背中の一部である広背筋とはどのような筋肉なのか
広背筋は体の裏側、背中の脇の下あたりから背中の中央部にまで広がっている筋肉です。大きさが背中の3分の2程度を占めており、上半身の中でも比較的に大きな筋肉です。
広背筋は働きとして、腕の内転や内旋、体の中心部分を支える体幹の伸展・回旋に作用しています。実際の動作に例えると、重いものを下から上へ引っ張り上げる・ものを前方から自分の方に引き寄せる、上半身を前後や両サイドに倒す・上半身を回すときなどに力を発揮します。
広背筋は骨格筋の中でも最も大きな筋肉の1つ。ダイエット目的の人が大きな広背筋をしっかり鍛えると、効果がとても高いということを意味しています。面積が大きいので、鍛えて発達すれば基礎代謝量やエネルギー消費量が大きくなるからです。脂肪が燃えやすく、増えにくい体質を手に入れることができる可能性が高くなります。
また広背筋は、逆三角形の背中を作るためにも重要な筋肉として、一般的に広く認知されているようです。肩や胸の筋肉を鍛えるだけでは、逆三角形の上半身を作り上げるのに十分だとはいえないでしょう。体の表面から見ても裏側から見てもボディラインの美しさをしっかり見せたいのであれば、広背筋の鍛えこみを欠かすことはできません。
広背筋を鍛える最もシンプルな筋力トレーニングとは?
広背筋を鍛えるための筋力トレーニングは、自重を利用する方法やマシンを利用する方法・バーベルやダンベルを利用する方法などさまざまな種類があります。
自重を利用する方法としては、懸垂が最も有名です。鉄棒のようにぶら下がる場所さえあれば、自分の体だけで行うことが可能。ただ、意外と鉄棒のようなぶら下がれる場所は少なく、ジムに通って懸垂バーなどを使うことが一般的です。
ジムに通うのであれば、ハイプーリーやシーテッドローイングなどのマシンを利用すれば広背筋を安全で効率的に鍛えることができます。ただやはり、ジムに通うための経済的負担や時間確保を行う必要があり、実践が難しい人もいるかもしれません。
そこで、広背筋を鍛えるための方法として最もおすすめしたいのが、バーベルやダンベルなどの道具を利用したベントオーバーローイングという筋力トレーニングです。