パワーブリーズは腹式呼吸に関係のある筋肉を鍛える効果があるトレーニング器具です。
水泳やマラソンを始めとしたスポーツや歌手・舞台俳優などさまざまな人に役立ちます。
パワーブリーズの色による負荷の違いなどを紹介します。
また、パワーブリーズを使ったトレーニング方法や効果についてもみていきましょう。
パワーブリーズで呼吸筋を鍛えよう!
パワーブリーズは呼吸するために使われる筋肉群である通称「呼吸筋」を鍛えることができます。
呼吸筋は通常のトレーニングでは鍛えることが難しいため、パワーブリーズを活用して鍛えましょう。
呼吸筋を鍛えて肺活量アップ!
肺は自分で動くのではなく、周囲の筋肉の動きによって膨張や収縮を行います。
このときに使われる筋肉の総称を「呼吸筋」と呼び、以下の筋肉が含まれます。
- 胸鎖乳突筋
- 斜角筋
- 内肋間筋
- 外肋間筋
- 横隔膜
- 腹直筋
- 腹斜筋
息を吸うときには横隔膜が、息を吐くときには肋間筋が最も大きな働きをします。
呼吸筋を鍛えてインナーマッスルも強化!
横隔膜を鍛えることで連動して動く大腰筋というインナーマッスルも鍛えることができます。
大腰筋は腰痛の予防や上半身と下半身の連動性をアップさせ、下半身がスムーズに動かすのに重要な筋肉です。
呼吸筋を鍛えて持久力をアップ!
パワーブリーズなどを使って呼吸筋を鍛えるトレーニングをIMT(呼吸筋トレーニング)と呼びます。
IMTを行うと肺活量アップや深い呼吸が可能になり、息切れの軽減や呼吸が楽になるなどの効果が得られます。
そのため持久力もアップし、マラソンや自転車などの有酸素運動や水泳でのパフォーマンスが向上するのです。
持久力を必要とする運動をしている人にはとても重要なトレーニングです。
呼吸筋を鍛えると足の筋疲労が軽減される
呼吸筋が弱い場合、疲労時に呼吸筋に優先的に血液が送られて手足など末端への血流が減ってしまいます。
この現象を「メタボリフレックス」と呼び、手足の筋肉に疲労物質である乳酸が蓄積されやすくなります。
呼吸筋を鍛えることは、メタボリフレックスによる手足の疲労を軽減するために重要なことです。
呼吸筋を鍛えて声量アップ!
パワーブリーズで行う呼吸筋のトレーニングでは腹式呼吸を行うことになります。
腹式呼吸がスムーズにできるようになり肺活量がアップすると、その分声量もアップします。
人気ロックバンド「B’z」のボーカル・稲葉浩志さんはパワーブリーズを長年愛用している有名人です。
稲葉さんの圧倒的な声量はパワーブリーズによって培われ維持されているのです。
パワーブリーズはこんな人におすすめ!
パワーブリーズは運動をしている人や歌手などはもちろん、以下のような人におすすめです。
- 運動をしている人
- 大会などに出場するアスリート
- 歌手・ボーカル・合唱団員など
- 舞台俳優
- ダンサー
- 管楽器を演奏している人
- 教師・講師など声を出す仕事をしている人
- 疲れやすい人や息切れをしやすい人
- 運動不足が気になる人
- ダイエットをしている人
パワーブリーズは色によって3段階の負荷の違いがある
パワーブリーズは色によって負荷の違う3種類の「パワーブリーズプラス」が主製品です。
またデジタルで負荷を自動調節する「パワーブリーズKシリーズ」もあります。
自分の目的や体力に合わせて選びましょう。
標準負荷モデルの緑色
緑色は3色のモデルの中でも最も負荷の弱い「標準負荷」のモデルです。
初めて使う方におすすめですが、特に女性や運動時に息切れする方はこのモデルを使用しましょう。
緑色でも問題なく使える場合は青い商品に移行しましょう。
またアスリートや定期的に運動をしている方にはやや簡単に感じるかもしれません。
重負荷モデルの青
青は緑色よりも高い負荷がかけられます。
日頃から運動をしている方や本格的なアスリートの方、男性に向いたモデルです。
青は最も低い負荷レベルこそ緑の負荷レベル1とほぼ同程度ですが、レベルを上げるとより高い負荷をかけられます。
負荷レベル5になると緑の最大負荷を超えるため、高負荷の呼吸トレーニングが可能です。
また、緑と青は他の運動時に併用することが可能です。
超重負荷モデルの赤
赤は最も高い負荷をかけられる「超重負荷モデル」です。
青の最大負荷をクリアした方(物足りない方)や90kg以上の体重の方に向いています。
初めて使う方にはおすすめできないとされているモデルです。
自動で負荷を調節できるKシリーズ
パワーブリーズにはコンディションに合わせて自動で負荷を調節できる「Kシリーズ」があります。
白(K3)と黒(K5)の2種類があり、黒はパソコンと連動してデータ管理やトレーニングメニュー設定が可能です。
パワーブリーズの使い方
パワーブリーズは使い方が非常に簡単なトレーニング器具です。
ですがコツを押さえることでさらに効果的に使うことができます。
また負荷のかけ方や使用頻度についてもみていきましょう。
パワーブリーズの基本的な使い方
パワーブリーズの基本は「くわえる」「息を吸う」「息を吐く」という3点です。