肩こりや首こりにも効果的といわれる鎖骨マッサージ、みなさんはご存知でしょうか?
特に女性にとっては、デコルテがキレイだと美人だという印象を与えるともいわれています。
でも見た目だけでなく、鎖骨は身体を健康に保つための重要なパーツであり、鎖骨マッサージを適切に行うことで美と健康の両方を手に入れることができるのです。
それでは具体的に鎖骨マッサージについてご紹介していきましょう。
鎖骨マッサージはなぜいいのか?
鎖骨が健康を保つための重要なパーツだといっても、その理由はなぜでしょうか。
鎖骨は体内の最終ゴミ捨て場
血液は心臓のポンプから押し出され全身を巡るのに約1分とされていますが、リンパは全身を巡り鎖骨の出口に到達するまで半日から一日ほどかかるといわれています。
身体中から回収したごみ(老廃物)が最終的に集められるのが鎖骨という仕組みになっています。
つまり、鎖骨に集められたごみは一刻も早く体外に排出する必要があるため、常に鎖骨まわりのリンパの流れを良くしておかなくてはならないのです。
病気の予防にも効果的
「予防医学」とは、自分の身体は自分で守ろうという考え方に基づくものですが、人間の身体は本来はそのようにできています。
しかし、昔に比べて生活習慣が大きく変わってきているにもかかわらず、西洋療法では現代も変わらず根本治療にはあまり目を向けられていません。
例えば食料過多な現代では、体内に取り込む摂取量が多いにもかかわらず、その排泄量は減少していること等が挙げられます。
運動をすることはもちろんですが、体内の老廃物や毒素をできるだけ早く体外に排出する「排泄の理論」が今注目を集めています。
鎖骨が埋もれるとどうなる?
リンパ液は鎖骨の下にある静脈から排出されるといわれているため、最終のゴミ捨て場である鎖骨に老廃物が溜まっていると鎖骨付近がむくみ、埋もれてしまいます。
ではどんな時に鎖骨のむくみを引き起こしてしまうのでしょうか。
姿勢が悪くなる
背中が丸まり、姿勢が悪い猫背の状態は首や鎖骨まわりの血液やリンパの流れを滞らせる原因になります。
しわ・しみ・たるみが目立つようになる
首まわりや肩まわりの血液循環やリンパの流れが悪いと、顔や頭皮にも大きく影響してきます。
首・肩まわりの凝りが頭痛を引き起こす他、顔のしわやしみ、むくみ等を引き起こす可能性もあります。
鎖骨付近の流れを意識しておくことは、健康に関係するだけでなく美にも大きく影響してくるということがわかります。
呼吸が浅くなる
人間にとって呼吸は不可欠なもの。深い呼吸は、大きなリラックス効果が得られることもわかっています。
この深い呼吸を行うとき、肩甲骨を動かして肋骨を広げて肺に深く息を吸い込みます。
しかし、肩こりなどで鎖骨が埋まっていると肩甲骨を開くことができず、浅い呼吸になってしまうことがあります。
鎖骨マッサージで肩こりを解消!
肩こりと鎖骨は深い関係があることがわかってきましたが、具体的には肩こりは鎖骨にどのような影響を与えるのでしょうか。
鎖骨と肩こりの関係性とは?
肩や首が痛むほど凝っている時は、すでに血液やリンパの流れが悪くなっている可能性があります。
流れが滞っていると鎖骨は埋もれやすくなってしまいます。
最初は少し痛いと感じるくらいでも放っておくと肩が上がらなくなってしまうこともあるほどです。
肩こりは侮ることのできない立派な病気なのです。鎖骨周辺の筋肉を触ってみて、痛みを感じるようであればすでに肩は凝り始めています。
さあ、マッサージを始めましょう!
鎖骨をほぐす方法
実際にリンパマッサージを始める前にちょっとした準備をするとよりマッサージの効果が期待できます。
そのちょっとした準備とは肩まわりと肩甲骨のストレッチです。
肩回りのストレッチ
- 背筋を伸ばして立ちます。(椅子に座っている状態でもOK)
- 頭の上に両腕を伸ばし、それぞれ両方の肘をつかむようにします。
- 息を吐きながら腕を後ろに引きます。
- 息を吸いながら緩めて元の位置に戻します。
- 30回繰り返す。
長時間机に座りっぱなしの時にも気軽にできる肩回りのストレッチです。
10回くらい続けていると肩まわりの血のめぐりが良くなった感覚がわかるかと思います。
リラックス効果も高いので、ぜひデスクワークの合間に取り入れてみてはいかがでしょうか。
肩甲骨のストレッチ
- 背筋を伸ばして立ちます。(椅子に座っている状態でもOK)
- 両腕を背中に回す。
- 手の平をくっつけた状態で指を組む。
- 息を吐きながら下に引っ張り、胸を張る。
- 息を吸いながら腕を緩める。
この時、顔が下を向きがちなのであごを上げることを意識すると胸が広がりやすくなります。
ではさっそく鎖骨リンパマッサージを始めてみましょう。
効果的な鎖骨リンパマッサージ方法
リンパは外側から刺激を与えることによって流れが良くなるという傾向があります。
外側の筋肉をマッサージ等で刺激することによって、体内の余分な水分を回収しやすくなります。
ポイントは強く押しすぎず、優しくなでるようにマッサージしてあげることです。
リンパマッサージをより効果的にする呼吸とは?
リンパマッサージでは呼吸を意識することも重要です。
まずマッサージを始める前に、肩甲骨を回して肩回りを軽くほぐし、何回か腹式呼吸をしてリラックスしましょう。
普段腹式呼吸をしないのでどうしたらいいのかわからないという方は、お腹に手を当てて行ってみましょう。
息を吸う時はお腹が丸く膨らむイメージで。
息を吐くときにはおへそと背骨がくっつくくらい息を吐ききるイメージで行います。