「やせようと思って筋トレ始めたのに全然やせない!」
ダイエットに励む女性から、こんな声を聞くことはよくあります。
そんな方々に私からお伝えしたいのは、「一日でも早く体重の数字を落とすことがダイエット」という考え方は、捨て去ったほうがいいということです。
これがどういう意味なのか、筋トレで思ったように体重が減らない理由と、それでも筋トレをすべき理由をお話します。
また、気軽に取り組むことができる筋トレも紹介しますので、参考にしてみてください。
筋トレでやせない理由は?
筋肉は脂肪より重い
筋トレをしてもやせない。
まずこれが事実なのかお話しておくと、短期的、かつ体重の数値だけを見ている場合においては事実です。
なぜなら、筋肉は脂肪に比べて重たいからです。
同じ体積で比較した場合、1.1倍から1.2倍とされますから、脂肪を落としてもそれと同じだけ筋肉をつければ、体重は増えてしまうということになります。
短期的な体重減を求めるなら
よって、短期的に体重の数値だけを落とそうとするなら、筋トレはいい方法とは言えません。
筋肉をつけずに脂肪だけを落とす方法に取り組んでいく必要があるでしょう。
よく、「運動をしなくても○○だけで簡単にやせる!」などというダイエット方法が宣伝されます。
それは当たり前の話で、筋肉が落ちれば体重は軽くなるからです。
そこから摂取カロリーなり、糖質の摂取量を減らすなりすれば、その分体重が落ちるのは、子どもでも分かる理屈です。
筋肉をつけることは短期的な体重減を追求する場合にマイナスです。
しかし、それでもなお筋肉をつけることがダイエットにとって有効であると主張させていただきます。
その根拠を2点に分けてお話しましょう。
筋肉はエネルギー消費量が大きい
大切なのは代謝
まず1点目ですが、筋肉は脂肪に比べて圧倒的に代謝量が大きいということです。
代謝とは、摂取した栄養分を分解して利用できる形に変えていく仕組みのこと。
筋肉中ではこの代謝が活発であり、それが消費エネルギーの増加につながっています。
ですから、仮に同じ体重であったとしても、筋肉が多い人のほうがよりやせやすい体質であると言うことができます。
代謝が悪くなると太りやすい体質に
確かに筋肉をつけないダイエット方法のほうが、短期的には効果があるように思えます。
ダイエット方法をアピールするにも、「2週間で○kgやせた!」のほうがインパクトがありますしね。
しかし、そのダイエット方法では、筋肉をつけない分かえって太りやすい体質になっています。
同じことをしていても効果は薄れてきますし、無理をしすぎて健康を害するケースも見受けられます。