空手の蹴りの練習をするうえで欠かせない必須アイテムはキックミットです。サンドバックとは違う動きのある練習をおこなうことが出来、より実践的な練習をすることが出来ます。
そんなキックミットはBODY MAKER(ボディメーカー)やRDX、MARTIAL WORLD(マーシャルワールド)など数多くのメーカーが販売しています。
キックミットを選ぶ際に確認しておきたい条件とは一体何でしょう。空手用とキックボクシング用のミットは選び方が違うのでしょうか。
キックミットの選び方から使用方法まで詳しく解説します!
キックミットの選び方
空手のキックミットはサンドバックに比べ動きを出しやすく、実践的な練習に向いています。
しかし受け手の技術やミットの性能によっては怪我をしやすいというデメリットもありますね。
より安全で練習成果の上がるキックミットを選ぶにはどこに着目すべきなのでしょう。
パンチ用とキック用を使い分ける
空手用ミットにはパンチ用のミットもあり、パンチ用のミットは手にはめて使用します。
パンチ用のミットは的が小さくキックの精度を上げるのにはいいアイテムですが、的を外してしまった場合受け手に怪我を負わせてしまう可能性があります。
特にキックに威力のある人は、キックミット用の大きな厚みのあるミットを選びましょう。
キック用の大きなミットは正面からの強いキックも受けることが出来るので空手の練習には欠かせないアイテムといえるでしょう。
リズムを重視する時はハンドタイプのものを選ぶ
ハンドミットなどは受け手の衝撃も少なく音のなりが良いので、テンポよくキックの練習をしたい人に向いています。
的も比較的小さく作られているので、キックの精度を上げていきたい人にもおすすめです。
キックボクシングでも使いたい人は耐久性を重視する
空手には幾つかの流派があり、フルコンタクト空手のように直接打撃を与えるものや、伝統空手のように寸止めをするものがあります。
いずれにしても空手の場合は一撃勝負なのです。一方キックボクシングの場合は連続で攻撃するという特徴を持っています。
キックボクシングのキックミットとしても使用したいという人は、何よりも耐久性の強い硬めのミットを選ぶようにしましょう。
柔らかめのキックミットではすぐにへたってしまう場合があります。
打撃を感じたいなら湾曲タイプがおすすめ
キックミットには2つのタイプがあります。1つは表面がストレートのもの、そしてもう1つは湾曲しているものです。
キックミットの場合、下方からのキックに対しては湾曲している方が受けやすいでしょう。
また湾曲しているミットは、打つ側も受ける側も打撃の感覚を掴みやすく、より実践的なキックの感触を味わえるもの特徴です。
経験によっても選ぶべきミットは違う
空手をこれから始めるという人と、長年空手をやってきているという人では選ぶべきミットの条件が変わってきます。
初心者なら柔らかめの弾力あるミットにする
これから空手を始める人やまだ空手を始めて間もない初心者には、硬いミットは向いていません。
硬いミットの方が打撃の感触は残るのですが、蹴った方は大きく痛みを感じます。
初心者がキックミットを選ぶ際には下記のことに注意しましょう。
- 大きめのキックミット
- 弾力性の高い柔らかめのミット
上級者は衝撃吸収の高いものを選ぶ
空手上級者のキックの威力は強く、ミットを通したとしても受け手側も強い衝撃を受けることになります。
その為空手上級者の人は衝撃を和らげる、衝撃を分散する機能が付いたキックミットを選びましょう。
上級者にオススメのキックミットは下記を参考にしてください。
- 衝撃吸収性に優れたミット
- 硬めのミット
- 的が小さめも可(キックの精度が高い人)
キックミットの使用方法
キックミットの選び方を確認しましたが、きちんとした使い方をマスターすることも大切です。ミットを使用した練習では、打つ側と受ける側の双方に技術が必要となるのです。
キックミットを使用したローキックの受け方
ローキックを受ける場合は太ももに沿わせるような形でミットを構えます。
打たせたい側の足を相手に向けて出すようにしましょう。
ローキックは受け手のダメージも大きく出ます。上級者のローキックを受ける際は下記の画像のようにミットを2重に持ってキックを受けるのも良いですね。
キックミットを使用したミドルキックの受け方
ミドルキックは空手の基本となるキックです、
相手との距離感を測り上体だけを45度程回してミットを構えます。
またキックを受ける際の基本となることですが、キックを受けた瞬間にミットを前方に押し出すようにすると打撃の衝撃を緩和することが出来ます。
下記の動画を参照下さい。
キックミットを使用したハイキックの受け方
ハイキックの場合は受け手もある程度の経験が必要です。
ハイキックの場合は体重を乗せての打ち込みではないので、片手で構えるのが一般的です。顔の前でミットを斜めに構えます。
しかし打撃が強い場合や、強く打ち込んで欲しい時は両手を使用してミットを構えます。
打撃を受ける瞬間にミットを前に押し衝撃を相殺しましょう。
次の「前蹴り受け方」の後の動画を参照下さい。
キックミットを使用した前蹴りの受け方
前蹴りを受けるにはミットを横に2つ並べて正面に持ちます。
前蹴りのみを練習する場合は、ミットへの腕の通し方を逆にして手の甲側がミットにあたるように(手のひら側が自分へ向くように)持つと安定します。
また前蹴りを受ける際は、バランスを崩さないように上体を前に傾けるようにして受けましょう。
パンチドランカーに注意
キックミットを使用するにあたって気を付けて置きたいことは、受け手がパンチドランカーにならないことです。
キックミットを使用しても空手のキックからは強い衝撃を受けます。キックを間違った形で受け続けるとパンチドランカーになる危険もあるので正しい方法で練習を行いましょう。
また初診者がキックミットの受けて側になるのは大変危険なので、受け手側になるのは経験を積んでからの方がいいですね。