ラグビー日本代表の田中史朗選手は非常に小柄な体格にもかかわらず、肉体的ハンデをものともせず世界で通用するトッププレーヤーとして活躍しています。外国人選手との体格差を感じさせないほど強靭な肉体を持つ田中選手のトレーニング方法に迫ります。
また、正確なパスをするために必要なトレーニングについてもご紹介します。
田中史朗選手の輝かしい経歴をチェック!
村田選手おめでとうございます。
ラグビー選手も上を目指して頑張りましょう。 pic.twitter.com/x1nCtxcVTr
— Fumiaki TANAKA (@FumiakiTANAKA9) October 22, 2017
田中史朗選手は日本ラグビー史の中でも非常に輝かしい経歴を持っています。田中選手がどのような選手なのかということについて触れていきましょう。
田中史朗選手は日本ラグビーのトッププレーヤー
田中史朗選手はラグビー日本代表選手です。
2012年からは世界最高峰の国際リーグ戦「スーパーラグビー」に参戦しているハイランダーズに所属したり、世界中の一握りの選手しか所属できない「バーバリアンズ」に選出されたりと、まさに日本ラグビーのトッププレーヤーだといえます。
なお、スーパーラグビーで優勝経験がある唯一の日本人です。
小柄ながら強靭な肉体と素早い判断力が持ち味
田中史朗選手は身長がわずか166cmしかありません。ラグビー選手の中ではかなり小柄な選手だといえますが、体重は75kgもあります。まさに筋肉の鎧をまとっているといってよいでしょう。
ラグビーの中では「司令塔」と呼ばれるスクラムハーフという重要なポジションを担っており、素早い判断力とパワフルなプレーでゲームをコントロールしています。
筋肉をつけることで怪我を防ぐ
田中史朗選手はインタビューのなかで「相手は166cmの自分なら倒せると思ってタックルしてくる」と話しています。十分な体重や筋肉がなければタックルされたときに大怪我をしてしまいます。
筋肉をつけることで怪我を防ぐことができ、大きな相手にも当たり負けしないようになります。
田中史朗選手の筋トレの秘密とは?
田中史朗選手の筋トレの秘密をご紹介します。田中選手の筋トレについて知ることで、特に小柄なラガーマンにとっては非常に参考になります。またラグビーをする上で必要な筋肉を知っておけば適切なトレーニングを行うことが可能です。
実家の手伝いをするなかで自然と筋肉をつけられた
田中史朗選手の実家は京都にあり、大学卒業まで実家暮らしでした。両親のことが大好きだと公言している田中選手は、率先して家の手伝いを行っていたそうです。実家のお風呂が窯焚きだったため、毎日の薪割りを行う中で自然と強靭な背筋や腕、肩の筋肉が鍛えられました。
また家業が九条ネギ農家なので収穫や草取りをするときにスクワットやデッドリフトのような体勢になり、「一日作業すると腰と足がしんどくなってくる」ということでした。
生活の中で粘り強い足腰と強靭な肉体を作ることができたというのは、ラグビー選手としては非常に恵まれた環境だったといえるでしょう。
ラグビー選手に必要な筋肉は
ラグビー選手に必要な筋肉は主に走るための筋肉である大腿四頭筋・ハムストリング・下腿三頭筋(ふくらはぎ)や、タックルに必要な上腕三頭筋・僧帽筋が挙げられます。
他にも怪我を防ぐために首の筋肉を鍛えることも大切ですし、体幹を安定させたりパワーを生み出す背筋・腹筋も重要になります。それぞれの働きを知っておくと、自分の弱点に合わせて強化することができます。
走力やキック力を上げるための筋肉
走力を上げるためにはももの裏側にあるハムストリングや地面を蹴るときに使うふくらはぎの下腿三頭筋を使います。またキック力を上げるための大腿四頭筋も重要です。
大腿四頭筋はひざの関節を保護する上でもしっかりと鍛えておくと良いでしょう。下半身の安定感が増すと踏ん張りが効くようになります。
タックルのときに使う筋肉
タックルのときには特に肩の筋肉を使います。上腕三頭筋や大胸筋を鍛えておきましょう。また僧帽筋と広背筋をバランスよく鍛えておくことも重要です。背筋(僧帽筋・広背筋)は自重トレーニングでは鍛えるのが難しいため、ウェイトをうまく活用しましょう。
安定したボディバランスを保つ体幹の強化
体幹トレーニングを行うことでボディバランスを安定させることができます。相手をかわしながら走るときやタックルを受けたときなどはバランスを崩しやすくなりますが、体幹が安定していれば体勢が崩れにくくなります。
田中史朗選手のような下半身を作るトレーニング
田中選手が若い頃から行っていた薪割りや農作業はデッドリフトやスクワットの動きに非常によく似ています。どちらも強靭な下半身を作るために重要なトレーニングですので、ぜひやってみましょう。
デッドリフト
デッドリフトはベンチプレスやスクワットと並び、多くの筋肉をバランスよく鍛えることができると評判のトレーニングです。広背筋・僧帽筋・脊柱起立筋・大腿四頭筋・大殿筋・ハムストリングに効果があります。