筋トレに興味がない方でも、一度は耳にしたことはあるだろう筋肉、ヒラメ筋。ふくらはぎの筋肉であるこのヒラメ筋はどんな筋肉なのでしょうか。
今回は気になるヒラメ筋についてご紹介します。
ヒラメ筋はどこにある?
ふくらはぎの筋肉の総称を下腿三頭筋と言います。
この下腿三頭筋はヒラメ筋と腓腹筋という筋肉で構成されています。
下腿三頭筋の中でヒラメ筋は内側に位置しており、普段私たちがふくらはぎと呼んでいる腓腹筋は外側の筋肉です。
ヒラメ筋の役割
ヒラメ筋は、主に足首を伸ばしてつま先を下方へ振るという役割を持っています。
下腿三頭筋の中でも、腓腹筋は膝を伸ばした状態で働き、ヒラメ筋は膝を曲げた状態で働くのです。
ふくらはぎが第二の心臓と呼ばれる理由
ふくらはぎは第二の心臓というのを耳にしたことはありませんか?
これは、下半身に集まりやすい血液の循環を助けているのがふくらはぎの筋肉であるためと言われています。
人の体内の血液は、心臓の強いポンプ作用で全身に送り出されています。
1分間で約5リトッルもの血液を全身に送り出していると言われていますが、重力の影響もあり、血液の70%は下半身に集まってしまい、心臓に戻りにくい状態になっています。
このように、下半身に集まってしまう血液を心臓に戻すのを助けているのがふくらはぎの筋肉です。
具体的には動作時にふくらはぎの筋肉が伸縮するのがポンプ作用になっています。
ヒラメ筋の機能
普段の生活においてのヒラメ筋の主な機能は、足関節の底屈、即ち足を底へ向けて曲げ伸ばしする動作を司っています。
つまり日常生活の中では身体のバランスを取り、歩いている時に身体が前に倒れないように維持する働きがあります。
また、その他にもつま先立ちをする時にも使われています。
ヒラメ筋は、立っている時に姿勢を維持する働きをするため、どうしても疲労が蓄積しやすい傾向にあります。
適度に鍛えて疲れにくいふくらはぎを養い、日常生活に支障が起きないようにケアしておくと良いでしょう。
ヒラメ筋は非常に強い筋肉
共にふくらはぎを構成する腓腹筋と比べると、ヒラメ筋の大きさはその約2倍あります。
この様に大きなヒラメ筋は筋力もとても強いのが特徴です。
人の身体の筋力は筋肉の体積に比例するそうですが、同じ下半身の筋肉である大臀筋やハムストリングスの半分ほどの体積のヒラメ筋は、筋力自体はこれらの2倍くらい強いと言われています。