ただなんとなく筋トレをしても、それは効率的なものとはいえません。
そのトレーニングがどこの筋肉に対して効果があるものなのか、どれくらいやればいいのかなど、正しい情報を集めることが大切です。
今回紹介するのは、前腕筋や上腕筋に効果があるという「ハンマーカール」です。
ハンマーカールとはどのようなトレーニングなのか、正しいトレーニング方法や注意点をまとめましたので、参考にしてみてください。
上腕筋とは
上腕二頭筋とは違う
上腕筋は、腕の肘から肩までに存在する筋肉です。
この部分にある筋肉というと、多くの方は上腕二頭筋を思い浮かべることでしょう。
確かに名前も似ていますし混同しやすいのですが、上腕筋はより内部にある筋肉です。
上腕の働き
上腕の役割は、腕の曲げ伸ばしです。
その際には、近い位置にある上腕二頭筋、あるいは烏口腕筋(うこうわんきん)などと連動して働きます。
前腕とは
肘から手にある筋肉
前腕とは、肘から手までの間を指します。
前腕には長掌筋や腕撓骨筋、浅指屈筋などがあり、これらを総称して前腕筋と呼ぶこともあります。
前腕の働き
長掌筋は、手関節を動かすときに働く筋肉で、一定の割合で持っていない人もいる変わった筋肉です。
なお、長掌筋がなくても他の筋肉で代用できますので、日常生活に支障はありません。
腕撓骨筋は、肘の曲げ伸ばしや前腕をひねる動作に必要な筋肉です。
浅指屈筋は、親指以外の指の曲げ伸ばしや、手首を曲げる動作に必要な筋肉です。
握力を左右する大切な筋肉です。
ハンマーカールの特徴
トレーニングの準備
上腕筋、前腕筋を鍛える効果があるハンマーカール。
このトレーニングに必要な器具は以下のとおりです。
- ダンベル
ハンマーカールは、ダンベルを上げ下げして特定部位を鍛えるトレーニングになります。
ダンベルカールとの違いは?
ここまでの解説で、「ダンベルカールと何が違うの?」と思われた方もたくさんいることでしょう。
確かに動きはダンベルカールとよく似ていますが、そこには明確な違いがあります。
ダンベルカールとの違いは、ダンベルの持ち方にあります。
ダンベルカールは手のひら側を前方に向けるようにダンベルを持つのに対し、ハンマーカールでは手のひらを内側に向けてダンベルを持ちます。
このまま上げ下げすると、ハンマーを振り下ろしているようにも見えますよね。
力こぶという分かりやすい指標がある上腕二頭筋と比べておろそかにされがちな上腕筋ですが、上腕にボリュームを出す重要な筋肉です。
もちろん、前腕を鍛えて握力をアップする意味もありますから、ハンマーカールはダンベルカールと合わせて取り組みたいトレーニングのひとつです。
ダンベルカールのフォーム
- 両手にダンベルを持って立つ
- 足を肩幅程度に開く
- 手のひらを内側に向け、ダンベルが縦向きになるよう持つ
- 肘を固定したままダンベルを上げる
- 上げたダンベルをゆっくり戻す
ここまでが一連の流れになります。
どんなトレーニングにも共通することがですが、正しい姿勢で取り組むことでトレーニングの効果が得られますし、怪我の防止にもつながります。
トレーニング動画も掲載しておきますので、最初のうちはひとつひとつの動作を確認しながらトレーニングに励みましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=4uIZVOa9VLE
トレーニングの進め方
それでは、トレーニングの進め方を具体的に解説します。
- フォームを整える
- ダンベルをゆっくり持ち上げる
- 90度(ダンベルが正面に向く位置)くらいで一旦静止する
- ダンベルをゆっくり下ろす