私たちの歩行を支える大切な部分が股関節です。
その動きが柔軟でないと、運動だけではなく生活のさまざまな面で支障が生じることになります。
本記事では、知っているようで知らない股関節の基礎知識をお伝えします。
後半では、股関節周辺の筋肉を鍛えるにはどうしたら良いのか、おすすめのストレッチやトレーニングを紹介します。
股関節の基礎知識
股関節はその名の通り、「股間にある関節」です。
それ自体は筋肉ではありませんが、周辺のさまざまな筋肉に支えられて動いています。
それらの筋肉をまとめて、「股関節屈筋群」と呼びます。
股関節屈筋群に分類される筋肉は、必ずしも股関節に関わる動きがメインとは限りません。
股関節屈筋群の筋肉
股関節屈筋群の筋肉には、以下のような筋肉があります。
まずは「腸腰筋」です。
腸骨筋、大腰筋の2つの筋肉の総称です。
内臓と脊椎の間にある筋肉で、股関節の屈曲に関わる働きがあります。
続いては「大腿四頭筋」です。
太ももの前面にある筋肉の総称です。
大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋から構成されます。
このうち、大腿直筋が股関節の屈曲に関わります。
続いては「内転筋群」です。
恥骨筋、短内転筋、長内転筋、大内転筋、薄筋の総称です。
股関節の内転、つまり足を閉じる動きに関わる筋肉で、立った状態での安定感を高めるために重要な筋肉です。
股関節が固いとどうなる?
足を大きく広げることができない状態のことを、「股関節が固い」と言います。
広げるといっても前後もありますし、左右もあるのですが、いずれも股関節屈筋群の筋肉が十分に鍛えられていないことが原因です。
歩行に不自由する
若いうちは、特別にトレーニングをしなくても、急に歩けなくなることはありません。
あってもせいぜい、歩くのが多少遅い程度でしょう。