アメリカ海軍特殊部隊(Navy SEALs)は激しい訓練と過酷な任務で知られる組織です。
TRXはその特殊部隊のSEALs隊司令官だったランディ・へトリック氏が考案したトレーニング法です。
https://twitter.com/TRXtraining/status/982392720093335552
TRXは全身筋トレ道具です
TRXは、Total body Resistance eXercise)。「全身筋トレ」とでも訳せばよいでしょう。
創業10年と少しで日本を含め世界57か国に事務所を持ち世界60か国以上に広がっています。
「どこでも筋トレ」できるのが魅力です
ジムでも家庭でも、出張先のホテルでもできる筋トレなのがユニークです。
その「どこでも筋トレ」は、特殊部隊でのヘトリック氏の経験がもとになって作られました。
高度な訓練のもとで生まれたTRX
SEALsは、アメリカの有名なケネディ大統領が1962年、ベトナム戦争のさなかに創設した海軍の一組織です。
海(SEA)空(AIR)、陸(LAND)を問わない作戦行動と高度な訓練で知られています。
最近では2011年、イスラム過激派アル・カーイダの司令官、ウサマ・ビン・ラーデン掃討作戦を敢行したことで世界を驚かせました。
SEALs
従来アメリカ海軍の潜水士は船体修理などに従事していたが、第二次大戦が勃発すると上陸作戦にも関わるようになり、1943年にはNCDUが創設される。やがてUDT→SEALsと発展し、あらゆる特殊作戦に対応可能な特殊部隊となった pic.twitter.com/4F3P2be9V1— 特殊部隊・装備紹介BOT 準備中 (@SF_BOT0) April 7, 2018
特殊部隊の裁縫術から生まれました
隊員は退役後も任務を明らかにしないのが原則です。ヘトリック氏も在職中おこなった任務を明らかにしていません。
その代わり、当時男性に限られていた隊員たちが訓練中に裁縫術を学んでいることを明らかにしています。
任務遂行のため、身の回りのものを縫うことがサバイバルに必要だからです。
最初は手製の道具でした
1997年、ヘトリック氏は、体力維持のために柔術の帯とパラシュートのひもを縫い合わせ、手づくりのトレーニング道具を作りました。
手作りで、自らドアにひっかけ、筋トレに取り組んだのです。これがTRXの始まりでした。
トレ道具も、プログラムも広め60か国に
退役後、ヘトリック氏は米・スタンフォード大学大学院でWBA(経営学修士)を取得します。
自宅ガレージに製造工場を作り、ミシンを買って2004年にベンチャービジネスとしてTRXを創業します。
アメリカでは陸海空軍がTRXを採用しています
そして単に製品を広めるだけでなく、教育プログラムを作ることで製品自体も広める戦略に気づきました。
2006年には早くも海外進出し、現在では60か国以上に広まっています。
アメリカ国内ではスポーツでは、アメフト、バスケットボール、ホッケー、野球のプロチーム、軍隊では陸海空軍全てがTRXのトレーニング方法を採用しています。
サスペンショントレが中心
ヘトリック氏がSEALsで考え出し実用化した最初のトレーニングは、専用のベルトとバーを使って自分の身体の重みを使う「サスペンショントレーニング」でした。
サスペンショントレのキットは4種類あります
そのため道具を揃えたキットもサスペンショントレについては現在4種類あります。
ついで開発されたのが、棒状のリップトレーナーを使う「リップトレーニング」です。
そしてアメリカで大ブームになっているクロスフィットのコーチと組んで開発した「デュオトレーニング」です。
中でもTRXの名前を世界に知らせたのはサスペンショントレーニングです。
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専用道具があればできる自重トレーニング
サスペンショントレーニングは、天井やドア、柱、野外の木にエクステンダーで結び、エクステンダーとつないだサスペンショントレーナーを使い自分の体重をかけて行う自重トレーニングです。
トレーナーで固定して全身を鍛えます
トレーナーは手や足を固定するようになっており、片手を入れて引っぱるとか、両足を入れて逆立ちの姿勢を取るとかして、全身のさまざまな筋トレを実践できます。
体幹強化に役立ちます
例えば、サスペンショントレで、両足をトレーナーに固定し、身体を浮かせて腕を床につくと、ふつうの腕立て伏せをするよりも身体がグラグラして不安定になります。
身体を支えるために力を入れるので体幹がより活性化し、筋トレ効果が高まるわけです。
インナーマッスル強化にも、もちろん
上半身を常に一定の姿勢を保つことで上半身の姿勢支持力が増し、膝を曲げて腕立て伏せの姿勢をすると、腸腰筋を強化することになります。
両足の入れ方を調節することで負荷の調整もできます。
バーベルやダンベルとはひと味違う身体強化法で、身体の、より奥のインナーマッスルを鍛える方法です。
リップトレーニングは、ねじり、ひねりのトレーニング
一方、棒状のリップトレーナーを使うリップトレーニングは身体をねじる、ひねる回旋系トレーニングです。
その点がサスペンショントレと異なっています。
TRXトレーニング!
横腹引き締め!! pic.twitter.com/icl3daF4bd— A.T.NAGASHIMA (@ATNAGASHIMA3) December 12, 2017
日ごろ鍛えていない回旋系の筋肉を鍛えます
私たちは日常でも洗濯物かごを右から左に移す、子供をだっこして助手席に運ぶ、ゴルフのドライバーを打つ、など知らず知らずのうちに身体をひねっています。
しかしその回旋系の筋肉を日ごろから鍛えているわけではありません。
テコンドーの要素も入れて身体をひねり、ねじります
リップトレーナーは、日本の空手に蹴り技を加えた韓国の国技でもある格闘技・テコンドーの全米チャンピオンが考案に加わり、身体の回旋の動きを筋トレに生かすようにしています。
サスペンションで固定して身体をひねり、ねじることによって、腰の筋肉などの損傷を減少させる効果があります。
最新トレーニングであるデュオトレーニング
クロスフィットは、本家アメリカほど日本で知られてはいません。
日常動作を「歩く」「走る」「起き上がる」「拾う」「持ち上げる」「押す」「引く」「跳ぶ」など分かりやすい10の要素に分解し、それを強い強度でおこなう筋トレです。
クロスフィットと組んで開発しました
TRXは、そのクロスフィットのコーチとともにこのデュオトレーニングを開発しました。
デュオトレの道具は、吊り輪状のアンカーです。他の筋トレ道具より長さが短く、天井から吊るします。
ぶら下がって身体の重みを上半身だけで支えつつ、筋トレする強度の高い上級者向けの筋トレになります。
https://twitter.com/TRXtraining/status/968999321541726208
コンパクトに収納できるキット
こうして、TRXは、10年ほどの間に、サスペンショントレだけでなく、次々と進化し、全身を鍛える自重系トレーニング道具として評価が高まっています。
サスペンショントレに限らず、TRXの道具はコンパクトに収納することが可能です。
安全に固定できる柱やドアとスペースさえあれば、家庭や出張先、キャンプ場でもトレーニングができます。
最先端の家庭用トレーニングギア「TRX HOME2」の魅力とは? https://t.co/JPBGjciesH pic.twitter.com/obCGpGn5JD
— Men'sBeauty (@beauty_mens) December 2, 2017
重さたった1キロの出張用キットも
キットの中には、運搬しやすく、出張先にも持っていける1キログラムのキットも売られています。
但し、持参しても固定しないと使えません。安全に固定できる場所であることを確かめるのが大事です。