トレーニングをしている人の間では非常に認知度の高いEAAですが、中にはまだ知らないという人もいます。EAAにはエネルギーアップや筋肉量を効率よく増やす働きがあり、トレーニングには欠かせない成分です。
EAAの種類や効果、サプリメントの選び方や摂取量、注意点までしっかりと知って役立てましょう。おすすめのEAAサプリメントランキングもご紹介します。
EAAとは必須アミノ酸の総称
まずはEAAの正体とBCAAとの違いを知っておきましょう。またEAAの重要性を知ると、サプリメントの必要性がわかってきます。
EAA=必須アミノ酸
EAAとは、「必須アミノ酸(Essencial Amino Acid)」の頭文字を取ったものです。筋肉、皮膚、髪の毛など人間の体を作っているのはタンパク質ですが、タンパク質を作っているのは9種類の必須アミノ酸と11種類の非必須アミノ酸です。
そのうちの必須アミノ酸(EAA)は体内で合成することが出来ません。そのためサプリメントや食事から補う必要があります。
EAAの成分
EAAの成分は以下の9種類です。筋肉量アップに役立つBCAAもこの中に含まれています。
- BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)
- トリプトファン
- トレオニン
- ヒスチジン
- フェニルアラニン
- メチオニン
- リシン
必須アミノ酸が無ければ筋肉は作られない
筋肉を作るには必須アミノ酸と非必須アミノ酸の合わせて20種類のアミノ酸が全て揃っていなければいけません。この20種類のうち、量が一番少ないものに合わせて筋肉が作られます。
不足しやすい必須アミノ酸をサプリメントで補うことで、効率よく筋肉量を増やすことが出来ます。
EAAが筋肉量を増やす秘密をチェック
EAAのサプリメントを飲むとなぜ筋肉量が増えるのか、その秘密をチェックしていきましょう。
EAAは筋肉の分解を抑える
EAAは筋肉の分解を抑える働きがあります。筋トレを行うなど筋肉に力を入れるとエネルギーが消費されます。この消費されるエネルギーは筋肉のタンパク質を分解して作られているため、分解を抑えなければ効率よく筋肉量を増やすことが出来ません。
EAAに含まれるBCAAには筋肉の分解を抑える働きがあることが知られています。
筋肉の合成がアップする
EAAサプリメントを摂取したことで、筋肉の合成が通常より400%もアップしたという実験結果がアメリカで報告されています。日常の食生活で肉や魚といったタンパク質を摂りますが、これらはアミノ酸のレベルまで分解されてから吸収されます。
EAAはアミノ酸ですから、分解する必要がありません。そのため筋肉の合成が通常よりも効率よく行われます。
BCAAは即効性・EAAは遅効性
BCAAは吸収が速いフリー体のアミノ酸です。EAAはアミノ酸が単一ではなく複数がつながっている「ペプチド結合」をしているため、一度分解されてから吸収されます。そのためEAAはBCAAに比べてやや吸収が遅く、遅効性であるといえます。
そのため、トレーニング中は吸収の早いBCAA、トレーニング前後は吸収の遅いEAAを飲むと良いといわれています。
EAAで筋肉の体積を効率よくアップさせる摂取量と摂取方法
EAAサプリメントを飲んで筋肉量をアップさせるための摂取方法や摂取量をチェックしていきましょう。
摂取量は体重の1万分の1
EAAは一般的に体重の1万分の1を摂取すると良いといわれます。体重60kgの人なら6g、75kgの人なら7.5gが目安です。あまり多く摂取しすぎると分解する肝臓に負担がかかるため、体重の1万分の1を目安に摂取しましょう。
プロテイン・BCAA・HMB・クレアチンとEAAを併用する
EAAはプロテインやBCAA、HMB、クレアチンと併用すると効果が高まります。プロテインは筋肉の原料として使われますし、筋肉の合成に使われるHMBやBCAAも一緒に摂るとよいでしょう。
クレアチンは筋肉を使うときのエネルギーとして使われるため通常よりも高負荷のトレーニングを行うことが出来、筋肉の回復や修復にも使われます。
ビタミンB6を摂取すると良い
タンパク質の合成を行う際にはビタミンB6が必要になります。タンパク質やアミノ酸を取れば摂るほど必要なビタミンB6の量が増えてきますので、食事やサプリメントなどでしっかりと摂取するように心がけましょう。
毎日続けることが大切
サプリメントは1回飲んで終わり、というものではありません。毎日継続して飲むことで効果が高まります。毎日続けることが大切です。
EAAサプリメントの選び方ポイントチェック
EAAサプリメントを選ぶ際には以下のようなポイントをチェックしましょう。
EAAの配合量をチェック
EAAの配合量や純度などもチェックすると良いでしょう。純度が書かれているものは総重量からの割合で求められます。成分表が書いてある場合にはそのまま配合量がわかります。