昔から何気なく取り組んできたトレーニングであっても、その効果を最大化する方法までは、意外と知られていないことはよくあります。
いわゆる腹筋運動もそのひとつです。
今回紹介する「シットアップ」は、基本中の基本とも言えるトレーニングの1つ。
腹筋を鍛えるこのトレーニングの基本について、改めて確認してみませんか?
腹筋とは
4つの筋肉に分かれる
腹筋というとそれ自体がトレーニング名を示すほど有名ですが、もちろんお腹周りの筋肉のことを指します。
正面の筋肉ばかりに注目しがちですが、腹筋は正面、脇腹、その奥も含めた筋肉の総称です。
体の正面にあるのは「腹直筋」です。
腹直筋が6つに割れた「シックスパック」は、鍛え抜かれた体をアピールする材料としてあまりに有名です。
腹直筋の横側、つまり脇腹にあるのが「腹斜筋」です。
外側にあるのが「外腹斜筋」、内側にあるのが「内腹斜筋」です。
内腹斜筋のさらに奥にあるのが「腹横筋」です。
腹筋の働き
腹直筋は、体幹の屈曲(曲げる動き)、回旋(回したりねじったりする動き)、側屈(横に曲げる動き)、そして呼吸に関与します。
腹斜筋は、内外ともに脊椎を曲げたり、骨盤を引き上げたりする動きに関与します。
腹横筋は、腹直筋とともに腹圧を高めるときに働きます。
お腹に力を入れる行為で、排便や排尿、姿勢の維持などの関わる重要な作用です。
女性であれば、出産時に必要となりますね。
シットアップの特徴
腹筋、特にその中でも腹直筋に効果があるシットアップ。
このトレーニングは特別な器具を必要としません。
あえて挙げるのならば、シートやマットなどがあるとトレーニングがしやすくなるかもしれません。
このトレーニングのように、特別な器具を必要とせず、自分で自分の筋肉に負荷をかけるトレーニングのことを、自重トレーニングといいます。
トレーニング器具は、筋トレの効果を高めるうえで有効ですが、いつもそれらを用意してトレーニングできるとは限りません。
スポーツジムにあるような高価で大型の器具となればなおさらです。
鍛えたい筋肉の自重トレーニングをマスターしておくことで、いつでもどこでもトレーニングをすることができます。
ジムで腹筋を鍛えるなら
どこでもできるメリットがあるシットアップに対し、スポーツジムであればもっと効率よく腹筋を鍛えることができます。