サイクリング用のサングラスにはこんな働きが!
サイクリング用のサングラスには、単純に「日差しが眩しいから」というだけではなくさまざまな働きがあります。
紫外線から目を守る
最も大切な働きは、強い紫外線から目を守るということです。サイクリングでは常に陽の光を浴びていますし、曇りの日であっても紫外線は降り注いでいます。サングラスは紫外線による目のダメージを防ぎ、視力の低下を予防します。
風や飛来物から目を守る
ロードバイクは時速20〜40km程度のスピードが出るため、風や空気抵抗によって目にはかなりの衝撃があります。特に向かい風のときにはホコリや小石が目に向かって飛んで来ることもあり、目に傷がつく場合もあります。
小さな虫が目に飛び込んでくるということもよくあることです。目を異物や乾燥から守り、角膜が傷ついたり目が乾燥したりということを防ぐためにサングラスをすることをおすすめします。
見えやすくする
日向と日陰による見え方の違いや照り返し、反射などによる見えにくさは、自転車で高速走行をしているときには非常に危険です。光や影などの要因による見えにくさを低減するためにサングラスは大切なアイテムです。
見えにくいと危険回避などの判断が遅くなり、大きな事故や怪我につながります。
レンズの色によって効果が違う
一口にサングラスと言っても、さまざまな色のレンズがあります。レンズの色はファッション性だけでなく見え方の効果が異なっているので、それぞれのレンズの特徴を知っておくと選ぶときの基準になります。
クリア
クリアは単純に風や異物から目を保護するためのレンズです。中には紫外線カット機能があるクリアレンズもあります。夜間や曇天時でも見えにくくならないので安全です。
ミラー
ミラーレンズは晴天のときに威力を発揮します。強い日射しの眩しさを最大限抑えてくれるので、周囲をはっきりと見ることが出来ます。
ブルー
ブルーは見た目は派手に見えますが、あらゆる天候で使える万能型です。特に日差しによる照り返しなど、イエロー・オレンジ系の光を抑えて見せるため、目が疲れにくいのが特徴です。
夜の走行時に車のヘッドライトの眩しさを抑えることも出来ます。
グレー
クリアより若干眩しさを抑える程度で、色の着いたレンズが苦手な人にも向いています。初めてサングラスを買う人はグレーを選ぶことが多く、悩んだときにはこちらを選べば無難でしょう。
ピンクやオレンジ
コントラストを上げることで人やものなどのアウトラインをはっきりと確認できるようになります。暗くならないため、夕方の走行時でも安心して着用できます。
セピア
強いブルーライトをカットし、太陽光による眩しさを抑えてくれます。目に負担をかけずに長時間着用していたい人には良いカラーのレンズです。
偏光レンズ
反射光をカットしてくれるのが偏光レンズの役割です。「鷹の目の見え方に近い」とよく言われますが、晴天時に見えにくさの原因となる照り返しやガラスの映り込みなどをカットしてくれます。
調光レンズ
明るさによってレンズの色が変化するという万能なレンズです。ブラウン系とグレー系があり、紫外線の量が多いほど色が濃くなります。
複数のサングラスを使い分ける必要が無いため、これ1本で全天候・全時間帯で使えるので便利ですが、調光機能は2年程度で寿命が来るため、買い替えが必要になります。
サイクリング用のサングラスを選ぶポイントをチェック
サイクリング用のサングラスを選ぶときには「レンズの色」「形」「フィット感」「価格」をチェックするようにしましょう。
レンズの色
前述の通り、レンズの色にはそれぞれ機能があり、適するシチュエーションが異なります。どの色を買ってよいかわからないというときには無難なグレーを選ぶ人が多いですが、どんなシチュエーションでも1本のサングラスで済ませたい場合には調光レンズを選ぶと良いでしょう。
形・デザイン
レンズやフレームの形やデザインにはさまざまなものがあるため、「まずは見た目で選ぶ」という人も少なくありません。自分の顔の形やウェアやバイクの色に合わせたものを選ぶとうまくマッチします。
フィット感
身につけるものですから、フィット感が大切です。重さやクッション性が合わないものでは走行中に気になったり、全力のパフォーマンスが出来なかったりします。
価格
サイクリング用のサングラスは価格もさまざまですので、自分の用途を考えて予算を決めておくと良いでしょう。趣味でときどき乗る程度の人とレースに出る人では選ぶサングラスの価格帯も変わります。レースに出る場合にはより厳選することをおすすめします。