どんな目的でも筋トレを行うならできるだけ短時間で
筋トレを行う目的は、年齢や性別・体質や生活環境などの違いによりさまざまです。どのような目的であっても、早く良い結果を出して早く幸福感を得たいと思うのは当然のことでしょう。
ただ、目的を早く達成するため、1日の中で筋トレを過度に長時間行うことはあまりおすすめできません。たとえ世界の舞台を目指すアスリートであっても、1日1時間以上連続して筋トレを行うのは避けたほうが良いといえます。
筋トレは筋繊維を破壊する行為です。破壊された筋肉が栄養と休養により修復して、やっと筋トレの成果が現れます。目的達成を優先するあまり過酷な筋トレが1時間以上の長時間になってしまうと、筋肉が疲労しすぎて損傷状態にまで陥ってしまうことさえあります。
また、そのような状態の中で脂肪燃焼に必要な有酸素運動まで併せて行おうとすれば、ほとんどの場合オーバーワークになってしまうでしょう。
できるだけ効率良く、且つ安全な健康状態で結果を出したいのであれば、必要最小限の筋トレ種目と有酸素運動の組み合わせ方、正しい栄養補給の方法と休養の取り方を考える必要があります。
時間効率化と体力向上が同時に可能な有酸素・無酸素混合トレーニング
筋力強化と脂肪燃焼の効果を同時に手に入れる
筋トレと有酸素運動を納得いくまで十分にこなしつつ、時間配分を考慮しオーバーワークを回避する。そのような理想的なトレーニング方法を実現したいなら、有酸素・無酸素混合トレーニングを試してみてはいかがでしょうか。
有酸素運動(ランニングや縄跳びなど)と無酸素運動(スクワットや腕立て伏せなど)を分けた時間配分にすると、大抵の場合1時間以内で終わらせることは難しいはずです。独立して有酸素運動を行えば平均30分前後、インターバルを入れた筋トレのセットプログラムに至っては1時間近くかかることがあります。
しかし有酸素運動と無酸素運動をうまく組み合わせて同時に行うことができれば、筋力強化はもちろん、同時に脂肪も燃焼させることができます。しかも組み合わせる途中に休憩を入れないメニューで行えば、心肺機能や基礎体力も強化することが可能です。
有酸素・無酸素混合トレーニングは自宅でも実行可能
有酸素・無酸素混合トレーニングはバーベルや特別なマシンを使用せず、場所を選ばずに実行可能な種目を利用して自宅で行うこともできます。
例えば有酸素運動はランニングではなく、部屋の中でその場足踏みを行うことで代用できます。階段を利用して踏み台昇降運動を行うことも可能です。
無酸素運動も、ダンベルさえあればダンベルベンチプレスやダンベルスクワットなど、多彩な筋トレ種目を行うことができます。