小径のタイヤを採用している自転車に「BMX」と「トライアルバイク」があります。形がよく似ているので、どちらの競技にも使えるのではないかと思う人も多いです。BMXとトライアルバイクの構造の違いや競技の違い、共用できるかどうかなどを解説します。
またそれぞれの選び方やおすすめランキングもご紹介していますので、BMXやトライアルバイクを始めようと思っている方はぜひチェックしてみてください。
BMXとトライアルバイクの種目の違いをチェック
BMXとトライアルバイクは行う種目が全く違います。それぞれの種目の違いをチェックすることで、自転車の選び方が変わってきます。
BMX
BMXは「バイシクル・モトクロス」が正式名称で、スケボーなどのバンクで乗っている姿を町中で目にすることが多い自転車です。実はBMXには多くの種目や楽しみ方があり、中にはオリンピック種目になっているものもあります。主に以下の6種目があります。
種目 | 特徴 |
レース | オリンピック種目になっています。ジャンプ台や凹凸のあるコースを高速で走り抜けて順位を競います。他の種目に比べてパーツやマシンのスペックが異なるため、専門性が高いのが特徴です。 |
ストリート | 文字通り町中で楽しめるのがストリートです。ちょっとしたサイクリングのようにも流して走る人もいれば、段差などを使ってジャンプやトリックを楽しむ人もいます。 |
パーク | スケボーやインラインスケートなどと同じスケートパークでトリックを楽しむのがパークです。ストリートと同じ種類のBMXで大丈夫なので、ストリートもパークも楽しむという人が多いです。 |
ダート | 「ダート(土)」という名の通り、自然の中で土を持ったジャンプ台を作って楽しむのがダートです。かなり大きなジャンプ台を作って行うため、ダイナミックなジャンプを楽しむことができます。
大きめのサイズのBMXを使うと安定感が増すのでおすすめです。 |
フラットランド | ストリートに似ているように見えますが、ジャンプ台や段差などを使わず、平らな場所でジャンプや回転を行います。
ホイールの軸のところに足を乗せる4本ペグを取り付けて、ペダル・サドルにとらわれない曲乗りのような乗り方で楽しむことができます。 またハンドルが自由に回転できる「ジャイロシステム」を採用しているのも特徴で、フラットランド専用のBMXを使います。 |
バーチカル | スノーボードのハーフパイプをイメージするとわかりやすいですが、かなり高さのあるハーフパイプで行う競技です。ジャンプ(エアー)やトリックなどを競います。
BMXの競技の中では最も高さがあるため、ヘルメットやプロテクターを着用して行います。 |
トライアルバイク
トライアルは「足をつかずに岩場などの足場の悪いところを走破する」という種目です。公式なルールでは片足を着くと減点対象となり、規定の減点数に達した時点で終了になります。もちろん転倒や落車、両足をついても終了です。
また町中で階段や柵・塀といった人工の障害物を乗り越えたり、ホップ・ジャンプやウィリーなどのテクニックを楽しむフリートライアルも人気です。
BMXとトライアルバイクの構造の違いをチェックしよう
BMXとトライアルバイクは構造が異なります。そのため共用することは難しいでしょう。それぞれの構造や特徴について見ていきましょう。
BMX
BMXはストリート・パーク・ダート・バーチカルの4種で使用するモデルは全て共用できます。ストリートで使うものはサイズがコンパクトなもの、ダートやパークは大きめの物を使うことが多いですが、絶対ではありません。