筋トレをする際に、特に鍛えたいと考える方が多いのが腕です。
夏場などは人目につく部分ですし、筋肉をつけたい、あるいはシェイプアップしたいといった需要が高い部分です。
今回紹介するのは、腕の筋肉を鍛えるのに効果があるという「EZバー」です。
EZバーとはどんな器具なのか解説するとともに、おすすめの商品も紹介します。
EZバーとは
腕の筋トレというと思い浮かぶのはダンベルやバーベルでしょう。
そのうち、EZバーはバーベルの持ち手の部分にあたります。
バーベルのバーでスタンダードなのは、まっすぐな棒のストレートタイプです。
それに対して、EZバーはゆるやかなウェーブがかかった形状をしています。
EZバーとストレートバーの違い
EZバーとストレートバーの形状の違いは、どのような効果をもたらすのでしょうか。
握りやすさ
EZバーのほうが、より自然な形でバーを握ることができます。
手首への負担が軽減されますから、その分だけ狙った筋肉に負荷がかかり、同じ重量だった場合のトレーニング効果はEZバーのほうが大きくなります。
また、手首を痛める可能性も低いので、安心してトレーニングに励むことができます。
もちろん、正しいフォームで行うことが前提にはなりますが。
一方で、EZバーでは握ったときの両手の幅を自由に調整することはできません。
重量
バーベルは、バーの両サイドにプレートと呼ばれる重りを取り付けて利用します。
素材、重量、長さが同じストレートバーとEZバーでは、ストレートバーのほうがより大きな重量に耐えることができます。
効果的に使い分けよう
EZバーとストレートバーは、トレーニングによって使い分けるのが適切です。
ベンチプレス、デッドリフト、スクワットといった、重たさが求められるトレーニングにおいてはストレートバーを。
バーベルカールなど手首の柔軟性が要求されるトレーニングにおいてはEZバーがよいでしょう。
器具の準備を考慮して、自宅ではEZバー、スポーツジムではストレートバーのような使い分けがあってもいいかもしれませんね。
EZバーの選び方
EZバー自体は各スポーツ用品メーカーが様々なタイプの商品を展開しています。
正直、どれを選べば?と困ってしまう方も多いでしょう。
そこで、EZバーを選ぶポイントを3つに分けて説明します。
形状
EZバーには大きく分けて2つの形状があります。
1つ目は”Wタイプ”と呼ばれるタイプです。
その名の通り、持ち手部分が”W”のような形なのが特徴です。
ストレートバーに比べ、持ち手の位置を状況に応じて変えられるのでトレーニングの幅が広がります。
2つめは”EZタイプ”と呼ばれるタイプです。
バーの中央部分が”U”のような形で、左右が”Z”のような形をしています。
Wタイプと比較し、縦向きに持ち手を取りやすく肩周りから胸周りに負荷をかけやすいのが特徴です。
幅広くトレーニングに使いたいなら”Wタイプ”。
肩周りを重点的に鍛えたいなら”EZタイプ”が良いでしょう。
長さ
EZバーではメーカー(商品)ごとにバーの長さが異なります。
一般的なEZバーの長さは”120cm”ほどです。
ただ、中には118cmや122cmのものもあります。
バーが長ければ持ち手とプレートとの距離が離れて負荷が高まります。
反対に、バーが短ければプレートの重さに比べて負荷は小さくなる訳です。
初心者から中級者であれば118cmから120cmのものが良いと思います。
もし、上級者でさらなる負荷を求めるのなら、120cm以上のものを選ぶのも1つの手です。
固定方法
EZバーにはプレートの固定方法として大きく2つが採用されています。
1つ目は”スプリング(ネジタイプ)”です。
蝶番のようなスプリングによりプレートを固定するタイプで、ワンタッチで取り外せるのが特徴です。ただ、薄い合板でできているので、長期間の使用により締め付けが弱くなる可能性があります。
2つ目は”スクリュータイプ”です。
シャフト(バー)にナット(ネジ)を取り付けるように、スクリューでプレートを固定するタイプです。厚手のスクリューは強度が高く長持ちするものの、取り外しに時間がかかるので使いにくさを感じます。
ちなみに、ジムやスタジオなどでは”スプリング”が主流です。
施設の利用者が快適、かつ簡単に使用できるよう配慮されているためでしょう。
ただ、自宅での使用を念頭においているのなら、長持ちする”スクリュータイプ”をおすすめします。
EZバーおすすめトレーニング
ここからは、EZバーで取り組んでほしいバーベルトレーニングを紹介します。
バーベルカール
- 両手を肩幅程度にし、バーベルを持つ
- 背筋を伸ばし、足も肩幅程度に開く
- 肘は体の横で固定する
- 肘を支点に弧を描くようにバーベルを上げる(息を吸う)
- 逆の動きでゆっくりバーベルを下ろす(息を吐く)
上腕二頭筋を鍛えるスタンダードなトレーニングです。
バーベルカールでは、バーを自然に握ると手首が内側を向きますので、EZバーであれば無理のない角度になります。