腹筋を鍛えるトレーニングはたくさんあります。
シットアップやクランチなどの自重トレーニングはその代表格ですよね。
とはいえ、それらのトレーニングを取り組む際に問題になるのが、腰への負担です。
腰痛持ちのため腹筋を鍛えられないとお悩みの方は多いのではないでしょうか。
今回紹介する「アブコースター」は、そんな方の強い味方。
アブコースターとはどんな器具なのか、使い方や効果について解説します。
アブコースターの基本情報
アブコースターとは
アブコースターは、腹筋を鍛えるためのトレーニングマシンです。
手で掴んで体を支えるバーと、膝を乗せるパッド台。
そして、パッド台を上下させる曲線状のレールからなります。
家庭に設置することも可能
種類にもよりますが、ネット通販などで販売されている家庭用のアブコースターは、奥行き100cm程度ですから、それほど広いスペースを取るものではありません。
これまでの腹筋トレーニングに満足していない方は、検討してみても良いでしょう。
なお、以下の器具は厳密にはアブコースターではないのですが、ほとんど同じ機能を持ち安価ですので、ここに紹介しておきます。
腹筋を鍛えるアブコースター
4つの筋肉で構成される腹筋
アブコースターは腹筋を鍛えるマシンです。
腹筋とはお腹周りの筋肉を指しますが、お腹正面だけを腹筋として認識している方も多いのではないでしょうか。
腹筋は4つの筋肉から構成されます。
お腹の正面にあるのが腹直筋で、6つに割れたシックスパックは、トレーニングに励む人の憧れでもあります。
脇腹のあたりにあるのが腹斜筋。外側にあるのが外腹斜筋で、内側にあるのが内腹斜筋です。
内腹斜筋の奥にあるのが腹横筋となります。
腹筋の働き
腹直筋は、体幹の屈曲(曲げる動き)や回旋(回したりねじったりする動き)、側屈(横に曲げる動き)する際に働く筋肉です。
腹斜筋は、脊椎を曲げたり、骨盤を引き上げたりする動きに関与する筋肉です。
腹横筋は腹直筋と連動し、腹圧を高める働きに関与します。
アブコースターの使い方
- それぞれの手でバーを握る
- 膝パットに膝を乗せる
- 背筋を伸ばして正面を見据える
- 上半身を固定し、下半身を使って膝をゆっくり前後させる
正しい姿勢さえ作ってしまえば、後はレールに沿って下半身を動かすだけですから、それほど難しいものではありません。
とはいえ、長時間続けていると背筋が曲がったり腰の位置が低くなったりすることもありますので、その点には注意しましょう。
こちらの動画が参考になりますので、しっかりイメージをつかんでから取り組むとよいでしょう。
アブコースターのメリット
腹筋を鍛えるトレーニングというと「クランチ」「シットアップ」など数多く存在します。
それらと比較して、アブコースターはどのような点で優れているのでしょうか。
腰への負担が少ない
クランチやシットアップは、下半身を固定したまま上半身を動かすことで、腹筋を鍛えることを意図したトレーニングです。
もちろん鍛えられる筋肉の中心は腹筋になるのですが、上半身を起こすという性質上、腰も使うことになります。