近年は世界大会などでも日本人卓球選手の活躍が目立ってきており日本の卓球リーグである「Tリーグ」も発足されたことから卓球人気が急激に高まってきています。
学校や旅館などで誰でも一度は経験したことがあるといえる親近感のある卓球ですが、卓球をいざ始めようと思ってもラケットは種類が多いのでどれを選べばよいのか迷ってしまいます。
今回はおすすめの人気卓球ラケット10選を卓球ラケットを手がけるメーカーの中でも人気の高い「バタフライ」のラケットを中心に徹底比較していきます。
ラケットの種類や持ち方の解説を交えながら卓球ラケットの選び方についてもご紹介します。
卓球ラケットの種類:シェークハンド
卓球ラケットには「シェークハンド」と「ペンホルダー」という2種類のタイプがあります。その2種類中にもさまざまなタイプのラケットが存在します。
現代の卓球においては、ほとんどのプレイヤーがシェークハンドのラケットを使用しているといえます。日本ではひと昔前はペンホルダーでのプレイが多く見られましたが、ヨーロッパでは昔からシェークハンドでプレイされていました。
シェークハンドのグリップは扁平で手にフィットしやすい点が特徴的です。シェークハンドは「握手する」という意味がありますが、グリップを握る手が握手に似ていることからこの名前が付けられています。
シェークハンドはラケットの両面を使用してプレイします。そのためそれぞれの面に異なるタイプのラバーを貼ることができます。シェークハンドはグリップの形によって以下のようなタイプに分けられます。
ストレート(ST)
ストレートタイプはその名の通りグリップがまっすぐなラケットです。グリップが太めなので一般的に手の大きい男性の使用率が高いといえます。
グリップの握り方を変換しやすく全てのプレイに適したラケットですが、特にドライブを得意とするプレイヤーにおすすめのラケットです。
フレア(FL)
フレアはストレートタイプよりもグリップが細く作られています。全体的に細いのではなく、フレア(裾が広がっている)という名前の通りグリップの上の方から先端にかけて太くなっており、先端はストレートタイプのグリップと同じ太さです。
握った感触が細めなので手の小さい女性や子どもがプレイしやすいラケットといえます。また手へのフィット感がよく打球が安定するためシェークハンドの中でも人気の高いラケットです。
アナトミック(AN)
アナトミックタイプのグリップはグリップの中央部分が少し膨らんだシルエットが特徴的です。膨らんだ部分が手のひらにフィットするので握りやすさが抜群で安定感の出るラケットです。
コニック(CO)
コニックは「円錐の」という意味がありグリップが円錐形状になっているラケットです。グリップの断面が円形なので他のグリップよりも太めで手のひらへの密着感が高いといえます。
卓球ラケットの種類:ペンホルダー
ペンホルダーはペンを持つようにグリップを握るためこのように呼ばれておりアジアで多く使用されているラケットタイプです。
日本ではひと昔前はペンホルダーが主流だったため、特に年配の方の中では今でもペンホルダーでプレイする人が比較的多いといえます。ペンホルダーにはさらに「日本式ペン」と「中国式ペン」があります。
日本式ペン
日本式ペンのグリップは厚みがある直方体状になっており、出っ張っている部分に人差し指をかけて握ります。日本式ペンタイプはブレードの形によりさらに「角型」「各丸型」「丸型」に分かれています。
日本式ペンはペンホルダーの中では最も使用されているタイプです。片面だけでプレイするスタイルが日本式ペンの特徴といえます。
中国式ペン
中国式ペンのグリップは日本式ペンのグリップとは違いシェークハンドのグリップが短くなったような形をしています。日本式ペンのグリップのように厚みのある直方体ではありませんがペンホルダーの握り方でプレイします。
また日本式ペンと異なり両面を使ってプレイすることができます。
卓球ラケットの持ち方
グリップの持ち方はラケットの種類によって異なります。間違った持ち方や自己流の握り方では上達の妨げになったり最高のパフォーマンスが発揮できなくなったりするため、正しい持ち方でプレイする必要があります。
シェイクハンドの持ち方
現在の卓球ではシェイクハンドが主流となっています。
- ラケットを人さし指と親指の間にはさんで持つ
- 人さし指を伸ばしてラケットの背面を支える
- グリップを握る時は薬指と小指だけに力を入れラケットを軽く握る
- ラケットと手首が一直線になるよう注意する
ペンホルダーの持ち方:日本式ペン
同じペンホルダーでも日本式ペンと中国式ペンはラケットの持ち方に多少違いがあります。
- グリップ上部の出っ張り部分に人さし指をかける
- 親指もあててペンのように持つ
- 人さし指と親指が当たらないようにし2本の指に力を均等に加える
- 中指と薬指で背面を支える
- 小指は薬指に添える
ペンホルダーの持ち方:中国式ペン
中国式ペンのグリップはシェークハンドと同じ形状なので、日本式ペンのように人さし指をかける箇所がなく「鷲掴みで持つ」と表現されています。
グリップを握る方法は上記の日本式ペンと同じですが力の入れ方が異なります。日本式ペンは指腹に力を入れてラケットを持ちますが、中国式ペンの場合は指先に力を入れてラケットを持ちます。
卓球ラケットの選び方
卓球ラケットはどのような点を考慮して選べばよいのでしょうか。選ぶ際に頭に入れておきたいポイントをご紹介します。
シェークハンドかペンホルダーか
これから本格的に卓球を始めようとするのであれば、シェークハンドタイプのラケットを選ぶ方が無難だといえます。現代の卓球はシェークハンドが主流となっており、日本や海外のトッププレイヤーはシェークハンドでプレイしています。
強い選手はシェークハンドが多いためプレイの参考にもなります。レジャーとしてペンホルダーで卓球をしていた人が、本格的に始める際にシェークハンドを試してみてその打ちやすさに気付く人も数多くいるようです。
シェークハンドはペンホルダーよりバックハンドが打ちやすくプレイにも幅が広がります。ラケットの種類も豊富なので、卓球を真剣に取り組むためにラケットの購入を検討しているのであればシェークハンドから始めたほうがいいといえるでしょう。
ラケットの硬さ
硬さのあるラケットはボールが弾みすぎるため特に初心者には不向きだといえます。弾みすぎるラケットはコントロールが取りにくいので、プレイが上達してコントロール力を養ってから選ぶとよいでしょう。
硬いラケットはボールの弾みが強いため回転がかけにくいという特徴もあります。軟らかいラケットはボールがラケットに留まる時間が長くなるので回転がかけやすくなります。
ラケットの重さ
初心者の場合は軽いラケットを選ぶようにしましょう。正しいフォームが身に付いていない時点で重いラケットでプレイすると、手首を損傷してしまう場合があります。
最初の段階で重いラケットを使用するとコントロールも取れずしっかりラケットを振ることができません。
グリップの形状から選ぶ
「ラケットの種類」で解説したようにシェークハンドには4つのタイプが存在します。それぞれ特徴が異なりますが、初めてラケットを選ぶ場合にはフレアタイプが適しているといえます。
特にまだ成長過程にある小学生や中学生の場合は手も小さいのでフィット感のよいフレアタイプがおすすめです。
ペンホルダーは、中国式ペンのグリップは丸型のものが多く日本式ペンのグリップは角ばっています。
角ばったグリップは手に馴染むように削ったりする場合もありますが、ペンホルダーでプレイするのであればグリップがしっかり手に馴染むものを選ぶようにしましょう。
合板の種類
卓球ラケットは合板の種類によって性能が異なります。5枚合板・7枚合板・特殊合板をよく目にしますが、他にも3枚や単板などもあります。
合板枚数が多いほどスピードのあるプレイができ、少ないとボールに回転をかけるプレイがしやすくなります。特殊合板はカーボンやZLファイバー素材のような特殊素材が組み込まれたラケットで、上級者が選ぶタイプのラケットです。
5枚合板は定番といわれており、全ての点でバランスのよいプレイが可能になるため初心者におすすめといえます。