「走り」と「歩き」との違いとは?
走力アップの方法を探るために、まずは「走り」に関する理解を深めていきましょう。
そもそも「歩き」と「走り」の違いとは何でしょうか?
速度が違うのは当然ですが、動きの視点から見ても大きく異なる点ががあります。
「歩き」は左右いずれかの足が必ず地面に着いているのに対して、「走り」は足が地面から離れて空中に浮いている瞬間があります。
簡単に言うと、ジャンプをしている状態です。
つまり「走り」とはジャンプの連続と言えます。
走力アップには「つま先」が大事
「走り」がジャンプの連続であるならば、ジャンプの質を高めることが走力アップに繋がると言えます。
ではジャンプで何が大切なのか理解するために、ジャンプの連続運動である縄跳びを例に考えてみましょう。
誰しもが一度は経験のある縄跳び。
では縄跳びをする時に足の裏のどの部分が地面に着いているか想像してください。
そう、つま先です。
縄跳びでは地面に足が着いた時に、踵が潰れない運動を繰り返すことで身体が弾みます。
つま先立ちをすることで力の入ったふくらはぎと、そのふくらはぎに付着しているアキレス腱が上手く作用して、私たちはジャンプしています。
その証拠に、踵だけを地面に着けた状態で縄跳びを行うと身体が弾まない筈です。
■補足事項
陸上競技のトラック種目のスパイクの裏を見てください。ピンが前にしかついていないことが分かります。
つまり、短距離走で速く走る為には『つま先』しか必要ないという前提を元に設計されているのです。