空手を始めようと考える人の頭をまず悩ませるのが「どのような空手着を選べばいいのか?」ということです。初心者にはどれも同じように見える空手着ですが、実際は様々な種類の空手着が存在します。
空手のスタイルによっても選ぶべき空手着は違うのです。
組手用や型用、初心者向けなど様々なカテゴリの中からどのような空手着を選べばいいのかを詳しく解説していきます。
試合に勝つためにこだわりたい空手着の4つのポイントもお見逃しなく。
空手着の選び方
かっこよく空手着を着こなしている人は凛としていて憧れますね、しかしいざ自分が空手着を着てみるとなんだかだらしない……。
そのような経験をする人も多いようです。気持を引き締める為に着用する伝統的な空手着ですが、かっこよく着こなすには選び方にコツがあります。
凛とした姿の着こなしが出来る空手着の選び方を確認していきましょう。
空手のスタイルで生地の厚さを選択する
空手着を選ぶ際に、一番最初に決めるべきことは空手着の生地です。自分の行う空手のスタイルによって生地を選択します。
組手を行うのなら軽く薄手の生地を選びましょう。型を行うなら厚手のものが向いています。
これから空手を始めるにあたりまずは練習用が欲しいというひとはオールラウンドに着こなせる中厚手の生地がおすすめです。
中厚手の生地は練習用に向いている生地で、型を行う人でも練習はこの中厚手の生地を着ている人が多いです。また子供の空手着にも中厚手のオールラウンド用が向いています。
ブランドで選ぶ
空手着を取り扱うブランドは国内外問わず数多くあります。国内では「守礼堂」などが人気です。また海外ブランドである「adidas(アディダス)」などは著名な選手も着用しています。
その他、格闘技や空手を中心とするスポーツブランドの「BODY MAKER(ボディメーカー)」、創業100年を迎える老舗「九桜」なども高い支持を集めています。
自分の体に合わせてオーダーメイドが出来るので、最適な空手着を手にすることが出来るでしょう。
サイズの選び方に注意
空手着を選ぶ際に必須となるのがサイズ選びです。
空手着は洗濯をすると多少収縮します。その為収縮率も考えたサイズ選びが必要になってきます。
基本は規定体重である「身長-100」になり、規定体重より重い人はハーフサイズ上を選びましょう。
現在の空手着は収縮率が低くなっており2cm~3cm程の余裕を見れば問題はないでしょう。また空手着はゆったりとつくられているので、規定体重よりも体重が少ない人はジャストサイズを選べば問題ありません。
試合用に購入する場合は、下記のとおりサイズに規定があるので注意が必要です。
- 腕も脚もくるぶしが見える長さのもの
- 袖と腕の間に8cm~15cmの空間があるもの
- 足とズボンの間に8cm~15cmの空間があるもの
速乾性に優れたもの
汗をかくことの多い空手着は、べたつきが気にならない速乾性の高いものがおすすめです。
また洗濯時も乾燥機を使用すると収縮率が上がってしまうので、自然乾燥がいいでしょう。その際もなるべく速乾性の高いものの方が楽です。
耐久性に優れたもの
組手用の空手着は薄さを重視して作られている為、比較的耐久性が低いといわれています。
しかし稽古着として購入するのであれば、繰り返し着用出来る耐久性の高いものを選びましょう。
空手着の平均寿命は5年程といわれています。より長く着ることができる空手着を手にしたいですね。
初心者には肌触りの良いものがおすすめ
空手着には様々な素材が使用されていますが、始めて空手着を着用する人には、柔らかめで肌触りのいいものをおすすめします。
ゴワゴワとした硬さある生地を着用すると、どうしても空手着に意識が向いてしまい、稽古に集中しにくくなります。
組手用と型用の違い
上記でも少し触れましたが、空手のスタイルごとに選ぶべき空手着は違います。間違った選択をしない様に注意しましょう。
組手用の空手着
組手用は実戦的要素の含まれるスタイルです。見た目よりも動きやすさが重要視されますね。
生地は軽く薄いもので袖は短めのものがおすすめです。また「空手着の音」は鳴りにくい素材です。
型用の空手着
型の場合は空手着の形を重要視します。その為見た目の美しさも大切な要素となります。
生地は厚手で重めのものを選びましょう。蹴りや突きをした際に「シュッ」というような音の鳴るものがおすすめです。
また着崩れしないように紐でしっかり固定出来るのも特徴です。
試合(フルコンタクト)に勝てる空手着とは
組手の試合では決められた時間内(男子は3分間、女子は2分間)のうちに、ポイントをどれだけ取れるかが勝敗を決めます。
勝つためには素早い動きや的確に技を決める集中力が必要となります。