科学的な観点でいうと、休息を取らなければトレーニングの効率が下がることがわかっています。
十分な休息をとりましょう。
大きな病気や怪我から回復したあとも要注意
大きな病気や怪我から回復したあとに元の体力に戻そうとして、オーバートレーニング症候群になることがあります。
怪我や病気のあとは体力が落ちているため、徐々に負荷を上げていくことが大切です。
体力の回復段階を無視した高い負荷をかけたトレーニングはオーバートレーニング症候群の原因になります。
オーバートレーニング症候群の治療方法
オーバートレーニング症候群になってしまった場合の治療方法を考えていきましょう。
決して無理をせず、心身ともに回復させることが大切です。
とにかく休養を取ること
オーバートレーニング症候群になってしまった場合、まずはしっかりと休養を取りましょう。
休養や回復した後にしっかりトレーニングをするために必要な段階です。
焦ってトレーニングに戻ったりせず、十分に気力・体力が戻るまで休養してください。
オーバートレーニング症候群は状態によっては数ヶ月から半年、1年以上かかる場合もあります。
長い目でじっくり休みましょう。
十分な栄養補給も大切
過負荷のトレーニングによって体力や筋繊維の損傷が起きている状態では、十分に栄養を補給することが大切です。
タンパク質はもちろん、ビタミンやミネラル、エネルギー源となる炭水化物も摂取しましょう。
心身ともに回復させるために必要な栄養分をしっかりと摂りましょう。
気分転換をして前向きに
気分転換をして前向きな気持ちになれるように心がけましょう。
旅行に行く、散歩をする、大きな声を出す、笑うなど、さまざまな方法でリフレッシュができます。
普段のトレーニングのときに通る場所には行かないなど、精神的な負荷ががかからないようにするのもよい方法です。
オーバートレーニング症候群を予防する方法
オーバートレーニング症候群を予防する方法を見ていきましょう。
自分の体力に合わせて無理のない負荷をかける
最も重要なことは、自分の体力に合わせて無理のない負荷をかけるということです。
トレーニングに慣れてくると、負荷を一気に引き上げる人が多いです。
負荷は段階的に引き上げていき、焦らずにトレーニングしていきましょう。
日頃から健康状態を管理する
日頃から健康状態を管理することも重要です。
トレーニング中と平常時の心拍数や血圧を計測し、筋肉の張りや関節の痛みがないかどうかもチェックしましょう。
体重と体脂肪率、体温を計測しておくこともおすすめです。
睡眠時間や食事の内容・量も記録しておきましょう。
トレーニング計画を見直す
休息日も含めたトレーニング計画を見直してみましょう。
到達したいタイムや重量などの目標がある人は、長期間のトレーニング計画を立てる必要があります。
場合によってはコーチやパーソナルトレーナーなどの専門家の力を借りてトレーニング計画を立てましょう。
疲労回復
体の疲労をしっかりと回復させることが大切です。
ただ休むだけでもよいですが、マッサージやストレッチ、入浴などさまざまな方法で疲労を回復させると効果的です。
疲労が溜まっている部位は人によって異なりますので、最適なコンディショニング方法を考えましょう。
深刻に考えすぎない
トレーニングをしてもパフォーマンスがなかなか上がらないという場合でも、深刻に考えすぎないことが大切です。
休息を入れたりトレーニングのメニューを見直してみるなど、さまざまな方法を試してみてはどうでしょうか。
完全に休息する日・強度を下げる日などメリハリをつける
完全に休息する日はもちろん大切ですが、完全に休息することに不安を感じるようなら運動の強度を下げてみましょう。
散歩をしたり軽いジョギング程度にしたりするだけでも大丈夫です。
非常に良い気分転換になりますし、動いているという安心感も得られます。
まとめ
トレーニングはよりよいパフォーマンスをするために行います。
ですが、トレーニングのしすぎでオーバートレーニング症候群になることがあります。
心身ともに大きなダメージを受けてしまうため、トレーニングのメニューやスケジュールには注意を払いましょう。
休息日をしっかり設けること、自分の体力や体調に合わせて無理のない負荷をかけることを心がけてください。
トレーニングをしてもなかなかパフォーマンスが上がらないという場合にも焦らずに、適切なトレーニングを行いましょう。