柔道は怪我をしやすいスポーツです。もともと武道として人と戦うところから発達しているため、現在のようにスポーツ性が高まっていても怪我はつきものです。ヘッドギアをつけると頭部への怪我を防ぐことができ、安全性を高めることができます。
起こりやすい怪我やヘッドギアの種類・選び方を解説します。またおすすめのヘッドギアランキングもご紹介していますので、ヘッドギア選びで悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。
柔道で起こりやすい怪我はヘッドギアで予防しよう
柔道ではどのような怪我が起こりやすいのでしょうか。ヘッドギアで防ぐことができる怪我の種類をチェックしてみましょう。
柔道で起こりやすい怪我;頭部打撲
柔道で頭部に起こりやすい怪我の第1位は頭部の打撲です。受け身をうまく取れれば基本的には頭部を打つことはありませんが、試合や練習の流れの中では、常にきれいに受け身を取れるとは限りません。
特に側頭部や後頭部の打撲は大きな怪我につながりますので、しっかりと保護しておく必要があります。
柔道で起こりやすい怪我;脳震盪
柔道では畳に叩きつけられたときに頭部を打撲するだけでなく、脳震盪を起こすこともあります。ヘッドギアをしっかり装着しておくことで、脳震盪を防ぐこともできます。
軽い脳震盪であれば数日安静にしておけば競技への復帰が可能ですが、重い脳震盪の場合は競技復帰まで1ヶ月以上かかる場合があります。めまいや吐き気、ふらつき、記憶の一時的な消失や記憶混濁などの意識障害などの症状が現れることがあります。
柔道で起こりやすい怪我:柔道耳
柔道の中で、特に寝技で起こりやすい怪我が「柔道耳」と呼ばれるものです。
寝技などで耳が圧迫されると耳の毛細血管で内出血が起こり、耳に血が溜まって腫れたりふくらんだりします。これを放置して同じような内出血を繰り返すことにより、耳の形が変形したまま治らなくなってしまいます。
予防するためには練習後に耳を冷やしたり病院に行って血を抜いてもらう方法がありますが、最も効果的な予防はヘッドギアを着用して耳を守ることです。
擦り傷を防ぐ働きもある
上記の3つの怪我はかなり大きなものですが、相手ともつれ合って倒れたときや投げ技をつぶされたとき、投げ技から逃れようとしたときなど、床にすべるように倒れる場合に擦り傷を作るということがあります。
額や顔の側面などの擦り傷は見た目も痛々しいですし、顔を洗うときや入浴時などにも不便です。ヘッドギアをつけることで擦り傷も防ぐことができます。
ヘッドギアをつけた方がいい人はこんな人
ヘッドギアを着けた方がよいという人はどのような人なのかを考えてみましょう。小学生など年少者はヘッドギアをつけて練習した方がよいでしょう。また初心者でまだ受け身がうまくないという場合にも着用することをおすすめします。
上級者であっても寝技の練習をするときなどは耳を守る目的でヘッドギアを装着しましょう。
柔道のヘッドギアの種類をチェック!
柔道のヘッドギアの種類をチェックしましょう。素材や厚みなどがそれぞれ異なるため、自分の目的や用途に合わせたヘッドギアを選ぶ必要があります。
柔道用のヘッドキャップタイプ
ヘッドキャップタイプのヘッドギアが柔道用としては最も普及しています。額からぐるりと一周している部分は厚みのある素材を使っていますが、全体的には薄めの素材なので非常に軽く、寝技のときにも邪魔になりません。
もちろん耳もガードできるので安心です。どのようなタイプを買えばよいか悩んだ場合にはヘッドキャップタイプを購入すれば大丈夫です。単純に「ヘッドギア」という商品名になっている場合もあります。
イヤーガードタイプ
耳あての部分が特に厚く作られているイヤーガードタイプもあります。前述のヘッドキャップタイプと非常に形が似ていますが、耳の部分の素材の厚みとフィット感が高いのが特徴です。寝技のときにも邪魔にならないサイズ感です。
ウレタンヘッドガードタイプ
厚みのあるウレタン素材を全体に使用したヘッドガードタイプは最も防御力が高く、ボクシングなど他のスポーツとも併用できる商品が多いです。かなり厚みがあるため寝技には向きませんが、立ち技のときには頭部への衝撃をしっかりと防いでくれます。
他の競技のヘッドギアとどう違うのか?
柔道用のヘッドギアは他の競技のヘッドギアとどのように違うのでしょうか。ヘッドギアの違いを知ることで購入するときに選び間違いを防ぐことができます。
ラグビーのヘッドギアとの違い
ラグビーのヘッドギアは柔道用と違い、頭頂部もしっかりクッションが付いているものが多いです。柔道用は頭頂部はベルトのみというものが多いです。
ラグビーではスクラムやタックル、つぶされたときなどに多人数で衝突する可能性が高いため、頭頂部のクッションが必須です。柔道では頭頂部を打つということはまれですので、頭頂部のクッションは基本的には必要ありません。
ボクシングなどのヘッドギアとの違い
ボクシングのヘッドギアには口の部分まで覆われていて鼻までガードできる「フルフェイス」、頬と顎までガードできる「フェイスガードタイプ」、額はガードできますが顔全体と顎はガードできない「オープンフェイスガードタイプ」の3種類があります。
オープンフェイスガードタイプは柔道用ののウレタンヘッドガードタイプに似ていますので代用することは可能です。それ以外のタイプは柔道に使うのは不向きですし、そこまでガードする必要はありません。
フルコンタクト系格闘技との違い
フルコンタクト空手などはヘッドギアというよりも顔前面に網状のヘッドガードを取り付けたタイプになりますので、柔道用と間違えることはありません。ただし前面のヘッドガードのないヘッドギアは柔道用としても使えるものが多いです。
柔道用のヘッドギアを選ぶポイントをチェック!
柔道用のヘッドギアを選ぶときは、使用する状況やサイズ、手入れのしやすさ、メーカーや価格などをチェックしましょう。また口コミを確認しておくと使用者からの感想を知ることができるので便利です。
使用する状況から選ぼう
立ち技のみで使用するのか、寝技のみで使用するのか、立ち技・寝技を問わず使用するのかというのを考えて購入しましょう。ヘッドキャップタイプはオールラウンドに使えて便利です。
寝技の練習で使用したいという場合にはヘッドキャップタイプでも良いですが、イヤーガードタイプを使うと耳をしっかりカバーできます。立ち技での組手の場合は厚手のウレタンヘッドガードで衝撃から頭を守るのがよいでしょう。
サイズ
商品によってはサイズ分けがしてあるものやサイズ調節ができるものがあります。自分の頭のサイズに合わせた商品を選びましょう。サイズ調節のしやすさも重要なポイントです。
通気性や手入れのしやすさ
ヘッドギアを着用したまま練習するとかなりの汗をかきます。そのため通気性が良かったり洗濯しやすかったりするものを選ぶのがベストです。
メーカー
柔道専門メーカーのものは信頼性が高く、安心して使用できます。また他の格闘技と共用できるようなヘッドギアの場合、投げ技に対応していることを確認してから購入すると良いでしょう。
価格
柔道用のヘッドギアの価格は2,000円〜5,000円程度です。安く購入したい場合にはAmazonなどのネット通販サイトを利用すると店頭よりも割引されていることがあるのでお得です。
また近隣に格闘技用品や柔道用品を取り扱っているお店が無いという場合にも通販サイトを使うと家から出ずに購入できるので非常に便利です。
口コミをチェックしよう
実際に使用した感覚や感想を知るため、口コミをチェックしてみましょう。口コミ数が多くても評価が高いというものは信頼できる証拠です。
口コミにはよい内容のものとよくない内容のものがあります。商品には長所も短所もありますので、どちらもチェックした上で購入すると良いでしょう。