強打したらガットが切れてしまった、というのはテニスプレーヤーなら誰しも一度は経験したことがあるはず。強打だけでなく、最後に張ってから長時間経ってしまって劣化してしまったということもあります。
そんなときにどのようにガットを選べばよいのかをチェックしていきましょう。素材や反発性・耐久性などのような選ぶポイントのほか、おすすめガットランキングもご紹介します。
ガットの太さをチェック!
ガットには太いものと細いものがあります。それぞれに特徴があるため、自分のプレースタイルに合わせて選ぶようにすると良いでしょう。
細いガットはサーブやボレーに向いている
最近では細いガットが主流になっています。細めのものが特に好きだという人の中には1.25mm未満の太さのものを使用している人もいます。
細めのガットは反発力が高いため、ボレーなどのネットプレーやサーブを武器にしている人に特に向いています。高い反発力によってボールが良く伸びるということと、たわみやすい分ボールをしっかりとつかむことが出来るため回転がかかりやすいという特徴があります。
ただし細いほど強度は低くなり切れやすくなってしまうので注意が必要です。
ストロークプレーには太めのガットがおすすめ!
安定したストロークプレーを武器にしている人にとっては1.30mm以上の太めのガットの方が向いています。反発力は細いガットに比べると劣りますが、強度が高いため安定した打球感を味わえます。
ハードヒッターのストロークプレーヤーにはおすすめのガットです。
初心者は1.25〜1.30mmがおすすめ
太めにするか細めにするか悩んだときには、最もバランスが良い1.25〜1.30mmの太さのものを選ぶのがおすすめです。耐久性も十分で回転もかけやすく、それでいて安定した打球感を得られます。
特に初心者はこの太さから始めて、自分のスイングスピードやプレースタイルがわかったところで最適な太さ(細さ)に変えてみると良いでしょう。
素材によって耐久性が異なる
耐久性や柔らかさ・打球感は素材によっても異なります。一般的な素材としてはナイロン・ポリエステル・ナチュラル素材があります。
一般的な素材はナイロン
ナイロンは最もよく使われている素材です。価格が手頃なものが多いことと、様々な性能を付与したものが多いことが特徴です。スピン性の高いもの、反発力の強いもの、耐久性の高いもの、柔らかい打球感のものなど、非常に種類が多いです。
大きく分けると太い芯の周りにナイロン繊維を巻き付けた「モノフィラメントタイプ」と、複数の極細繊維を束ねて作った「マルチフィラメントタイプ」があります。
モノフィラメントタイプは打球感がシャープでマルチフィラメントタイプは打球感が柔らかいというのが主な特徴です。
ポリエステルは切れにくいがプレーヤーを選ぶ
ナイロンよりも耐久性が高いのがポリエステル製のガットです。他の素材に比べて硬めなので強度・耐久性ともに高く、スピン性も高い上にコントロールしやすいのが特徴です。反発力自体は低いため、ハードヒッタータイプのプレーヤー向けです。
ナチュラルガットにこだわる人もいる!
もともとテニスのガットは牛の腸から作られたのが起源ですが、今でも牛の腸を原料としたナチュラルガットは販売されています。柔球感の良さや反発力・スピン性などのバランスが素晴らしく、一度使うとナチュラルガットにハマってしまう人もいます。
ただし価格が高いということと耐久性がナイロンやポリエステルよりも低いということが欠点です。
2種類の素材を使用したハイブリッドでの使用も増えている
縦糸と横糸で異なる素材や異なる性質のガットを使用した「ハイブリッド」な使い方をしている人も増えています。「エア・ケイ」こと錦織圭選手はハイブリッドなガットで有名です。