腹斜筋
下半身から生み出された力は、そのまま腕に伝わるわけではありません。胴体部分(腹斜筋)が正しく「捻転(ねじれること)」してこそ、下半身の力を落とすことなく腕に伝えられるのです。
腹斜筋を鍛えるのなら、お腹周りに強い負荷を掛けられる「ツイスティングシットアップ」が良いでしょう。また、「サイドエルボーブリッジ」や「サイドクランチ」なども、腹斜筋に刺激を与えられるのでおすすめです。
上腕三頭筋
下半身から伝わってきた力を、ボールまで正確に届けられるかは腕部分にかかっています。特に、上腕三頭筋はインパクト時、ボールへ力を上乗せする重要な働きがあります。
上腕三頭筋を鍛えるのなら、通常よりも腕の幅を狭めて行う「ナロープッシュアップ」や「ナローベンチプレス」が良いと言えます。また、合わせて前腕筋群も鍛えておくことで、手首周りの怪我・故障の予防に効果的です。
飛距離アップに効果的な筋トレ
ゴルフの飛距離アップには、「大臀筋」「腹斜筋」「上腕三頭筋」を鍛えると良いということでした。では、いよいよ各部位に効く筋トレの正しいやり方をご紹介しましょう。
大臀筋なら「スクワット」
- 肩幅より少し広めに両足を取る
- 両手を真っ直ぐ前に伸ばす
- 股関節から曲げるように、上体を落とす
- 2の状態まで上体を上げる
- 3〜4の動作を20回3セット繰り返す
動作のポイントは、腰を曲げないということです。腰が曲がった状態では、大臀筋に十分な負荷を与えられません。また、上げる動作をゆっくりと行うことで、より大きな負荷を大臀筋に与えることができます。
腹斜筋なら「ツイスティングシットアップ」
- 仰向けに寝転ぶ
- 両膝を立てる
- 両手を後頭部に当てる
- 捻るようにして上体を起こす
- 3の状態まで上体を倒す
- 4〜5の動作を20回3セット繰り返す
動作のポイントは、上体を起こす際に「息を吐き」、倒す際に「息を吸う」ということです。ちなみに、上記のやり方が辛いという方は、上体を起こす際に「腕を振る」ことで負荷を軽減できます。
上腕三頭筋なら「ナローベンチプレス」
- ベンチに寝転ぶ
- 肩幅より狭めにバーベルを握る
- 胸が張るよう肩甲骨を寄せる
- 腕が伸び切らない程度にバーベルを上げる
- 3の状態までバーベルを下げる
- 4〜5の動作を10回3セット繰り返す
動作のポイントは、ひじが外側に向かないようにするということです。動作中、ひじが外に向いてしまうと手首やひじ関節に負荷が掛かり、怪我や故障に繋がります。
必要な部位だけ筋トレで
いかがでしたか?今回は、ゴルフで飛距離アップの方法についてまとめてみました。飛距離アップには「フォーム」「打ち出し角度」を見直すところから始めます。その上で、さらに飛距離アップしたい場合、「筋トレ」という訳です。
ただ、筋トレはどれでも良いというわけではありません。ゴルフに必要な筋肉を鍛えられる、最適な筋トレを選ぶ必要があります。不必要な筋トレを行うと、逆に飛距離がダウンする結果もあり得るのです。
ぜひ、紹介した筋トレ方法を参考に、ゴルフでのさらなる飛距離アップを実現して下さい。