首周りの筋肉を鍛えることは、男女共に様々なメリットがあります。
ここではあまり聞き馴染みがないだろう胸鎖乳突筋について、その構造と、鍛えることで得られるメリット、そして鍛え方についてご紹介します。
胸鎖乳突筋とは?
胸鎖乳突筋の場所
まずは胸鎖乳突筋の場所を確認しましょう。
肩を広げて首だけ右を向いてみてください。
左側の鎖骨の始まりから耳の後ろにかけて筋が浮き出てくるはずです。この筋が胸鎖乳突筋で、首の左右両側にある筋肉です。
胸鎖乳突筋は緊張しやすい筋肉
胸鎖乳突筋は主に首を倒す時やひねる時などに使われています。
胸鎖乳突筋は常に頭を支えているため、緊張しやすい筋肉です。
首には太い血管やリンパ管がたくさん通っていますが、胸鎖乳突筋が強張ると血行やリンパの流れが滞り、老廃物が上手く輩出されず血行不良の元となり、肩こりの原因にもなります。
胸鎖乳突筋を鍛えるメリット
胸鎖乳突筋を鍛えることによって得られるメリットは次の通りです。
- 頭部バランスの強化
- 身体バランスの強化
- 二重顎の解消・小顔効果
- バストアップ効果
それぞれ詳しく確認していきましょう。
頭部バランスの強化
頭の重さはおよそ5kgもあります。
それを首一本で支えている訳ですから、日常生活を送っているだけでも、首には非常に大きな負荷が掛かっています。
首の力が弱いということは頭を支える力が弱いということです。
例えばコンタクトスポーツでは、首の力が弱いと脳震盪を起こす確率が高くなります。また、マラソンなどでも走行フォームにおいて顎が上がりやすくなってしまいます。
胸鎖乳突筋を鍛えると首の力、すなわち頭を支える力が強化されます。
身体バランスの強化
首の筋肉は、身体全体を支える上でもとても重要です。
首の筋肉は、首から肩にかけての広背部、僧帽筋とも密接に関わっています。
この僧帽筋を鍛えると、首周りが太くなり、男性にとって綺麗なボディラインを作る事が出来るのですが、この僧帽筋と胸鎖乳突筋を鍛えることにより、首周り全体の血行促進を見込めます。
自然と上半身の体幹が強化され、猫背の改善や、上半身全体のインナーマッスルの強化に繋がります。