水泳をするだけで腹筋を割ることができるとしたらどうしますか?実際に、「水泳ダイエット」というものを実践して、「腹筋が割れた!」という話があるのです。
「そんな水泳で割れないよ」と思った皆様、水泳選手の体つきをイメージしてみて下さい。どこから見ても理想的な、美しい逆三角形で腹筋はしっかり割れています。
今回は、そんな水泳ダイエットでなぜ腹筋が割れるのか?その理由についてご紹介したいと思います。また、より効率的に腹筋を割る為に、水泳筋トレや通常の筋トレについてもまとめていきましょう。
水泳ダイエットが腹筋に効くわけ
冒頭でお伝えした通り、水泳ダイエットは腹筋に効くとされています。正直、「本当に?」と疑いたくなる気持ちも分かります。そこで、以下に水泳ダイエットがなぜ腹筋に効くのか?その理由をまとめてみました。
エネルギー消費量が増える
水中では水の抵抗を全身で受けています。その分、地上で筋トレする以上にエネルギーを消費するのです。例えば、水泳の基本となるクロールでは、1時間に約1,000kcalほどのエネルギーを消費します。
私たちの腹筋は、脂肪により見えていないだけできちんと割れています。つまり、不要な脂肪さえ落とせば、あまり鍛えずとも腹筋を割ることは可能という訳です。ちなみに、腹筋が見え始めるのは体脂肪率が15%以下からです。
腹筋自体を鍛えられる
水泳はただカロリーを消費するだけではありません。クロールや平泳ぎなど、水泳の動きは全身を使ったものです。当然、腹直筋や腹斜筋など、腹筋周りを鍛える効果も期待できます。
また、水中では腹筋周りに水圧が常に掛かります。理論上は、アサルトライフル(軍用銃)の弾丸を20mほどで止めてしまうほどです。つまり、水中にいるだけでも、腹筋を刺激できると言えます。
ストレスなく続けられる
水中には浮力が存在しています。その為、水中にいる間は肩口で約10%、腹筋周りで約50%、足首付近でほぼ100%の体重が相殺されます。つまり、地上にいるよりも腰や膝、肘などへの負担が少ないのです。
負荷の大きな筋トレほど、腰や膝など関節部分への怪我・故障のリスクが高まります。その点、水泳であれば関節部分を労わりながら、ストレスなくダイエットや腹筋トレーニングを続けられるという訳です。
腹筋を鍛えられる水泳筋トレ
先述した通り、普通に水泳しているだけでも、十分なダイエット効果や腹筋トレーニングに繋がります。ただ、せっかくならより効率を上げたいとは思いませんか?そこで、ここからは腹筋を鍛えられる水泳筋トレをご紹介しましょう。
ビート板キック
- ビート板を両手で持つ
- 水中に頭を沈め、バタ足をする
- 25mプールを往復するまで行う
動作のポイントは、しっかりと水を掴むということです。水中に両足を沈め、水を掴みながら進むことで、腹筋周りに十分な刺激を与えることができます。
水中パイク
- 顔だけを出し、体を水中に沈める
- 両手でバランスを取りながら、体をV字に曲げる
- 体が真っ直ぐになるまで、両足を伸ばす
- 2〜3の動作を10回3セット繰り返す
動作のポイントは、上半身と下半身の動きを連動させるということです。ちなみに、水中パイクは通常の「クランチ」とは異なり、水中での動作なので腰を痛めるリスクが軽減されます。