足の筋肉痛の原因は?2つのメカニズムを解説
すぐに現れる即発性筋肉痛
即発性筋肉痛になる原因はいくつかありますが、たいていの場合は運動や筋トレの最中に生まれる疲労物質によるものです。
運動や筋トレなどを行なうことで乳酸とともに作られる水素イオンが筋肉に貯蔵され、筋肉が極端に酸性寄りになってしまうことにより痛みやだるさが発生します。
乳酸のことを時折、疲労物質と表現していますが、正確には水素イオンのことを疲労物質と表現すべきです。
翌日以降に現れる遅発性筋肉痛
遅発性筋肉痛は、筋肉が傷つくことで痛みがでてきてしまうものですが、単純に筋肉が傷つくことだけが痛みの原因になっているわけではありません。
もしそうであれば時間が経ってから痛みがでてくるという辻褄が合わなくなります。それならば、どのようなメカニズムで痛みがでてきてしまうのでしょうか。
人の体は運動や筋トレなどによって筋細胞が傷つき、炎症反応が起きます。すると、その炎症を抑制するための成分が体の中で作られます。
その作られた成分中に、痛みなどを引き起こしてしまう物質が含まれているので、筋肉に熱が帯びてしまうような状態となり、力を入れただけで痛みを生じさせてしまうという症状が起きてしまいます。
要するに筋肉痛は、損傷した筋肉が治るまでの過程で発生するものです。筋肉が傷ついた時点で発生するものとはいえません。
足の筋肉痛を早く回復させる方法とは?
栄養補給を行ないしっかり休養する
筋肉痛を効率的に治すにはバランスがとれた食生活を送ることが大事です。食事中特に摂っておきたい栄養素としては、タンパク質やビタミンC・ビタミンE・亜鉛などが挙げられます。
タンパク質は体内のほとんどの部位や組織などを構成する素であり、筋肉を治していくのには必須の栄養素です。何らかの理由で通常の食事からタンパク質が摂取できないのであれば、プロテインなどのサプリメントで補うことをおすすめします。
プロテインの材料はほとんどがタンパク質からできており、タンパク質を効率的に補給することができます。
ビタミンCやビタミンEといったビタミン群は血の流れを促してくれる効果が高いので、筋肉の修復作用を早めるとともに、炎症を鎮めるためにはなくてはならない栄養素です。
亜鉛はタンパク質の合成を早く促してくれる栄養素です。亜鉛のおかげでタンパク質は仕事を早く進めることができます。亜鉛は不足してしまうことが多い栄養素なので、サプリメントで適宜補うのが効率的だといえます。