は95〜99%ですが、低酸素トレーニングでは85%が目安です。
SPO2が下がっていれば十分に低酸素の効果がでていることになります。
低酸素トレーニングを行う際の注意点をチェックしよう
低酸素トレーニングを行うときには、以下のような点に注意しましょう。
また低酸素マスクの気をつけたい使用法についても紹介します。
動脈血酸素飽和度が下がりすぎないようにする
低酸素トレーニングでは、動脈血酸素飽和度(SPO2)は85%程度が目安になります。
アスリートが行う本格的な低酸素トレーニングではSPO2を74%〜85%の範囲に維持します。
これ以上SPO2を下げると体への負担が大きくなるので注意してください。
水分補給をこまめに行う
低酸素トレーニングでは心拍数が上がりやすく、汗をかきやすくなるため水分補給をこまめに行いましょう。
それほどハードなトレーニングをした実感がなくても意外と汗をたくさんかいています。
脱水にならないようにしっかりと水を飲むことが大切です。
気分が悪くなったらすぐにやめる
低酸素トレーニングを行って気分が悪くなった場合はすぐにトレーニングを中止しましょう。
低酸素室から出てベンチなどに座ってしばらく休憩するようにしてください。
低酸素マスクは睡眠中は使用しない
自宅などで低酸素マスクを使用する場合は、トレーニング中のみにとどめるようにしてください。
睡眠中に使用するのは非常に危険な場合がありますので、絶対にやめましょう。
通常のマスクは低酸素トレーニングの代用にはならない
マスクをすると息苦しく感じるため、通常のマスクを使用してランニングなどのトレーニングをする人がいます。
ですがこれは低酸素トレーニングの代用にはなりません。
低酸素トレーニングは酸素濃度自体を下げますが、通常のマスクでは酸素濃度は変わりません。
ただ息苦しく感じるだけになりますし、マスクが汗で顔に貼り付いたりずれたりするため非常に不快です。
花粉予防・感染症予防・防寒などの目的でマスクを使用したい場合はスポーツ用のものを使用しましょう。
また、気温が高いときには熱中症の恐れもありますので注意が必要です。
まとめ
低酸素トレーニングは短時間でも通常のトレーニングよりも高い効果が得られます。
持久力アップ・心肺機能向上・筋肥大・脂肪燃焼などが通常より短時間で行えるトレーニングです。
低酸素マスクを使用して個人で行うこともできますが、専用の設備でトレーナーの監督してもらうのがベストです。
通常の健康管理から大会前などの調整・体力アップなどにぜひ活用してみてください。