自転車で外出中に空気が抜けたりパンクなどのタイヤトラブルがあったりしたときに活躍するのが自転車用の携帯エアポンプです。形や重さ・長さといった持ち運びやすさはもちろんですが、空気を入れやすいかどうかというのも重要なポイントです。
特に初心者の方が失敗しない携帯エアポンプの選び方とおすすめ携帯エアポンプランキングをご紹介します。
自転車用携帯エアポンプの種類による選び方
自転車用携帯エアポンプはその形状から種類が分かれます。どのような形状のものを購入するかによって、持ち運びやすさや空気の入れやすさが大きく変わります。
ホース付きのミニフロアポンプタイプ
ホースが付いていて、フロアポンプのように足で抑えながら空気を入れるミニフロアポンプタイプの携帯エアポンプは、空気の入れやすさの面では最も優れています。ただし、他のものに比べてやや長めで重くなりがちなのがデメリットです。
ホース付きのハンドポンプタイプ
このタイプが最も多く使われているタイプの携帯エアポンプです。ホースがついているため手元で作業するときの自由度が高い点がメリットです。ミニフロアポンプのように足で固定できないという点はデメリットですが、十分使用に耐えるといえるでしょう。
ホースなしのハンドポンプタイプ
ホースのないハンドポンプタイプはエアバルブに直接取り付けた状態で空気を入れていきます。
かなりコンパクトになるため、軽量で持ち運びやすいという利点がありますが、短い分ポンピングする回数が多くなるため時間がかかりますし、手元の自由度が下がるため空気は入れにくくなります。
ただしパンクなどは頻繁に起こることでもないため、応急処置用として考えるならば問題ないでしょう。
持ち運び可能な電動ポンプもある
電動ポンプというと据え置き型でかなり重量があるというイメージがありますが、実は持ち運び可能な電動ポンプも販売されています。500g未満の重量なので、通常の携帯エアポンプよりはやや重いですが十分持ち運べる重さです。
なんと言っても空気をいれるのが楽で時間がかからないというのが大きなメリットです。
応急処置用のCO2 インフレーター
応急処置でよく使われるものに「CO2インフレーター」というものがあります。CO2カートリッジを取り付けて使い、瞬間的に空気を補充してくれます。空気を入れる手間という点では他のエアポンプに比べて圧倒的に短い時間で済みますし、なんと言っても楽です。
ただしCO2カートリッジは一度使うと使い切るまでカートリッジを外せない点と、CO2は通常のエアに比べて空気が抜けやすいという点がデメリットです。またカートリッジを持ち歩く手間もかかります。
エアゲージの有無もチェック
タイヤの空気圧を表示するエアゲージが付いている携帯エアポンプもあります。ただしゲージの必要性については人によって意見が分かれます。
自転車用携帯エアポンプの使用状況による選び方
自転車用携帯エアポンプはどのような状況で使うかということは乗る自転車のタイプによって選び方が変わります。
通勤・通学で使う場合
通勤や通学で使う場合、早く空気を入れないと遅刻してしまうことがあります。多少荷物が増えても重量によるスピード低下などは気にしなくてもよいため、入れやすさ重視で選ぶとよいでしょう。おすすめはミニフロアポンプタイプです。
空気が入れやすく、やや大きめなのでポンピング回数も少なくなります。
ロードレースで使う場合
ロードレースで使う場合、重量によってスピードが変わってしまうため、できるだけ軽量・コンパクトで小さいものを選ぶとよいでしょう。
ホース付きだと空気が入れやすいですがやや大きくなりますし、ホースなしだとかなりコンパクトですが空気は入れにくくなります。コンパクトさと入れやすさのどちらを取るかを考えて選びましょう。
ロングライドで使う場合
ロングライドでは長時間自転車に乗るため、ロードレース用ほどではないにしろあまり重くならない方がよいでしょう。とはいえ、通常のホース付きのハンドポンプで十分です。ただし泊りアリのロングライドの場合、フロアポンプタイプの方が使いやすいです。
出発前の点検のときにフロアポンプで空気を入れてから出発、ということをすれば、よっぽどのことがない限り走行中に空気が抜けることはありません。
MTBで使う場合
MTBで使う場合にはタイヤが太く空気の容量が大きいため、MTB用のものや容量の大きいものを選びましょう。またMTBはロード用のタイヤよりも空気圧が低くても走れるため、最大空気圧が低めのものを選ぶとよいでしょう。
初心者が失敗しない選び方のポイントをまとめよう
初心者が失敗しないような選び方のポイントをまとめておきましょう。エアポンプのタイプ、大きさと持ち運び方法、重さ、価格といったポイントをチェックし、口コミも確認するのがおすすめです。
最初はホースありハンドポンプタイプがおすすめ
初心者はとにかく小さくてかっこいいものを!と選びがちですが、小さければ小さいほど空気は入れにくくなり、使いにくさを感じてしまいます。そのためまずはホース付きのハンドポンプタイプを選んでおけば無難です。
持ち運び方法や大きさ
ボトルホルダーやフレームに装着できる専用ホルダーで持ち運ぶのか、フレームバッグやサドルバッグで持ち運ぶのか、自分の手持ちのバッグに入れて持ち運ぶのかということによって選ぶ大きさが変わります。
フレームバッグやサドルバッグを使う場合、どれくらいの大きさまで入るのか確認しておきましょう。
重さ
ロードレースで使用する場合はできる限り軽くしましょう。通勤・通学・ロングライドの場合にはどのくらいの重さなら負担にならないかを考えてみることをおすすめします。
価格
一般的には3,000円以内くらいで購入できることが多いですが、高いものでは5,000〜10,000円の商品もあります。電動タイプだと10,000円前後を見ておくとよいでしょう。中にはプロ仕様の数万円するタイプもあります。