筋肉の中には、鍛えることで様々な効果が望めるにもかかわらず、なぜかあまり注目されていないものが存在しています。そんな不遇とも言える筋肉の1つが、今回紹介する「腹斜筋」です。
腹斜筋は、両脇腹から縦に付いている広い筋肉です。また、腹斜金は「外腹斜筋」と「内腹斜筋」の2つに分かれており、腹直筋と同様に私たちのボディラインを引き締め、綺麗なくびれを作る働きをしています。
今回は、そんな腹斜筋を効率的に鍛えるトレーニング法というのをご紹介しましょう。また、腹斜筋ならではの鍛え方の注意点についてもまとめていますので、トレーニング前には確認していただければと思います。
腹斜筋を鍛えるべき理由
冒頭で紹介した通り、腹斜金は両脇腹から縦に付いている広い筋肉です。では、実際に腹斜金を鍛えるとどのような効果が期待できるのでしょうか?
くびれができる
腹斜金はコルセットのように、体の左右に付いている筋肉です。その為、腹斜金を鍛えることで、コルセットが締まるかのようにボディラインを引き締めることができます。
女性にとって、メリハリのある体というのは憧れかと思います。まさに、腹斜筋はウエストラインを引き締め、美しい「くびれ」を作るのに欠かせない筋肉なのです。
内臓が守れる
実は、心臓や肺、胃や十二指腸や大腸など臓器というのは明確に固定されている訳ではありません。体調や体の衰えなどにより位置がずれたり、時にはねじれたりして健康上の問題が発生することも珍しくないのです。
臓器がずれることがないよう締め付けるのも、腹斜筋の役割の1つと言えます。つまり、腹斜筋を鍛えるということは臓器が不自然に移動し、体の不調が起こるのを防ぐことができるという訳です。
動作性が上がる
「重い荷物を持ち上げる」「何かを押し込む、引っ張る」という動作をする際、私たちは無意識にお腹周りに力を入れています。これは、腹斜筋を始め腹直筋など、お腹周りを軸にすることで腕や脚に力を伝えやすい為です。
腹斜筋は、いわば「テコの原理」で言うところの「支点」です。腹斜筋を鍛えておくことで、しっかりと「踏ん張り」を効かせることができ、十二分に力を発揮できるのです。
腹斜筋に効くトレーニング法
くびれから健康、動作に至るまで腹斜筋を鍛えるメリットはご理解いただけたことでしょう。では、実際に腹斜筋に効くトレーニング法について見ていきたいと思います。
バイシクルクランチ
- 仰向けに寝転ぶ
- 肩が浮くくらい上体を上げる
- 両膝を90度になるまで上げる
- 自転車を漕ぐように、交互に脚を動かす
- 4の動作を両足30回3セット繰り返す
動作のポイントは、上がっている側の脚に向けて体をひねるというものです。そうすることで、腹斜筋を大きく伸縮させることができ、結果として広範囲に刺激を与えることができます。