ナイキの「アルファフライ」はプロ・アマ問わず非常に注目を集めているランニングシューズです。
通常のシューズとは異なる厚底や反発力などが特徴で、「早く走れるシューズ」として話題になりました。
ナイキ・アルファフライの特徴や値段・重さなどのスペックや機能性を紹介します。
また、耐久性やフィット感など履いてみないとわからないポイントをレビューを交えてみていきましょう。
アルファフライの重さやサイズ感をチェック!
ナイキ「アルファフライ」の重さやサイズ感などのスペックをチェックしてみましょう。
また有名になったきっかけも知っておくとアルファフライのすごさがわかります。
「アルファフライ」はなぜ有名になった?
ケニアのエリウド・キプチョゲ選手がフルマラソンで初めて2時間を切ったときに履いていた靴として知られています。
また日本の大迫傑選手が2020年の東京マラソンで日本新記録を出したときにも使用されたシューズです。
日本だけでなく、世界中のランナーから注目を集めているシューズだといえるでしょう。
アルファフライネクスト%
アルファフライの正式名称は「NIKE AIR ZOOM アルファフライ ネクスト%」といいます。
男性モデル・女性モデルがあり、それぞれ価格は33,000円です。
アルファフライの重さなどスペックをチェック
アルファフライの重量は男性用26.5cmのもので210gで、前作のヴェイパーフライよりもやや重くなっています。
オフセット(つま先とかかとの高低差)は8mmあり、オフセット自体は一般的なサイズになっています。
快適なランニングをサポート!アルファフライの機能の秘密は?
アルファフライの機能の秘密をパーツごとに見ていきましょう。
厚底のソール
アルファフライは厚底で有名ですが、底の厚みが39.5mmあります。
世界陸連が定めた規定が「40mmまで」ですので、ギリギリのラインの厚みです。
この厚底のソールの真ん中には反発力を生むプレートが入っており、プレートよりも下の方が厚くなっています。
ソールは「ZoomXフォーム」という素材を使っており、衝撃を吸収しながら高いエネルギーリターンを誇ります。
また、非常に多くのデータを収集して開発されたアウトソールはさまざまな角度でグリップが効くと評判です。
「弾むような」カーボンプレート
ソールの中央部分には「FLYPLATE」と呼ばれるカーボンファイバー製のプレートが入っています。
このプレートが下部のソールを押すことでクッション性を高め、またソールの反発性能を高めることができます。
文字通り、弾むような履き心地を生んでいるといえるでしょう。
アッパーの素材は快適性を追求している
アッパーにはこれまでのモデルで使用されていたFlyKnitの最新素材である「AtomKnit」を使用しています。
足にフィットする伸縮性と、通気性の高さを維持しながら吸水性を抑える性質があり、汗で重くなるのを防ぎます。
一体式タンと靴紐にも秘密が!
普通の靴ではタンが独立していますが、アルファフライは一体型のシュータンを採用しています。
アッパーが一体化しているためタンがずれたり足に当たったりということはありません。
または履き口がせまくなっているため足首周りのホールド感が高いのも特徴です。
靴紐は足の甲の中心ではなくやや外側についており、通常の靴よりも足が外側にずれるのを防ぎます。
靴紐もほどけにくい素材を使っており、地面を蹴る力がロスなく地面に伝わるようにできているのが特徴です。
前足部に大きなAir Zoomユニット
前足部に大きく配置された2つのAir Zoomユニットがアルファフライの特徴です。
このAir Zoomユニットがクッション性を高め、着地時の衝撃を吸収して反発力へと変える働きがあります。
そのため、フォアフットで走る人には最適なシューズだといえるでしょう。
Air Zoomユニットがあるおかげで高い反発力を制御できるという声も多いです。
アルファフライの耐久性やフィット感をレビューからチェック!
アルファフライの耐久性やフィット感をチェックしましょう。
実際に使用した人のレビューを元に検証していきます。
前身モデルよりも高いフィット感
アルファフライを履こうとしたときに足を入れる口の部分が伸びにくく「足を入れづらい」と感じた人は多いようです。
その分足首にピッタリとフィットしてずれにくいという利点があります。
「前作のヴェイパーフライよりも足の口が開くことがないので走りやすい」という声が多い印象でした。
アッパーの通気性と伸縮性
アッパーに使われている「AtomKnit」はヴェイパーフライに比べてさらに軽く通気性が良いと高評価でした。
汗を吸いにくいのでレース終盤でも重くなりにくく快適だという声も多く出ています。
前身モデルよりも反発力が高い
高い反発力によって速く走れるとレビューでも高く評価されています。
「1,000mを2分半のペースで走ったつもりが、10秒ほど速いタイムが出た」という声がありました。
「跳ねるような感覚がある」ということも多いのが特徴です。
アルファフライを使うためのトレーニングが必要?
アルファフライは反発力や前足部のAir Zoomユニットの感覚に慣れるためのトレーニングが必要だという声もありました。
ヴェイパーフライより20g程度重いため、重さと強い反発力に耐える筋力が必要になります。
そのためレースに出場することを目的としたアスリートが使用するためのハイエンドモデルだといえます。
マラソン・陸上界の主流は厚底シューズに
マラソンや駅伝などの長距離ロードレースの主流はどんどん厚底シューズになってきています。
特に2019年の箱根駅伝ではランナーの約2割がNIKEの厚底シューズを履いていました。