日本人であれば誰でも知っているラジオ体操。
そんなラジオ体操に対して持つイメージは「小学生の夏休みで行うもの」に止まる方が多いのではないでしょうか。
または、「会社の朝礼で無理やりやらされるもの」と認識している人もいるかもしれません。
しかしもし「ラジオ体操がダイエットに効果的」だとしたらその印象は大きく変わるかもしれません。
実はラジオ体操はダイエットに効果的といわれているのはご存じでしょうか。
また、健康にも良い影響をもたらすといわれています。
今回は、老若男女問わずに誰でも知っているラジオ体操の魅力について徹底解説していきます。
そもそもラジオ体操とは
当たり前のように存在するラジオ体操ですが、そもそもどういったものなのでしょうか。
まずは改めてラジオ体操について見ていきましょう。
ラジオ体操の歴史
ラジオ体操の歴史は昭和の時代まで遡ります。
1928(昭和3)年に総務省の前身である逓信省(ていしんしょう)簡易保険局により開発されました。
その時のコンセプトは「誰にもできる」「リズムに合わせて愉快にできる」というものでした。
戦後、一時中断を余儀なくされましたが、復活を望む声が多く1951年に復活します。
そして簡易保険局、NHK、文部省等の関係諸団体の協力により現在のラジオ体操第1が誕生しました。
実は第3まである。
ラジオ体操が考案された年から4年後の1932年には、より強度の高い青年向けのラジオ体操第2が既に存在していました。
1951年にラジオ体操第1が復活。翌年にラジオ体操第2が復活し現在に至ります。
ラジオ体操第2は皆さんもご存じではないでしょうか。しかしラジオ体操には第3が存在するのはあまり知られていないようです。
1938年にラジオ体操が厚生省の管轄となった際、国民の体力向上と精神の作興を目的としたラジオ体操第3が作られたそうです。
ラジオ体操のメリット
誰にでもできるラジオ体操ですが、その容易さに反して想像以上の効果が期待できます。
具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
意外に消費カロリーが多い
ラジオ体操第1、第2を続けて行った場合の消費カロリーは約30kcalといわれています。
たった30kcalと思われるかもしれませんが、ラジオ体操第1、第2の長さはトータルでおよそ6分半です。
これは1分あたりのカロリー消費量でみるとウォーキング以上であり、実はラジオ体操はエネルギー消費効率が非常に高いのです。
実際にラジオ体操を第1、第2を集中して行った際、終了後は心拍数が上がっているのを感じることができるでしょう。
毎日継続すればダイエットにも効果的です。
基礎代謝を向上させる
ラジオ体操はそもそも、健康促進の目的で開発されたというのは先に述べた通りです。
つまりラジオ体操の一つ一つの動きは考えられて作られているのです。
体中の筋肉が満遍なく使われるように作られており、全身の筋肉を使用する事によって基礎代謝を向上させる効果が期待できます。
基礎代謝が向上すれば、肥満や生活習慣病の予防にもつながります。
便秘の解消
ご存じの通り、ラジオ体操には体を大きくひねる運動が随所に盛り込まれています。
これは体をひねることで腸などの消化器官に刺激を与え、運動を活発にさせる為です。
腸内活動を活発化させることで便秘の解消につながります。更に朝食等、食前にラジオ体操を行へばより効果的です。
むくみの改善
血液の循環が悪いと血液から多量の水分が流れてしまいむくみの原因となってしまいます。
むくみの予防としては軽い運動、マッサージが挙げれますが、その中でもラジオ体操は特におすすめです。
全身を隈なく稼働させるように開発された運動ですから、体中の血液循環を促進させるのに効果的です。
自律神経のバランスを整える
過剰なストレスは自律神経のバランスを崩し、体調不良を誘発する原因となります。
適度な運動は気分をリフレッシュさせストレスを開放する効果がありますが、ラジオ体操はうってつけのストレス発散法です。
ラジオ体操は無理なく体を動かすことができ、ストレスを開放し自律神経のバランスを整える効果があります。
姿勢を整える
運動不足になると筋肉が劣化し姿勢が悪くなる原因となります。
特にデスクワーク等、長時間座りっぱなしという方は姿勢が悪くなってしまいがちです。
全身の筋肉を隈なく使用するラジオ体操は筋肉のバランスを保ち、美しい姿勢を維持するのに効果的です。
肩こり・腰痛の改善
肩こり・腰痛の原因は様々ですが、その中の1つに血行障害があります。
これは筋肉疲労から起こるもので、運動不足やストレス等の生活習慣に起因することがあるようです。
ラジオ体操はこれらの問題解決にも非常に有効です。
継続してラジオ体操を行なうことで筋肉の緊張、疲労を緩和し、肩こり・腰痛の予防が期待できます。
ウエストラインを保つ
ラジオ体操には身体を大きくひねったりする動作が随所に盛り込まれています。