大胸筋
「大胸筋」もまた、水泳では筋トレ効果の期待できる部位です。大胸筋とは、胸板部分を覆うように付いている大きな筋肉です。大胸筋は、「上部」「中部」「下部」の3つの部位に分かれています。
主な役割は、肩関節の「屈曲」「内転」「内旋」などが挙げられます。平泳ぎをする際、肩周りを大きく動かす部位であることから、筋トレ効果があるという訳です。
大腿二頭筋
水泳を行うと、「大腿二頭筋」への筋トレ効果もあると言えます。大腿二頭筋とは、太ももの裏側に付いている2本の筋肉です。ハムストリングを構成する、「大腿二頭筋」「半膜様筋」「半腱様筋」の1つとしても有名です。
主な役割として、股関節の「伸展」やひざ関節の「屈曲」があります。クロールでのバタ足や平泳ぎでのキックなど、水を大きく押し出す際に使用する部位であることから、筋トレ効はあると言えるでしょう。
水泳の筋トレで覚えておくこと
水泳が筋トレになることはご理解いただけたと思います。ただ、通常の筋トレと同様に、水泳も正しく行ってこそ様々な効果が期待できるのです。では、水泳の筋トレで覚えておきたい点をご紹介しましょう。
フォームを固める
水中では「浮力」が働き、肩や腰、膝などの関節周りへの負荷が軽減されます。ただ、それも正しいフォームで行ってこそです。誤ったフォームでは、反対に関節部分の怪我・故障に繋がります。
水泳で筋トレを行うのであれば、フォームが固まるまでトレーナーを付けることをおすすめします。「自分は泳げるから」と思っている方でも、実際はフォームができていないものです。
ストイックに行う
先述した通り、水泳では関節部分への負荷を軽減しながら筋トレ効果を得られます。つまり、通常の筋トレ以上に、安全かつストイックに鍛え上げることができるのです。
ちなみに、水泳は「無酸素運動」「有酸素運動」の要素を併せ持ちます。その為、筋繊維の中でも瞬発力と持久力を併せ持つ「長瞬発筋」を刺激できます。
長瞬発筋は、短瞬発筋のように大きく筋肥大するわけでも、持久筋のように限界まで絞られるわけでもありません。水泳で筋トレを行うと、適度に引き締まった細マッチョを目指せるという訳です。
水泳選手のような逆三角形を目指して
今回は、水泳の筋トレ効果についてまとめてみました。水泳では、水の抵抗を全身に受けることから、筋トレ効果があると言えるのです。
反面、水泳では浮力により関節部分への負荷が軽減されます。通常の筋トレのように、ストイックに鍛え上げる段階で肩や肘、腰などを痛めるリスクが少ないのです。
ただ、通常の筋トレと比べて、水泳は効果が低いのは確かです。あくまで筋トレの息抜きとして水泳を活用し、水泳選手のような理想的な逆三角形を手に入れて下さい。