体にとって大切な働きをするアミノ酸。
サプリメントで摂取する方法もありますが、食事からの摂取を基本としたいものです。
アミノ酸を多く含む食材についてまとめましたので、参考にしてみてください。
アミノ酸の基礎知識
タンパク質を構成
まずは、アミノ酸とはどのような成分なのか知っておきましょう。
アミノ酸は、人間の体を作ったり、健康を維持したりするために必要な栄養素です。
人間の体を作る栄養素といえばタンパク質がよく知られていますが、そのタンパク質も実は、20種類のアミノ酸から構成されています。
タンパク質を構成する20種類のアミノ酸は、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分類されます。
体内で十分な量が合成できず、食品やサプリメントからの摂取が求められるのが必須アミノ酸。
体内で十分な量を合成することができ、特別摂取する必要のないのが非必須アミノ酸です。
非必須アミノ酸であっても、摂取により特定の場面で効果を発揮するものもたくさんありますから、必要に応じて摂取することもあります。
【関連記事】必須アミノ酸と非必須アミノ酸の違いを理解して効果的に摂取しよう!
タンパク質でないアミノ酸も
体内では、タンパク質には含まれないアミノ酸もあります。
これを、遊離アミノ酸と呼んでいます。
しじみ成分として有名なオルニチンや、筋肉で働くクレアチンなどもアミノ酸の一種です。
アミノ酸を正しく摂取するには?
アミノ酸の割合にはばらつきが
そのほとんどがタンパク質の構成成分であることから、食品表示を見てタンパク質の多いものを選べば、多くのアミノ酸を摂取することができます。
ただし、アミノ酸の含有量は食品によって一律ではありません。
さまざまなアミノ酸がバランスよく含まれているものもあれば、特定のアミノ酸が突出して多いものもあります。
アミノ酸スコアだけでは分からない
アミノ酸配合のバランスを知る目安として、アミノ酸スコアが利用されることがあります。
100を最大とし、その食品の摂取ですべての必須アミノ酸を満たすことができるかどうかを表します。
アミノ酸スコアは一つの目安にはなるものの、何が不足しているかは分かりませんし、食品の摂取量自体も考慮されていない欠点があります。
一般的には、複数の食品で必要量を満たしていきますので、どの食品にどれだけのアミノ酸が含まれているか、知識として知っておく必要があるでしょう。
もっとも多いのはぶたゼラチン
「食品成分データベース」に掲載の食品のうち、アミノ酸の配合量が最も多いのはぶたのゼラチンです。
ゼリーやプリンなどのスイーツ、ソーセージや煮凝りなどにも使われるゼラチンですが、その成分は動物由来で、動物の骨や皮に熱を加えて抽出したものなのです。
その中でも特にアミノ酸が多いのが、ぶたのゼラチンです。
いくらアミノ酸が多いとはいえ、ゼラチンをそのまま食べることはほとんどありません。
ゼラチンを使用したどんな料理を食べるかにより、栄養成分を把握する必要があるでしょう。