フットボールの一種であるアメリカンフットボール。体を激しくぶつけ合い、ボールを奪い合い、さまざまな戦略で勝ちを取りに行くアメリカンフットボールに魅了される人が増えています。
アメリカンフットボールをやってみようとボールを買いに行った人がまず最初に戸惑うのは「…どっちがアメフトのボール?」というもの。そう、アメフト用のボールとラグビー用のボールの形が似ているので迷ってしまうのです。
人によってはアメフトのはずがラグビーボールを買ってしまった、ということもあるのだとか。ここでは、アメフト用ボールとラグビー用ボールの違いや選び方を紹介しつつ、おすすめの人気アメフトボールをご紹介します。
アメリカンフットボールとラグビーの違い
アメリカンフットボールと混同されやすいのがラグビー。実際にこの2つの競技の違いについて明確に説明できる人は意外に少ないようです。ボールの違いを説明する前に、まずは基礎知識としてアメリカンフットボールとラグビーの違いについてお話しておきましょう。
アメフトは防具アリ
ぱっと見ですぐにアメフトかラグビーかを判断する基準として防具が挙げられます。アメフトはヘルメットやショルダーなどの防具を必ず着用しなくてはいけません。
一方ラグビーはヘッドギアを付ける選手はいるものの、大きな防具は着用しません。基本的に肌身で勝負するのがラグビーです。
選手の人数にも違いが
アメフトとラグビーの大きな違いの一つに、プレイする選手の人数があります。アメフトは11人でチームを組み、選手の交代は無制限。そのため、プレイとプレイの間に選手は何度もフィールドに出入りすることができます。
ラグビーは15人でチームを組んでプレイするのですが、フィールドからベンチに戻った選手はその後試合に戻ることができません。選手の交代に制限があるのがラグビーになります。
タックルの扱いも違う
タックルとは体当たりをしたり、走る相手に組み付くことを言います。アメフトの場合、ボールを持っている選手が相手選手からタックルをされるとプレイは終了です。
ラグビーだと相手選手からタックルをされても反則でなければ試合は終了せずそのまま次のプレイに進みます。また、ボールを持つ選手のみへのタックルが許可されていることと、肩より上へのタックルが禁止されています。
前方のパスがOKなのがアメフト
アメフトはボールを前にいる仲間の選手に投げてパスをすることが許されています。野球のような上手投げでパスしても問題にはなりません。逆にラグビーはボールを前方の仲間にパスすると反則になります。
そのため、ボールをパスするなら自分より後方の仲間選手のみになり、なおかつ下手投げでパスしなくてはいけません。
アメフト用ボールとラグビー用ボールの違い
まずはアメリカンフットボール用とラグビー用のボールの違いについて解説します。ここを押さえておけば間違って違うボールを購入することはありません。ぜひ頭の中に入れておきましょう。
サイズの違い
まず1つ目の違いとしてサイズがあります。アメフトのボールは重さが397~425g。これに対してラグビーボールは重さが400~440gです。このことから、アメフトのボールは小さく、ラグビーボールのほうが大きいといえます。
また、それぞれのボールの重さに3g~15gの違いがあることから、アメフトのボールのほうが少し軽めだということが分かります。
ヨコの両端が尖っているのがアメフトボール
アメフトのボールの外周はヨコ79.4㎝~81.9㎝タテ51.9㎝~53.1㎝です。対してラグビーボールの外周はヨコ74.0㎝~77.0㎝タテ58.0㎝~62.0㎝となっています。アメフトボールは両端が尖っている分ヨコの長さが長くなります。
一方、ラグビーボールは両端も丸みがあり尖った形をしていないのでヨコの長さはその分短めです。尖りのあり・なしで判断するのも一つの目安となるでしょう。
素材にも違いが
公式ボールの場合、アメフトは本革、ラグビーボールは合成皮革(ラバー)で作られています。公式ボールの購入を検討しているなら、素材も判断要素の一つと覚えておくと買い間違いも防げるはずです。
アメフト用ボールの選び方
ここからはアメリカンフットボール用のボールの選び方をご紹介します。実は競技する年齢によって使うボールが変わり、さらに革製とゴム製があります。さっそく詳しく解説していきましょう。
アメフト用ボールのサイズ
アメフト用のボールにはオフィシャル・ジュニア・キッズの3種類のサイズが用意されています。オフィシャルは主に高校生から使う規定のサイズで、社会人・大学のアメフトでもオフィシャルサイズを選びます。
ジュニアはオフィシャルよりも小さめで軽く、ほとんどがゴムで作られています。中学生以下が使うならジュニアサイズがおすすめです。