パンチングミットはボクシングなど格闘技のトレーニングに用いられているアイテムの一つです。パンチの精度を上げるための練習や、コンビネーションを習得するためなど、多くの人がボクシングの練習で使用しています。本格的なボクシング練習だけでなく、ストレス解消などにも効果があります。
しかしいざパンチングミットを購入しようと思っても色々な種類があり、マーシャルマートやRDXなどメーカーもさまざまです。どんなパンチングミットを選べばいいのか悩みますよね。
ここではパンチングミットの種類や、商品を選ぶ時に見ておきたいポイントなどをまとめてみました。後半でおすすめのパンチングミットランキングもご紹介しますので、そちらも参考にしながら自分に最適なパンチングミットを探してみてください。
サンドバッグとの違いは?
パンチングミットでトレーニングをするのと、サンドバッグでトレーニングをするのとではどんな違いがあるのでしょうか?
まず大きな違いとして挙げられるのは「的の大きさ」。サンドバッグがかなり大きな的であるのに対し、パンチングミットはそれに比べかなり的が小さいです。小さな的を狙ってパンチを打つことにより、パンチの精度が上がります。
もう一つの大きな違いはサンドバッグは「的が動かない」こと。パンチングミットの場合はパンチを受ける相手がいて、その相手は動きます。動く相手を狙ってパンチを打つことでフットワークなどが鍛えられるのです。
また受け手がミットを動かし攻撃をすることによって、ディフェンスやコンビネーションの練習にもなります。
パンチングミットの種類
パンチングミットにはいくつかの種類があります。タイプによって適した練習方法や使い方があるので、自分のレベルや練習メニューに合ったものを選ぶようにしましょう。ではここでそれぞれの種類の特徴や違いをご紹介します。
オーソドックスな「スタンダードタイプ」
最も一般的なパンチングミットとして使われているのがこのスタンダードタイプです。
パンチを受ける面が広めに作られており、幅広いトレーニングで使うことができます。ボクシング初心者の方にはこちらのタイプがおすすめです。特にパンチングミットを初めて購入するといった方は、ベルトで手首を固定できる安全性の高いものを選ぶといいでしょう。
パンチの命中率を上げるための「小型タイプ」
小型タイプのパンチングミットは他のタイプよりもパンチを受ける面が小さいので、パンチの精度・命中力の向上に効果を発揮します。受け手が角度を変えることにより、さまざまな種類のパンチ練習に対応可能です。
ただ、面が小さいため小型タイプで練習する場合は受け手にも打ち手にも技術が必要になります。そのため小型タイプはボクシングに慣れていない人にはあまりおすすめできません。
角度をそらしたパンチ練習には「湾曲タイプ」
アッパーなど角度のついたパンチを練習する際には、パンチを受ける面が湾曲しているこちらのタイプがおすすめです。面が曲線になっていることによりパンチの衝撃をやわらげるため、受け手の負担が少ないことも特徴です。
キックボクシングなどにも使える「ハンディタイプ」
ハンディタイプのものは手で持つことができるので、より細かい動作のある練習が可能です。そのため受け手側も攻撃的な動きをすることができます。
キックボクシングなどのキック練習にも使用できる他、色々なスポーツで使える応用性の高いパンチングミットです。
攻めと守り両方を鍛えられる「スティックタイプ」
こちらはその名の通りミットがスティックの形をしているタイプ。持ち手の攻撃を避けたりガードしたりすることでディフェンスを鍛えることが可能です。同時にパンチを繰り出すことによって攻撃もできるという、攻守の両方が鍛えられるトレーニングです。
どんなタイプが長持ちする?
パンチングミットの中で、長い間使用できるものはどんなタイプでしょうか?
基本的にはミットが厚手のものの方が丈夫で長持ちします。特に多重構造になっていたり、クッション性の高いものは外部からの衝撃に強く、耐久力が高いです。
逆にミットがの厚みが薄く軽量で、更にあまりクッション性のないものなどを選ぶと長持ちしない場合があります。
また素材によってもミットの耐久性に差が出てきます。パンチングミットを長持ちさせたい人は、一般的なただの革素材やフリー素材よりも、「クラエース」「合成皮革(ソフリナ)」「PVC」など、より強度が高いとされている素材のものを選ぶといいでしょう。
パンチングミットの選び方
パンチングミットを選ぶ際に、確認しておきたいポイントをご紹介します。自分が行いたいトレーニングや目的に合ったミットを選びましょう。
やわらかさをチェックする
初心者の人がいきなり面が固いものを選ぶと、拳を痛めたりケガをしたりする危険性があります。
ボクシング初心者の方や女性の方は、まずはパンチを受ける面がやわらかいものから始め、慣れてきたら固いタイプのものに変えるといいでしょう。
面の大きさで選ぶ
パンチを受ける面が小さいタイプのミットは、パンチの精度を上げるのには適していますが、まずはパンチが的に当たらないと意味がありません。面が小さいとその分パンチを当てること自体が難しくなるのです。
そのため初心者の方は、最初は面が大きめのミットから練習を始めるのをおすすめします。逆に上級者の方がパンチの精度を上げたい場合は小さめのミットの方がおすすめです。
命中率を上げたい人はセンターサークルのあるものを
命中率を上げたい人は、面の部分にセンターサークルがあるものを選ぶといいでしょう。センターサークルに狙いを定めてパンチを打つことで、更なる命中率アップが期待できます。
ミットの形で選ぶ
パンチングミットは面が曲線になっている湾曲タイプや、面が平らなスタンダードタイプなど、種類によりミットの形が違います。
「普段の基礎練習に使いたいからスタンダードタイプ」「角度のあるパンチを練習したいから湾曲タイプ」など、鍛えたいパンチの種類や目的に合った形状のものを選ぶことが大切です。