「力強いサーブが打ちたい」「相手のショットを正確に打ち返したい」など、テニスをさらに上達させたくはないですか?テニスは「技術」「経験」「筋力」のバランスが求められる、非常に繊細なスポーツです。
ただ、正直なところ技術や経験というのは、とにかく練習と試合を重ねない限り手に入るものではありません。つまり、今まずできるのはテニスに必要な筋力を身に付けるということなのです。
今回は、テニスで必要とされる筋力「体幹」の筋トレ法をご紹介したいと思います。また、テニスに求められる能力や体幹の基本情報にも触れていきますので、ぜひ合わせてチェックしてみて下さい。
テニスに求められる能力
冒頭でお伝えした通り、テニスは各能力のバランスが求められるスポーツです。では、そんなテニスに求められる能力がなんなのか?から見ていきましょう。
持久力
一般的に、テニスの試合は平均1時間程度です。ちなみに、世界最長記録は11時間越えだそうです。当然、テニスの試合は終始「走る」「止まる」の連続と、「持久力」がなければ持ちません。
持久力を高めるには、長く力を発揮できる「持久筋」を鍛える必要があります。持久力があればあるほど、試合中に余裕を持ってプレーできるのです。
瞬発力
先述した通り、テニスの試合は「走る」「止まる」の2つの動作が連続します。その為、素早く「加速」「停止」ができる「瞬発力」が求められるのです。体が左右に流れてしまっては、ボールの速度に対応できません。
瞬発力を高めるには、爆発的な力を発揮する「短瞬発筋」と爆発的かつ長めに力を発揮する「長瞬発筋」の2種類の筋肉を鍛えるのが効果的です。テニス選手のフットワークは、これら筋肉により生み出されると言えます。
制御力
「持久力」「瞬発力」と、テニスに必要な能力について紹介してきましたが、これらだけではプロ選手のような繊細な動きはできません。そこで重要となるのは、各動作を思い通りにコントロールする「制御力」です。
制御力を高めるには、体を芯から支えている「体幹」を鍛える必要があります。体幹を鍛えることで、「走る」「止まる」といったテニスの基本動作を滑らかに行うことができるのです。
テニスに役立つ「体幹」とは
先述した通り、テニスを上達させるには「体幹」を鍛える必要があるということでした。では、そもそも「体幹」とはどのような存在なのでしょうか?
体幹とは
体幹とは、深層筋として体の内側を覆っている筋肉群です。例えば、腹横筋や多裂筋、横隔膜や骨盤底筋群などは体幹の一部として有名です。
このように、体幹に数えられる筋肉は、臓器を覆うように付いています。腹直筋や大胸筋のように見えやすい筋肉ではないだけに、体幹というのは意識しづらいのです。